「水曜どうでしょう」の旅、実際にやってみた! 0泊5日で北海道~沖縄へ日本縦断バス&船の旅 | 高速バス・夜行バスの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by 夜行バス比較なび

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「水曜どうでしょう」の旅、実際にやってみた! 0泊5日で北海道~沖縄へ日本縦断バス&船の旅

津軽海峡を渡る「青函フェリー」、日本一長い距離を走る高速バス「はかた号」、九州を縦断する「桜島号」、鹿児島から約一日かけて沖縄まで航海する「クイーンコーラル8」など、様々なバス&フェリーを乗り継ぎ、北海道から沖縄まで0泊5日で駆け抜ける日本縦断レポの総集編。スケジュール一覧と全交通費も紹介します。

ざっくり、こんな0泊5日

  • 出発は「水曜どうでしょう」の聖地!
  • 1,100キロ移動! 東京~福岡を14時間で走り抜ける高速バス「はかた号」
  • ゴールは「おにぎりあたためますか?」で紹介された那覇市の名店へ

北から? 南から? ルートは無限! 日本を走る高速バスは毎日2,000便以上

北海道から沖縄までバスと船で縦断したら、どれくらいの日数と交通費がかかるんだろう。
テレビ番組「水曜どうでしょう」の人気企画「サイコロの旅」を観ながら思ったことがあります。

6つのサイコロの目にそれぞれの移動手段と行き先を割り当て、サイコロを振って出た目に合わせて旅をするというもの。その移動手段の選択肢に、よく登場するのが高速バスです。
札幌から函館までの深夜バス「ニュースター号」も東京から博多まで日本一長い距離を走る高速バス「はかた号」も、この企画で知りました。

改めて調べてみると、日本では毎日2000便以上の高速バスが走っています。これだけあれば日本縦断できるはず。北から行くか南から行くか? どこで乗り継ぎ、どの船に乗るか? など考えていくとルートは無限。

……と、中部国際空港で名古屋メシ「味噌カツサンド」の空弁をつまみながら旅のスケジュールを組んでおりました。
しばらく飛行機とはお別れですね。



中部国際空港にて飛行機を見ながらの空弁「みそかつサンド」
中部国際空港にて飛行機を見ながらの空弁「みそかつサンド」

1日目 「水曜どうでしょう」のオープニングで登場するあの場所からスタート

やはり、この企画を思いつかせてくれた「水曜どうでしょう」に敬意を表し、番組を制作しているHTB(北海道テレビ)からスタートしようと札幌に飛びました。

HTB北海道テレビ
HTB北海道テレビ

札幌市内に到着した時は既に夕暮れ。番組のオープニングに登場する、HTB近くの「平岸高台公園」に立つと、ふつふつと旅の始まりの高揚感が沸いてくるのでした。

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その時、一つだけ誓いました。「いくら滞在時間は短くても、できる限りその土地の食べ物は味わうぞ」と。

まずは腹ごしらえのために二条市場へ。記念すべき、0泊5日の旅の一食目は、羅臼産の大型ほっけ定食を大盛りのご飯で。

こうして23時35分市電すすきの前発の深夜バスに乗り込みました。

二条市場「大磯」にて羅臼産の大型ほっけ
二条市場「大磯」にて羅臼産の大型ほっけ
札幌と函館を結ぶニュースター号
札幌と函館を結ぶニュースター号


2日目 フェリー&高速バスを乗り継ぎ、北海道→青森→東京へ!


いきなりトラブル発生! 青函フェリーで青森へ

なにごともなく早朝5時30分函館に到着。爆睡でした。
降車後、目覚ましがてら函館港の周囲を1時間ほどかけて散歩し、一旦、函館駅前に戻ります。

函館に到着したニュースター号
函館に到着したニュースター号

あらかじめ調べておいた港までのシャトルバスの時間を確認し、朝市で朝食を……と思いながらバス停の時刻表を眺めていると、シャトルバスは予約した青函フェリーには行かないことが発覚。
同じ津軽海峡を渡るフェリーは2社あり、出発する港は互いに離れているのです。


港まではタクシーで向かいました。何とか8時10分発のフェリー「あさかぜ21」に乗り込み、青森へ。結局、朝食は前日、札幌でおやつ用に買っておいた24時間営業のサンドイッチ専門店「サンドリア」のダブルエッグハムサンドとなりました。

