関越交通の「吉祥寺~草津温泉線」乗車レポート! 伊香保・四万温泉へのアクセスにも便利な高速バス | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

乗車体験記

関越交通の「吉祥寺~草津温泉線」乗車レポート! 伊香保・四万温泉へのアクセスにも便利な高速バス

日本一の自然湧出量を誇り、人気温泉地ランキングで常に上位にランクインしている草津温泉。今回は2023年11月に関東バスと関越交通が運行を開始した吉祥寺と草津温泉を結ぶ高速バスで草津温泉へ。乗車して設備や休憩ポイントをチェック! その他の群馬の名湯へのアクセスも紹介します。


ざっくり、こんな記事

  • 吉祥寺と草津温泉間を直通で結ぶ高速バス
  • 車内はトイレ・フリーWi-Fiあり
  • SA休憩はゆったりめ



東京・吉祥寺と群馬の名湯を結ぶ高速バス

草津温泉 湯畑
草津温泉 湯畑

「日本三名泉」の一つとして名高い草津温泉。シニアに人気と思いきや、最近は20代の若い人や欧米からの観光客も増え、ますます注目の観光地となっています。唯一のネックが鉄道が通っていないため、公共交通機関で訪れる場合は乗り継ぎが必須ということ。

でも、最近は関東周辺と草津温泉を結ぶ直通のバスが増えてきました。

吉祥寺~草津温泉線(関越交通)
吉祥寺~草津温泉線(関越交通)

関東バスと関越交通が共同運行する「吉祥寺~草津温泉線」は、途中、群馬県のJR渋川駅とJR中之条駅で降車可能。渋川駅からは伊香保行きの路線バス、中之条駅からは四万温泉行きの路線バスへと乗り継げます。

吉祥寺~群馬の名湯間をアクセスするのにとっても便利なので、車の運転に不安がある・もしくは運転をしないという人にとっては特に嬉しいバスです。


トイレ付き4列シートの車内紹介

「吉祥寺~草津温泉線」は1日2便で、関東バス・関越交通の共同運行です。どちらも4列シートのトイレ付きバスですが、今回利用したのは関越交通のバス。車内設備など写真付きで詳しく紹介します。

40人乗り4列シート
40人乗り4列シート

車内は通路を挟んで2人掛けシートが左右に並んだ4列シート。後方に向かって右側が9列、左側が11列の40人乗りバスです。

写真左側から 窓|A・B|通路|C・D|窓 
写真左側から A・B|通路|C・D

大きな荷物は乗車前にトランクへ預け、手荷物は頭上の網棚か足元に置きます。上着は窓の上部にフックがあるので、こちらを利用しましょう。

網棚は幅が30cm、高さが24cmほど
網棚は幅が30cm、高さが24cmほど
かさばる冬のコートはフックにかけて。
かさばる冬のコートはフックにかけて

シートの下に空間があるので、足を伸ばしてゆ~ったり座れました。

前には網ポケットとドリンクホルダー、小さなフック
前には網ポケットとドリンクホルダー、小さなフック
網ポケットの中にはWi-Fiの説明書
網ポケットの中にはWi-Fiの説明書
頭上には読書灯と空調
頭上には読書灯と空調
降車ボタンも頭上にあります
降車ボタンも頭上にあります
カーテンは厚手で光をしっかり遮ってくれます。眠りたい人には嬉しい
カーテンは厚手で光をしっかり遮ってくれます

シートの左右には、それぞれコンセントとリクライニングスイッチが。筆者のスマホの充電ケーブルは両方TypeCなので、これは助かりました。

今回の車両は、窓側席のみにコンセントがありましたが、充電設備の有無や仕様は車両により異なるそうなので、出発前にフル充電にしておくか、モバイル充電を用意しておくのが良さそうです。

リクライニングも利用できます。乗客が少なかったので、中にはめいっぱいシートを倒して寛いでいる人も。

窓側のコンセントとリクライニングスイッチ
窓側のコンセントとリクライニングスイッチ
通路側はリクライニングスイッチだけ
通路側はリクライニングスイッチだけ
コンセントの設備は車両により異なります。今回は窓側席にあり
コンセントの設備は車両により異なります。今回は窓側席にあり
リクライニングは120度くらいでしょうか
リクライニングは120度くらいでしょうか

山道を走るので、しっかりシートベルトをしてくださいね。

アームレストは上下します
アームレストは上下します

車内後方にトイレがあります。トイレ使用中は前方にランプが点灯するので、空いているかどうかがひと目でわかって便利です。

A・Bシート後方にトイレ
A・Bシート後方にトイレ
手すりがあるので多少の揺れは安心
手すりがあるので多少揺れても大丈夫

乗車時間は4時間弱。足を伸ばしてゆったり座れ、トイレもあるので、体にも気持ち的にも負担の少ないバスです。


実際に草津温泉まで乗ってみた!

