今では珍しいあの車内サービスも!? 小田急シティバスの高速バス「ニューブリーズ号」乗車記【東京~広島】 | 高速バス・夜行バスの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

乗車体験記

今では珍しいあの車内サービスも!? 小田急シティバスの高速バス「ニューブリーズ号」乗車記【東京~広島】

首都「東京」と山陽地方最大の都市「広島」を結ぶ夜行高速バス「ニューブリーズ号」に乗って、広島~東京間を移動しました。大学生利用者を考慮した停留所設定や、今では珍しいあの車内サービスが実施されているなど、何かと興味深い「ニューブリーズ号」に乗車してみた様子や感想をレポートします。

ざっくり、こんな夜行バス

  • 1989年開業! 30年以上の歴史を誇る老舗夜行高速バス
  • ゆったり3列独立シートにコンセント、トイレ付き
  • 東京~広島間最安7,550円! 新幹線の半額以下!


「ニューブリーズ号」の車内を紹介

「ニューブリーズ号」は、小田急シティバス(本社:東京都世田谷区)と中国JRバス(本社:広島県広島市)が共同で運行する夜行高速バス。1989(平成元)年3月に運行を開始し、30年以上の歴史を誇ります。両社とも、高速バスの運行には定評があるバス会社ですので、安心して利用できます。

今回乗車したのは、広島発「ニューブリーズ2号」の小田急シティバス運行便。親会社の小田急バス運行時代から受け継がれている鮮やかな「こけしカラー」が特徴で、カラーリングは青・緑・赤・紫の全4パターンがあります。

小田急シティバスの夜行バスは鮮やかなカラーリングが特徴
小田急シティバスの夜行バスは鮮やかなカラーリングが特徴

早速、車内を見てみましょう。

車内は、茶系のシートモケットが目立つ3列独立シートが並びます。客席定員は28名で、最後部まで1人掛けになっています。

小田急シティバス「ニューブリーズ号」の車内
小田急シティバス「ニューブリーズ号」の車内

シートは、ヘッドレスト(可動式枕)を搭載したタイプを採用しています。座り心地は硬くなく柔らかくもない、ちょうどよい硬さになっています。

シートはヘッドレスト(可動式枕)を搭載
シートはヘッドレスト(可動式枕)を搭載

ヘッドレスト(可動式枕)は上下にスライド可能
ヘッドレスト(可動式枕)は上下にスライド可能

実際にシートを倒してみます。かなり深く倒れます。

フルリクライニングしたシート
フルリクライニングしたシート

レッグレストとフットレスト(足置き台)です。フットレストは、靴を脱いで使用します。

レッグレストとフットレスト
レッグレストとフットレスト

各座席には、スリッパと毛布(ブランケット)が備えられています。スリッパは「ODAKYU」のロゴ入りです。いずれも車内装備品のため、持ち帰ることはできません。

各座席には使い捨てスリッパと毛布(ブランケット)も
各座席には使い捨てスリッパと毛布(ブランケット)も

携帯電話やスマートフォンの充電に便利なコンセントは、各座席のひじ掛け下に装備されています(一部設置されていない車両があります)。

コンセントはひじ掛け下に設置
コンセントはひじ掛け下に設置

読書灯は、エアコンダクト付近に設置されています。明かりが散乱するため、消灯時の使用は必要最小限に留めたいものです。また、エアコンダクトには降車ボタンも設置されています。

読書灯はエアコンダクト付近に設置
読書灯はエアコンダクト付近に設置

トイレは、車内中央部に設置。途中、休憩停車は1回ありますが、いざという時にうれしい設備です。

トイレは車内中央部に設置
トイレは車内中央部に設置
広くて使いやすいトイレ
広くて使いやすいトイレ

トイレ入口の手前には、鏡が設置されています。身だしなみのチェックに便利です。

トイレ入口の手前には鏡が
トイレ入口の手前には鏡が

小田急シティバスの夜行バスでは、テレビ放映のサービスを実施しています。かつては多くのバス会社で実施していたこのサービスも、今ではすっかり珍しくなりました。消灯前および起床後の時間を退屈せずに過ごせるという点で、ありがたいサービスだと思いました。(以下のテレビ画面の写真は、著作権の関係でモザイク処理を施しています)