青函フェリー「あさかぜ21」
青函フェリー「あさかぜ21」
札幌はサンドリアのダブルエッグハムサンド
札幌はサンドリアのダブルエッグハムサンド

松前半島や下北半島など入り組んだ地形を目で見ながらの航海、しかも運賃は1,400円(スマホの割引クーポン提示)とリーズナブル。

4時間の航海の間に船内でシャワーも浴び、貸し切り状態に近い3階の客室で、ヨガやストレッチをしながら、身体もしっかりほぐしました。

北海道~青森の乗車・乗船レポートはこちら


B級グルメ、温泉……青森を堪能してから「ラ・フォーレ2号」で東京へ!

青森フェリータミーナルに12時10分到着。
青森駅までシャトルバスで移動し、本日の移動と宿泊を兼ねた東京に向かう深夜バス「ラ・フォーレ2号」の乗り場を確認。出発は21時。

出発までの時間は、レンタサイクルで青森市内を散策したり、地元食材やお土産が揃う商業施設「A-FACTORY」をのぞいたり、ご当地B級グルメ「味噌カレー牛乳ラーメン」を堪能したりと、青森観光を満喫しました。

レンタサイクル(レンタル料300円)の後ろに見えるのが乗り場からも近いAファクトリー。
レンタサイクル(レンタル料300円)の後ろに見えるのが乗り場からも近いAファクトリー。
小栗山農園のアイスモンブラン
小栗山農園のアイスモンブラン

青森のB級ご当地グルメ「味噌カレー牛乳ラーメン」
青森のB級ご当地グルメ「味噌カレー牛乳ラーメン」

さらに、高速バス乗り場から徒歩7~8分のところにある「まちなか温泉」で深夜バスに乗る前にひとっ風呂浴びました。

ここには露天風呂もあり、入浴料も450円とリーズナブル。特に広いサウナが私のおすすめ。タオルなどの貸し出しセット(有料)もあるので、手ぶらでも大丈夫です。


また、少しマニアックですが、映画好きなら「まちなか温泉」近くにある映画館「シネマ・ディクト」もおすすめです。
上質な映画をセレクトしているので、ここで2時間楽しむのもあり。

シネマ・ディクト
シネマ・ディクト

もちろん作品にもよりますが、18時台の上映なら、出発時間前にいい頃合いで終わりますからね。旅先の映画鑑賞は普段より心に刺さります。

ラ・フォーレ2号で東京へ
ラ・フォーレ2号で東京へ

温泉と映画を楽しんだ後、バスへ乗り込み東京へ向けて出発しました。


青森~東京の乗車・乗船レポートはこちら


3日目 1,100キロを14時間で走り抜ける高速バス「はかた号」で東京から博多へ

東京駅に6時35分到着。次は、いよいよ「キング・オブ・深夜バス」と呼ばれる「はかた号」で東京から博多まで約1,100キロの距離を約14時間かけて走り抜けます。
出発は21時。

この日は、東京駅一番街にある老舗の果物店「千疋屋」にて、身体に優しいフルーツの朝食をいただき、パンダの赤ちゃん「シャンシャン」が生まれた上野動物園に行ってぶらつき、ついでに上野の老舗銭湯「燕湯」で早めに入浴を済ませるなど東京を満喫。

そして一日約1,200本のバスが乗り入れるバスタ新宿へ移動します。

東京駅一番街の千疋屋にて「シリアルボウル」
東京駅一番街の千疋屋にて「シリアルボウル」
新宿から博多まで駆け抜ける「はかた号」
新宿から博多まで駆け抜ける「はかた号」

東京~福岡の乗車・乗船レポートはこちら


4日目 博多→鹿児島→沖縄へ大移動!


