都会の暑さにうんざり…そんな日は早朝から上高地でさわやかスポット巡り! 高速バスで日帰り避暑地へ
ざっくり、こんなスポット
- 標高約1,500mにある上高地は、真夏でも長袖が必要なほど涼しい
- 上高地のシンボル「河童橋」にちなんだカッパグッズが多数
- 動植物に癒される。サルにも遭遇…!
もう暑いのにはうんざりだー! ヒートアイランドのばかやろー! 都会の暑さにいやけがさしたときは、そうだ、上高地に行こう…!
長野県の上高地は、中部山岳国立公園の一部として国の文化財にも指定され、「神の降り立つ地(神降地)」とも称される、日本屈指の山岳景勝地です。
標高は約1,500mなので、真夏でも朝夕は長袖シャツやセーターは必須なくらい、涼しいところ。
アルピコ交通の高速バス「さわやか信州号」なら、都心から上高地まで直通で行けちゃいます。
たとえば、新宿バスタ22時25分発の夜行バスに乗ると、「上高地バスターミナル」への到着は、翌朝5時20分。
▼さわやか信州号の乗車記はこちら
プレミアムな「グリーンカー」で上高地へ直行! アルピコ交通「さわやか信州号」3列シートの乗り心地をレポート
そこからめいっぱい上高地を満喫して、15時、あるいは16時15分発のバスに乗れば、その日のうちに帰ることも可能です。
しかも、上高地には動植物を楽しめるさわやかスポットがたくさんあります。
都内から気軽に行けちゃうスバラシイ避暑地といえば、上高地! …なのです。
そんなわけで、東京の暑さにうんざりして、夜行バスに乗りました。早朝、着きました。
そうしたら、この涼しい上高地の中でも、もっとも涼しい時間を満喫するため、ひたすら散策するのがよい。どっちにしろ、まだどこも開いていなくって、暇ですし・・・。
一応、ターミナルにある「上高地観光センター」の2階にある食堂と売店は、6時ごろの開店なので、少し待って朝ご飯を食べてから歩き始めるのもよさそうです。
ほかにも「荷物預り所」が早朝から開いているので、荷物を預けたい人はここが便利(有料)。
上高地で気軽に歩ける散策コースは、バスターミナルのそばにある「河童橋」を起点にすると、ふたつ考えられそうです。
どちらもゆっくり歩いて2時間くらいの行程なので、両方歩いてみちゃうのもよいかもしれません。
カッパカッパカッパ! 「河童橋」から梓川を上流へ。「明神池」コース
バスターミナルから少し歩くと見えてくるのが、芥川龍之介の小説『河童』の題材にもなった、上高地のシンボル「河童橋」です。昔、河童が潜んでいそうな深い淵があったから、そう呼ばれるようになったとか。
橋を渡って、右岸を上流に歩いてずんずんゆくと、鳥居が見えてきました。
日本アルプスの総鎮守、穂高見命(ほたかみのみこと)が祭神。安曇野市にある穂高神社の奥宮である「穂高神社奥宮」の鳥居です。
ここをくぐると、かつて上高地を開いたウォルター・ウェストン郷の山案内を務めた上条嘉門次の住まいだった、山小屋「嘉門次小屋」が現れます。
その奥にあるのが、明神岳からの土砂が湧水をせき止めてできた「明神池」です。「穂高神社奥宮」の神域にある池で、荘厳な雰囲気。
ここでゆっくりすれば、涼しさも、さわやかも、まとめて充電できるに違いありません。たぶん!
「明神橋」を渡って、左岸から戻ると、おおむね、緑、川、緑、川……。
そして、カッパ、カッパ、カッパ、であります!
サル、サル、サル! 「河童橋」から梓川を下流へ。「田代池・大正池」コース
「河童橋」を渡って右岸を歩いてゆくと、ウェストン園地にウェストン郷のレリーフがあります。
しばらく進んで「田代橋・穂高橋」を渡り左岸を進むと、自然研究路があって木々の中を歩くことができます。
ここでは、ところどころに上高地の動植物などを説明してくれる看板があって、勉強になる。
川や湿地や木々を見ながら涼しい気持ちで歩いてゆくと、霞沢岳などの伏流水がたたえられてできた浅い池、「田代池」に着きました。
さらに進むとあるのが、1915(大正4)年の焼岳の噴火によって誕生した「大正池」です。
こっちの池は広大で、早朝の、朝もやのかかった池の景色はとくに涼しげ!
そんなわけで、池で心ゆくまで、涼しさとさわやかさの充電。
それから、池、緑、池、緑、川、川と戻ってくると、こちらは…。
サル、サル、サル! という感じでしょうか。
サルたちが、ものすごい我が物顔で歩き回っている姿はあんまり涼しげでないのですが、こんなに近寄って大丈夫なんだろうか。
あいつら、道を通してくれる気ないぞ。ちょっと不安になって冷や汗が出てくるので、涼しくなるような気がしないでもありません。
とりあえず、どこを歩いていても、なにを見ても、涼しい気持ちになること必至の夏の上高地!
「河童焼き」も食べられるよ!
▼上高地での野宿体験記はこちら
熊が出るだと…? 上高地で悪夢にうなされた一泊二日の野宿体験
※本記事は、2017/08/09に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
予算1万円で楽しめる旅をたくさん書きました
かとうちあき
「野宿野郎」編集長(仮) 30代 / 女性
1980年神奈川県生まれ。野宿旅行に憧れた中学時代を経て、高校一年生でめでたく野宿デビュー。以後、順調に野宿を重ね、人生をより低迷させる旅コミ誌「野宿野郎」の編集長(仮)&社長(自称)。著書は『野宿入門』(草思社文庫)と『野宿もん』(徳間書店)『バスに乗ってどこまでも』(双葉社)。
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