車内ではTV放映のサービスが
車内ではTV放映のサービスが

なお、音声はひじ掛け下のマルチステレオコントローラーにイヤホンを挿して聞きますが、イヤホンは乗客自身で持参したものを使用します。イヤホンの貸し出しサービスは行なっていませんのでご注意を。

音声はひじ掛け下のコントローラにイヤホンを挿して楽しむ
音声はひじ掛け下のコントローラにイヤホンを挿して楽しむ

そして、こちらも今では珍しくなった車内中央部のサービスコーナーです。小田急シティバスでは冷水のサービスを実施しており、セルフサービスで利用できます。

冷水は車内中央部のサービスコーナーで
冷水は車内中央部のサービスコーナーで(※お湯を使えるサービスは2019年6月30日で終了)

サービスコーナー上部には、紙おしぼりが置かれています。こちらもセルフサービスで利用できます。

サービスコーナー上部にはおしぼりも
サービスコーナー上部にはおしぼりも

以上、小田急シティバス「ニューブリーズ号」の車内を紹介しました。夜行バスに必要な装備はひと通り揃っており、12時間弱のバスの旅を快適に過ごせるようになっています。

なお、今回乗車したバスには、座席と通路を仕切るカーテンおよびWi-Fiのサービスがありませんでした。

旅の始まりは西日本有数のバスターミナルから

「ニューブリーズ号」の運行ルートは、下記の通りです。通常期は西条経由の1往復(1号・2号)のみが運行されますが、繁忙期には東京~広島間をノンストップで結ぶ季節運行便(3号・4号)も運行されます。

東京発

停留所 1号 3号 ※
東京駅八重洲南口 20:00 21:00
バスタ新宿 20:45 21:45
西条駅 翌6:30
広大中央口 6:42
大学会館前 6:45
広島駅新幹線口 7:35 翌8:05
広島バスセンター 7:50 8:20

広島発

停留所 2号 4号※
広島バスセンター 20:20 21:00
広島駅新幹線口 20:35 21:15
広大中央口 21:23
大学会館前 21:26
西条駅 21:40
バスタ新宿 翌7:30 翌7:40
東京駅日本橋口 8:05 8:15

※:季節運行便(運行日については運行会社の公式サイトなどでご確認願います)

「ニューブリーズ号」の広島側始発地は、原爆ドームや平和記念公園が近い広島バスセンター。紙屋町交差点のそごう百貨店3階にあり、数多くの路線バスや高速バスが発着する、西日本有数のバスターミナルです。