14時間のバス旅の数十分後には次のバス? 「桜島号」で博多から鹿児島へ。

さすが「キング・オブ・深夜バス」。今まで数え切れないほど深夜バスに乗っていますが、「トイレ休憩」ではなく、「洗顔休憩」なるアナウンスを初めて聞きました。

次の「桜島号」で九州を縦断すれば、北海道から鹿児島まで旅をしたことになります。旅の山場も超えたことだし、4日間で約37時間の移動で多少、身体も疲れてきたので、ここらで一休みを考えました。

鹿児島で桜島が見える温泉宿で一泊してから船で沖縄に向かおう。改めてスマホで船のスケジュールを確認……世の中、そんなに甘くはありませんでした。鹿児島から沖縄までの船は毎日運航しているわけではないことに気づいていなかったのです。今日を逃がせば、次の出発は2日後。

すぐに予定を組み直します。博多駅下車予定でしたが、一つ手前で降りることに。
こうして西鉄天神高速バスターミナル11時2分に降車変更。

西鉄天神高速バスターミナルのデザイン、施設の充実度は素晴らしい。
西鉄天神高速バスターミナルのデザイン、施設の充実度は素晴らしい。


降車後、西鉄天神高速バスターミナルの乗車券売り場へ。この旅で初めて走り、数十分後に出発する鹿児島行のバスチケットを購入しました。

博多で行きたかった定食屋をあきらめ、出発出口ゲートのスターバックスで、スコーンとコーヒーを口にし、11時52分の「桜島号」で鹿児島へ出発。

そのかわり、途中で立ち寄るサービスエリアで福岡、熊本、宮崎の特産品のおやつでお腹を満たしていきました。高速バスの昼移動は、これが楽しい。
車窓からは阿蘇山も見え、鹿児島中央駅に近づくと桜島も見えてきます。

九州を縦断できる桜島号で博多から鹿児島へ
九州を縦断できる桜島号で博多から鹿児島へ

北熊本サービスエリア(左) と えびのパーキングで手に入れた特産品
北熊本サービスエリア(左) と えびのパーキングで手に入れた特産品


福岡~鹿児島の乗車・乗船レポートはこちら


行先によって港が違う?またもやトラブル! 鹿児島から沖縄へ

高速船バスターミナルに16時30分到着。

鹿児島と沖縄を結ぶ「クイーンコーラル8」の出港は18時。1時間半あれば大丈夫だろうと思い、乗船券を買いに行くと、窓口の係員は、このターミナルは種子島や屋久島に行く船の乗り場で沖縄行きは違う港だと言うではありませんか。しかも3キロも離れているというではありませんか。

すぐにターミナルを飛び出し、目の前に停まっていたタクシーに乗り込み、鹿児島新港ターミナルへ。
乗船券を購入し、5分後には乗船開始。

高速船ターミナルに到着した「桜島号」
高速船ターミナルに到着した「桜島号」
「クィーンコーラル8」で鹿児島から沖縄へ
「クィーンコーラル8」で鹿児島から沖縄へ

なんとか船に乗ることができ、沖縄へ向かうのでした。そして船メシのチキン南蛮定食。思えば、この日、きちんとした食事は、これが初めてでした。

桜島が見送ってくれます。
桜島が見送ってくれます。
船内のレストランにてチキン南蛮定食
船内のレストランにてチキン南蛮定食


5日目 旅も終わりへ 沖縄本部に入港、そして最終地の那覇へ

日本縦断旅の最終日は、デッキの朝日から始まりました。船は奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島の順で寄港し、そして沖縄本島へ。16時40分本部港へ入港。そのまま乗っていれば那覇港まで行きますが、僕は下船。やはり最後はバスで到着したい。
本部港前からやんばる急行の高速路線バスに乗って那覇へ向かったのです。

デッキから眺める朝日は一生忘れないでしょう。
デッキから眺める朝日は一生忘れないでしょう。
やんばる急行の高速路線バスで本部から那覇へ。
やんばる急行の高速路線バスで本部から那覇へ。


高速バスの途中で立ち寄った伊芸サービスエリアで沖縄ブランド「ブルーシールズ」の「さとうきび」フレバーのアイスクリームを手にした時、沖縄に入ったことの安堵感と、旅の終焉に向かう寂寥感を憶えました。

