本当に高速バスのトイレ? 洗面台つき大型パウダールーム付き新車両を発表【しずてつジャストライン】
2018年3月16日に静岡県のグランシップで行なわれた、しずてつジャストラインの新車お披露目式。安全性と快適性を追求した完全オーダーメイドの高速バスや、サッカーファンにはたまらないラッピングバスなど、全6車両が公開されました。その様子をレポートします!
- 2018.03.20
- 吹原紗矢佳
2018年3月16日、静岡県のグランシップで行なわれた、しずてつジャストラインの新車お披露目式へ行ってきました!
JR東静岡駅から、会場であるグランシップまで徒歩でてくてく。
小雨が降る中、6台のバスがお出迎え。
なにやら派手なカラーのバスもあるぞ……ということで、6種類のバスを1つずつご紹介していきます!
静岡新宿線・高速バス昼行便
新静岡・静岡駅前~バスタ新宿を結ぶ高速バス「静岡新宿線」において、1日1往復運行する昼行便の車両。定員は36名(運転士除く)。
衝突被害軽減ブレーキシステム、車両安定制御システム、車線逸脱警報装置といった安全設備が充実。全席3点式のシートベルトとなっており、これまでの2点式シートベルトよりもしっかりと体をホールドしてくれます。
4列シートで、フットレスト・レッグレストつき(一部座席を除く)。背中にかけて広がる形のシートは、しっかりと背中を包み込み、4列ながらもゆったりと座れます。
各座席には、充電用USBコネクタが設置されているので、スマホの充電も心配なし。さらに車内では、フリーWi-Fiへの接続も可能です。
そして、この車両の注目ポイントはパウダールーム! 3月23日からのダイヤ改定に合わせて、同社高速バスで初の「洗面台つき大型パウダールーム」を導入しています。
高速バスのトイレは狭くて当たり前のイメージがありませんか? この車両のパウダールームは、バス幅いっぱいの広々空間に、大きなミラーと洗面台つき。目的地到着前の身支度には最適です。
清水エスパルス応援バス
清水エスパルスのチームカラーであるオレンジを基調にブラックストライプを配し、チームを代表する8名の選手がどどーんと描かれた『清水エスパルス応援バス』。
こちらは2017年3月より運行している1号車に続く、2号車です。
新静岡・静岡駅前~バスタ新宿を結ぶ高速バス「静岡新宿線」において、1日1往復運行。
前述の静岡新宿線・高速バス昼行便と内装はほぼ同じですが、洗面台つき大型パウダールームはありません。その分定員が2名増の38名までとなっています(運転士除く)。
静岡大阪線・高速バス夜行便
清水駅前・静岡駅前~京都駅八条口・阪急梅田・USJを結ぶ高速バス「静岡大阪線」。この車両、見た目は「静岡新宿線」と同じなのですが、中身は全く違います。
こちらは試乗できたので、中をじっくりと拝見し、乗り心地も確認できました。その様子をレポートします!
運転士は、しずてつジャストライン初の女性営業所長を務める北川さん。新車ならではの香りに包まれながら、座り心地の良いシートにゆったりと腰掛けて、市内を15分ほど走行しました。
最後列も含めて全席が3列独立シートで、定員は28名(運転士除く)。フットレスト・レッグレストつき(一部座席除く)。充電用USBコネクタつきで、フリーWi-Fiの利用も可能です。
高級セダンのようなホールド感のあるシートなので、バスが揺れても体は振り回されることなく、快適に過ごせました。
窓側席にはプライベートカーテンが設置されているので、まわりを気にせずくつろげます。このカーテンは厚めのしっかりとした生地で作られており、冷気を軽減してくれるので、寒くなりがちな窓側席でも快適。
さらに遮光性にも優れており、昼間の明るさでも十分遮ってくれます。これなら夜でも外の灯りが気にならず、ぐっすりと眠れそうです。
天井には、プラズマクラスターイオン空気清浄機が設置されています。乾燥を防ぎ、空気をきれいにしてくれるので、車内環境は快適。花粉症の方でも安心ですね。また洋服かけも設置されているので、コートや上着をかけておくのに便利です。
コーヒーと緑茶のティーパックが備えられていて、お湯と冷水のサーバーもありました。嬉しいサービスですね。
一般路線バス・特急静岡相良線ほか
フロントがゆるやかなV字を描くアイボリー×ローズレットのカラーリングは、1950~60年代を中心に採用されていたもの。2015年から導入してきたこの復刻カラーリングですが、今回は「特急静岡相良線」向けの車両に、初めて導入されました。
アイボリーにブルーとマゼンタのラインが施されたカラーリングは、貸切りバス専用として、1970年代を中心に使用されていたもの。こちらの復刻カラーリングも初導入です。
静鉄グループのバス事業は、2019年に創業90周年を迎えます。「復刻カラーリング」で、先人が培ってきた安全輸送への思いの継承、地域の方々と歩んでいく、そんな思いを表現するために採用したのだとか。
内装は、従来のものよりも座り心地を向上させた4列シート。こちらも充電用USBコネクタ、フリーWi-Fiが使用できます。
安全装備も高速バス同様に充実しており、全席3点式のシートベルト。長距離の移動も快適に過ごせます。
一般路線(銀バス)
シルバーをベースにブルーの帯をまとったカラーリングは、1970~80年代を中心に使用されていたカラーリングの復刻です。当時は静岡市民から「銀バス」と呼ばれ親しまれていました。
こちらの特徴は、なんといっても木目調の床面。それにあわせてシートもあたたかみを感じるベージュとなっています。(通常の一般路線バスは、グレーの床面に青色のシート)
また一般路線バスとしては珍しい、充電用USBコネクタが車両後部に装備されています。
まとめ
以上、しずてつジャストラインの新車を一挙ご紹介しました!
「何度でも乗りたくなるバス」を目指し、安全性・快適性を追求した完全オーダーメイドの新車を導入したしずてつジャストライン。3月23日にはダイヤ改定で渋谷経由の静岡新宿線が運行を開始します。新たな割引「超特割」を利用すれば、静岡~新宿が片道2,000円に!
また、同グループの静鉄バスでは、NAVITIMEとの連携で新検索サービスが開始しています。さらに、女性社員の活躍にも積極的で、今回のお披露目式には、運転手を目指す3名の女性社員が出席しました。
古くから受け継いできた安全への思いと、さらなる快適性や利便性といった新しい取り組みにも積極的な“温故知新”を感じるお披露目式でした。
※取材協力/しずてつジャストライン
※本記事は、2018/03/20に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
吹原紗矢佳
フリーライター 30代 / 女性
兵庫県出身で、現在は愛知県在住のフリーライター。多ジャンルの記事を執筆しています。乗り物を見ること、乗ることが好き。○メトーークの電車芸人回を何度も見ては爆笑しています。
このライターの記事一覧区間 | 4月 | 5月 | |
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1,700円 | 1,700円 | ||
1,150円 | 1,150円 | ||
4,500円 | 3,600円 | ||
3,600円 | 3,400円 | ||
5,600円 | 3,700円 | ||
2,860円 | 2,860円 | ||
9,500円 | 7,400円 | ||
3,000円 | 3,000円 | ||
500円 | 500円 | ||
1,850円 | 1,850円 | ||
2,500円 | 2,500円 | ||
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