広島電鉄「紙屋町東」「紙屋町西」電停やアストラムライン「本通」駅からも近く、乗り換えにも便利な場所に位置しています。

紙屋町交差点に位置する広島バスセンター
紙屋町交差点に位置する広島バスセンター

詳しいアクセス方法は、以下のリンクを参考にするとよいでしょう。

エスカレーターで3階へ移動すると、バスのりばにつながるコンコースが見えてきます。

広島バスセンター入口
広島バスセンター入口
エスカレーターで直接3階へ移動
エスカレーターで直接3階へ移動

広島バスセンターの3階コンコースは、飲食店やコンビニ(ローソン)、土産物店が入居するエリアになっています。

なかでも、飲食店・土産物エリアは「バスマチFOOD HALL」として整備されており、種類も豊富。乗車前に飲食を済ませたり、お土産を購入することも可能です。

3階コンコースの様子
3階コンコースの様子

乗車券カウンターと待合スペースです。

乗車券カウンター
乗車券カウンター
乗車券カウンター前の待合スペース
乗車券カウンター前の待合スペース

「ニューブリーズ号」は、バスセンター1番のりばから発車します。コンコースからバスのりばへ移動し、突き当りに進んだ場所が1番のりばになっています。

広島バスセンター内の時刻表
広島バスセンター内の時刻表
広島バスセンターのバスのりば
広島バスセンターのバスのりば

1番のりばの前にも待合室があります。テーブル席には充電用コンセントも完備。快適な環境でバスを待つことができます。

1番のりばの前にも待合室が
1番のりばの前にも待合室が
テーブル席にはコンセントを完備
テーブル席にはコンセントを完備

「ニューブリーズ号」の広島バスセンター発車時刻は20:25。発車の5分前にはバスが入線し、改札が行われます。

東京行き「ニューブリーズ号」が入線
東京行き「ニューブリーズ号」が入線


「ニューブリーズ号」は広島駅からも乗車可能

20:25定刻に広島バスセンターを発車したバスは、もうひとつの広島市内の乗降場所である広島駅新幹線口へと向かいます。

広島駅新幹線口の発車場所は、北口にある新幹線口広場内バスのりばの4番のりばです。

バスのりばは北口(新幹線口広場)に
バスのりばは北口(新幹線口広場)に
広島駅新幹線口のバスのりば
広島駅新幹線口のバスのりば

「ニューブリーズ号」は4番のりばから発車
「ニューブリーズ号」は4番のりばから発車

広島駅も、西日本地区有数のターミナル駅。
飲食店が豊富にあるほか、コンビニも周辺に複数ありますので、乗車前の飲食や買い物に困ることはありません。

駅ビル「ekie(エキエ)」にはお好み焼き屋も複数ありますので、乗車前に名物のお好み焼きを堪能するのもよいでしょう。

お好み焼きは広島の名物のひとつ
お好み焼きは広島の名物のひとつ

「ニューブリーズ号」広島駅新幹線口発車時刻は20:35。くれぐれも乗り遅れないように気を付けましょう。

広島駅新幹線口にて乗車改札中の「ニューブリーズ号」
広島駅新幹線口にて乗車改札中の「ニューブリーズ号」

広島駅新幹線口への詳しいアクセス方法は、以下のリンクを参考にするとよいでしょう。


途中休憩は消灯前の1回のみ! 寝る前の準備はお早めに

広島駅新幹線口を発車したバスは、広島高速から山陽自動車道に入り、東広島市へ向かいます。この間、車内ではモニターを使用して到着時刻や車内設備の案内が行われ、続いて乗務員による補足説明が行われます。

車内モニターでは到着時刻の案内が
車内モニターでは到着時刻の案内が
車内設備の案内もモニターを使用
車内設備の案内もモニターを使用

東広島市は、灘・伏見とともに日本三大酒処として有名であると同時に、広島大学を中心とする学園都市としても知られています。

「ニューブリーズ号」も、広島大学最寄りのバス停2カ所「広大中央口」「大学会館前」に停車。この日も数名が乗車しました。

その後、西条駅にて最後の乗車扱いを行い、私を含めて10人前後の乗客を乗せたバスは、西条インターから再び山陽自動車道へ。ここからは首都「東京」へ向けて高速道路を東へ向けて走り続けます。

途中の開放休憩は、消灯前の1回のみ。休憩場所は、広島県福山市の山陽自動車道福山サービスエリア。こちらでは22:28から12分間停車しました。

山陽自動車道 福山サービスエリア
山陽自動車道 福山サービスエリア

福山サービスエリアは、トイレや自販機、売店、フードコートなどを完備しているサービスエリア。売店も24時間営業ですので、飲食物やお土産の購入も可能です。ただし停車時間は10分程度と短いですので、トイレや買い物など寝る前の準備は早めに済ませましょう。

福山サービスエリアにて休憩停車する「ニューブリーズ号」です。

福山サービスエリアにて停車中の「ニューブリーズ号」
福山サービスエリアにて停車中の「ニューブリーズ号」

福山サービスエリアを発車したバスは、10分程度で消灯。翌朝到着までおやすみタイムです。

翌朝、目を覚ますと、バスは東名高速道路川崎インター付近にて朝の渋滞に巻き込まれているところでした。しばらくして、乗務員から「朝の渋滞に巻き込まれているため、目的地の到着が遅れる予定です」との案内放送が。目的地へ急いでいる乗客にとっては気になりますが、このような案内をひとこと入れてくれるだけも、焦りは和らぎます。