バスは19時45分に那覇市内の県庁北口に到着。

伊芸サービスエリアのブルーシールズにて「さとうきび」のアイスクリーム
伊芸サービスエリアのブルーシールズにて「さとうきび」のアイスクリーム

終着地もHTB(北海道テレビ)で馴染みのある場所で締めることにしました。

翌朝、「水曜どうでしょう」の大泉洋が出演する番組「おにぎりあたためますか?」で訪れた那覇市内の第一牧志公設市場へ。1階で沖縄らしい青い魚「アオブダイ」を購入し、2階の食堂で調理してもらい、それをつまみにゴーヤビール。

これで一人祝杯をあげ、この旅を終えたのでした。

第一牧志公設市場にて沖縄の地ビール「ゴーヤビール」とアオブダイのあんかけとソーキそば
第一牧志公設市場にて沖縄の地ビール「ゴーヤビール」とアオブダイのあんかけとソーキそば


鹿児島~沖縄の乗車・乗船レポートはこちら


旅のスケジュールと経費一覧、そして旅を振り返って

旅のスケジュール
<1日目(ニュースター号利用)>
23:35 札幌(市電すすきの前)発

<2日目(青函フェリー、ラ・フォーレ号利用)>
5:30 函館駅前ターミナル着
函館駅→函館ターミナル(フェリー乗り場) タクシーで約15分
8:10 函館ターミナル発
12:10 青森港着
青森港→青森駅 津軽海峡フェリー乗り場から出ているシャトルバスで約15分
21:00 青森駅発

<3日目(はかた号利用)>
6:35 東京駅日本橋着
東京駅→新宿駅 JRで約20分
21:00 バスタ新宿発

<4日目(桜島号、クイーンコーラル8利用)>
11:02 西鉄天神高速バスターミナル着
11:52 西鉄天神高速バスターミナル発
16:30 鹿児島高速船ターミナル着
鹿児島高速船ターミナル→鹿児島新港 タクシーで約10分
18:00 鹿児島新港発

<5日目(やんばる急行利用)>
16:40 本部港着
17:44 本部港前発
19:45 沖縄県庁北口着
今回の日本縦断旅の交通費一覧
ニュースター号(札幌~函館) 4,600円
青函フェリー(函館~青森) 2,000円
ラ・フォーレ2号(青森~東京) 7,500円
はかた号(東京~博多) 13.000円
桜島号(博多~鹿児島) 5.450円
クイーンコーラル8(鹿児島~本部) 19,850円
やんばる急行(本部~那覇) 1,750円
駅と港を結ぶ交通費(シャトルバス、タクシーなど) 2,460円

合計 56,610円
 

今回、函館駅から青函フェリー乗り場と鹿児島高速船ターミナルから鹿児島新港まではタクシー、クイーンコーラルは2等寝室を利用しているので、多少交通費が高くなっています。

また、バスも定価で購入しているので、早割などを使用すれば、もっと安く抑えられると思います。

日本縦断の旅を振り返って

「もう一度やりますか?」と言われたら、「やります」と答えます。それくらい快適な旅でした。トラブルはありましたけどね。それはどれも僕の不注意。

もちろん深夜バスでははかた号のビジネスシートや、ニュースター号、ラ・フォーレ号など三列シートを使用していたことも大きいでしょう。また、途中で船旅があるので、身体をフルフラットの状態で休めることができたことも大きい。

とはいえ、那覇市内のホテルに到着し、部屋で鏡を見たら目の下にクマができていたので、それなりに疲れていたんでしょうね。5日間ではなく、ホテルを挟んで1週間あればさらに到着地の観光や食べ物を満喫できる日本縦断旅になると確信しました。

今度は南から北へ向かう旅、日本海側を周る旅、もう少し細かく刻んだ旅、縦断ではなく、四国も含めて、ぐるりと一周する旅など……考えていくと日本を高速バスで楽しむ日本縦断の旅は、まだまだ無限にありますね。

それでは、また、どこかでお目にかかりましょう。

※本記事は、2017/12/15に公開されています。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。

  • この記事を書いたライター

    イシコ

    旅行作家 

    著書は「世界一周ひとりメシ」、「世界一周ひとりメシinJAPAN」(幻冬舎文庫)、「世界一周飲み歩き」(朝日文庫)、テレビは「さらさらサラダ」(NHK)にて「イシコ旅」(不定期)など旅を通して、一人でも多くの方に優しい笑顔が生まれる表現を心掛けています。旅をしていない時は岐阜でヤギと暮らしています。

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