6番乗り場は横断歩道を渡って反対側
6番乗り場は横断歩道を渡って反対側

吉祥寺駅14:06発のバスで草津温泉まで出かけてきました。バス乗り場は吉祥寺駅北口6番乗り場。南口や公園口ではなく、ハモニカ横丁などがある賑やかな方の出口です。

「草津温泉ゆき」の看板が目立ちます
「草津温泉ゆき」の看板が目立ちます

大きく「草津温泉ゆき」という案内が出ているので、乗り場はわかりやすいです。でも、路線バスも同じ乗り場から出ているので、並ぶ列を間違えそうになりました。いかにも、これから旅行に行きますという人の列に並びましたが、全席指定となっているので、バスが到着してから並んでも大丈夫です。

14:06発のバスですが、この日は時間を過ぎてもやってきません。混雑する都内、しかも次々路線バスが来るので、早めに到着して待っているということもできないのでしょう。

時間を過ぎると多少不安になりましたが、大きく「草津温泉ゆき」と出ているのでそのまま待っていたら、2分遅れの14:08にバスが到着。

スマホの乗車券を提示して車内へと入りました。全員乗車したら14:10には出発。あっという間です。

しばらく一般道を走り、練馬ICから関越自動車道へ。揺れも少なく快適です。

15:35には埼玉県の上里SAに到着。休憩時間はなんと30分! 16:05まで休憩です。こんな長い休憩は初めて!

上里SA(下り)
上里SA(下り)
出発は16時5分
出発は16:05

いつもはおやつ代わりの軽食をテイクアウトしていますが、30分あったらフードコートで食事もできちゃいますね。今が旬の深谷ねぎを使用したおいしいメニューがたくさんあって、これはそそられます。

でも、私が購入したのはプリンスフルーニというパン屋さんの「上里SA限定の姫豚メンチカツサンド」。牛乳と一緒にバスの車内でいただきました。

旬の深谷ねぎを使ったメニューがたくさん
旬の深谷ねぎを使ったメニューがたくさん
姫豚メンチカツサンド(460円)
姫豚メンチカツサンド

プリンスフルーニ

パン / 本庄周辺 / 新町、神保原、群馬藤岡
住所
児玉郡上里町五明若宮825-1 関越自動車道上里サービスエリア下り線
TEL.
0495-33-2666
予算
朝昼~¥999
営業時間
7:00~20:00
定休日
無休
データ提供:食べログ

なぜテイクアウトにしたかというと…

休憩開始時に乗務員さんから「もし、みなさんが早く休憩から戻られましたら早めに出発します」とアナウンスがあったからなんです。

今回は15:50には全員が揃い、予定より10分早い15:55には上里SAを出発したのでした。ただし、休憩時間は基本的には30分です。毎回早く出発するわけではありません。

16:15には渋川伊香保ICを降りて一般道へ。その後、伊香保温泉行きのバスが出ている渋川駅近くで「降りる方は降車ボタンを押してください」とアナウンスがありましたが、誰も押さなかったので、そのまま通過。

16:53には四万温泉行きのバスが出ている中之条駅付近となりましたが、やはりアナウンスのあと、誰も降車ボタンを押さなかったので、こちらも通過となりました。

窓の外はどんどん暗くなっていき、バスは山道をどんどん走っていきます。

バスの外は真っ暗に!
バスの外は真っ暗に!

うつらうつらしていたら、「草津良いとこぉ一度はぁおいでぇ〜」と正調草津節がバスの下から流れてきました! 国道292号のメロディライン(路面の溝が音楽を奏でる音響道路)で、これが聞こえたら草津町に入ったという合図です。真っ暗だったバスの外に、いろんな看板が見えてきました。

メロディラインから10分。バスは到着時間の17:55より13分早い、17:43に草津バスターミナルに到着!

草津バスターミナル
草津バスターミナル

チェックインしてひと息ついたら、夜の草津へと向かったのでした。

夜の湯畑
ライトアップされた湯畑


草津へ楽々行けるのが嬉しい!

バスが到着する草津バスターミナルは、温泉街の中心湯畑まで歩いて5分ほど。少し離れたホテルや旅館に宿泊する人も、賑やかな温泉街を楽しめます。

なにより直通で行けるのは、とっても助かります。冬場は荷物も増えるので乗り換えが大変。でも車は、山道+雪道でよっぽど運転に慣れている人じゃなければ、ちょっと怖いですよね。

このバスなら楽々草津温泉まで行けます。しかも片道3,800円、往復7,200円と料金もお手頃!

※2024年1月現在

再開発でどんどんオシャレになっていってる草津温泉は、デートや女子旅にもオススメですよ。

※取材協力:関越交通


※本記事は、2024/02/12に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

  • この記事を書いたライター

    さとちん

    フリーライター・ブロガー 女性

    出産後、子育て情報誌の編集部に9年勤め、退職後はフリーライターとして旅とグルメのジャンルを中心に取材とライティングに励む。子育てが落ち着いてから一人旅に目覚め、時間を見つけては国内各地を旅行。2020年47都道府県制覇しました。高速バスや電車代がお得になるチケット情報に目がなく、それらを活用しながら効率よく旅することを得意としています。 温泉ソムリエ、サウナ・スパ健康アドバイザー、銭湯検定4級

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