やがて、バスは首都高速道路に入り、初台南ランプを通過。東京都心はもうすぐです。

朝の車内の様子
朝の車内の様子

7:49にバスタ新宿に到着。こちらでは半数以上の乗客が下車しました。

まもなくバスタ新宿に到着
まもなくバスタ新宿に到着

そして、定刻15分遅れの8:20に、バスは終点の東京駅日本橋口に到着しました。

バスは終点の東京駅日本橋口に到着
バスは終点の東京駅日本橋口に到着

消灯後、ほとんど目を覚ますこともなく寝ていたため、気分もスッキリ。車庫へ回送されるバスの後姿を見届けて、次なる目的地へと向かったのでした。

なお、東京駅発広島行きの発車場所は、八重洲南口のJR高速バスターミナルです。到着場所(日本橋口)と発車場所が異なりますので、注意しましょう。


3列独立シートで東京~広島間最安7,700円! 新幹線の半額以下!

東京~広島間をJR新幹線で移動する場合、片道普通運賃と新幹線特急料金(「のぞみ」指定席利用)の合計金額は19,240円です。(いずれも2020年1月現在、格安移動調べ)

また、東京~広島間はANA、JAL、春秋航空日本(LCC)が直行便を運航しており、飛行機で移動する場合の運賃はANAが32,790円、JALが35,200円~36,490円、春秋航空日本「スプリングプラス」が8,000円台です。(いずれも普通席普通運賃。2020年1月現在)

これに対して、夜行高速バス「ニューブリーズ号」は、東京~西条・広島間の片道運賃が13,250円です。

さらに、JR高速バスの予約サイト「高速バスネット」でクレジット決済すると、2%引の「ネット割」が適用されるほか、「ニューブリーズ号」には、3種類の早期購入割引運賃「早売10」「早売5」「早売0」および学割運賃も設定されており、これらを併用することで、東京~西条・広島間を最安7,550円(学割適用の場合は最安7,200円)で移動できます。

飛行機(ANA・JAL・春秋航空日本)と比較すると、事前購入運賃や特割運賃適用で「ニューブリーズ号」の方が高くなる場合もありますが、JR乗り継ぎの約7割以下(最安の場合4割以下)の運賃・料金で移動できること、そして何よりも乗り換えなしで寝ながら移動できる(=宿泊費が節約できる)ことから、見た目の金額以上に「ニューブリーズ号」のコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。

「ニューブリーズ号」は、週末や繁忙期時に満席になることが多い路線ですので、乗車の際はできるだけ早めにご予約・ご購入をおすすめします。

まとめ

今回は平日の月曜日に利用しました。比較的空いていたということもありましたが、床が高いスーパーハイデッカータイプの車両にゆったりとした3列独立シート、コンセントなどの車内設備のおかげで、消灯後はぐっすりと眠ることができました。また、消灯前・起床後のテレビ放送も退屈しのぎになりました。

・運行実績のあるバス会社のバスで移動したい
・乗り換えなしで移動したい
・ゆったり3列シートで寝て移動したい

という方に、「ニューブリーズ号」はおすすめのバスだと思います。

ニューブリーズ号

ニューブリーズ号

※本記事は、2020/02/04に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

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    この記事を書いたライター

    須田浩司

    ライター、「ひろしプロジェクトWEB」の中の人 男性

    1973年釧路市生まれ、札幌市在住。自称高速バスナビゲーター。中学時代から高速バスに乗り続け、2018年2月9日に高速バス乗車1000回を達成。乗車記ブログ「ひろしプロジェクWEB」の中の人。雑誌、ネットニュースなどでライターの活動も。紙原稿、ネット原稿、同人誌、ブログなどでバス・鉄道を中心とした乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っている。運行管理者資格(旅客)/国内旅行業務取扱主任者資格所有。

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