夏はやっぱり野宿でしょ! 野宿野郎が教える「場所選び」は"トイレ"を見ろ!?
ざっくり、こんな内容
- 野宿デビューなら夏がおすすめ
- 野宿に必要な道具はこれ
- 場所を選ぶときはトイレを見ろ!?
こんにちは。旅コミ誌「野宿野郎」の編集長(仮)、かとうちあきです。
この夏、いまこそやってみたいのが、野宿、野宿、野宿、であります。大事なことなので、なんとなく3回言ってみました。
ホテルが取れないとか、お金がないとか、いろいろあっても、とりあえず野宿さえできたなら、安い長距離バスに乗って、気軽にどこへでも旅行ができちゃう。
そんな便利な野宿でありますが、最初の一泊はハードルが高いもの。
しかし一度やると「意外とできるぞ」とその高いハードルもぐんと下がることが多いのです。
思い立ったら吉日。すぐに始めていただきたいわけですが、野宿初心者の方に「夏のいまこそ」と、おすすめしたいのは理由があります。
野宿に必要な道具はこれだ
通常、野宿に持っているとよいのが、下に敷くマットと寝袋。
これをわざわざ用意するのがひとつのハードルだったりしますが、暑い暑い夏に野宿する場合、下に敷くマットや寝袋がなくても大丈夫。
だから、夏の野宿は気軽にやってみることができるのです。
また、うっかり旅先でホテルにたどり着けず野宿をしなければならない羽目になっても、慌てる必要がありません。
よっぽど北のほうへ行ったり標高さえ高くなければ、9月くらいまでなら大丈夫。
コンビニやスーパーで段ボールをもらって下に敷くくらいで、とりあえず野宿できちゃいます。
それよりなにより、夏に重要なのが、虫よけ対策!
数匹の蚊のせいで睡眠不足になるという己の繊細さを感じられるということも野宿の魅力かもしませんが、とはいえ寝られるもんなら、ぐっすり眠りたい・・・。
蚊取り線香、虫よけスプレー、かゆみ止めの薬などは、持っておきたいところです。
場所選びと注意点
公園や河川敷、海辺、無人駅、バス停、道の駅、などなど。野宿スポットはいろいろあります。
(※編注:野宿をする際は、場所によって許可が必要な場合があります)
できれば水場、トイレ、雨に備えて屋根がある場所のそばがよい。
夏は浮かれた人たちが多く外にいる時期なので、朝まで近くで騒がれて眠れなかったり、酔っ払いに絡まれてはらはらしたり、あるいは浮かれた人たちを見回るお巡りさんに、とばっちりで職務質問を受けるはめになったりすることもあります。
そういう事態は、確率の問題であって運が大きい気もするのですが、できるだけ確率を下げて、安全に、安心して、眠りたいところです。
よい野宿スポットか判断するときに、見ておきたいのが、公衆トイレです。
野宿愛好者の間では、公衆トイレを制する者は、野宿を制すという格言がある(ことにしたいくらい・・・)、トイレチェックは重要なのです。
水場も、屋根も、そしてもちろんトイレもあり、公衆トイレが近くにある場所は、それだけでよい野宿スポットとなりますが、周辺の治安状況を判断するのにも、公衆トイレが役に立つのです。
落書きなどで荒れているところはちょっと治安が悪かったり、ヤンキーが夜たまっていたりする可能性が高い。
あるいは、夜間施錠されるところもあり、そういうところは、ヤンキーがかつてたまっていた結果そうなっていたり、ホームレスの方が寝るのを防止していたり、野宿者に好意的でない場合が多いです。
一方、トイレットペーパーの補充が十分されていたり、掃除が行き届いているトイレは、程よく人の目がゆき届いていており安心なことが多いです。
と、いうように、公衆トイレの状態からいろいろ知ることができるので、公衆トイレがあったら必ずチェックして、よい野宿スポットか判断してください。
長距離バスに乗る人は”セレブ野宿”もできる
長距離バスに乗るときに必須のネックピロー。
バスに付いていてもらえる時も、自分で持ってゆく時もありますが、それを野宿でも枕に使うと、ちょっとセレブな気分で野宿をすることができるのでおすすめです。
また、野宿に慣れてくると、夜行バスで早朝に到着したけどまだ眠いとか、早すぎてどこもお店が開いていなくて困るとか、そんな時にも慌てずさくっと、近くの公園や広場で寝ちゃえるようになります。
バスに乗る人は、今後のためにも、この夏、野宿に慣れておくとよいと思います~。
イラスト/オオノマサフミ
※本記事は、2017/08/16に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
予算1万円で楽しめる旅をたくさん書きました
かとうちあき
「野宿野郎」編集長(仮) 30代 / 女性
1980年神奈川県生まれ。野宿旅行に憧れた中学時代を経て、高校一年生でめでたく野宿デビュー。以後、順調に野宿を重ね、人生をより低迷させる旅コミ誌「野宿野郎」の編集長(仮)&社長(自称)。著書は『野宿入門』(草思社文庫)と『野宿もん』(徳間書店)『バスに乗ってどこまでも』(双葉社)。
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