3列シートで京都~長野間最安5,700円! アルピコ交通「アルペン長野号」昼行便高速バスで景色を眺めながらの「ひるバス」の旅 | 高速バス・夜行バスの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

乗車体験記

3列シートで京都~長野間最安5,700円! アルピコ交通「アルペン長野号」昼行便高速バスで景色を眺めながらの「ひるバス」の旅

長野と京都・大阪を結ぶアルピコ交通の高速バス「アルペン長野号」昼行便に乗って、景色を眺めながら昼のバスを楽しむ「ひるバス」の旅に出かけました。ゆったりのんびりと、景色を見ながら長野~京都・大阪間を移動できる高速バスの旅をご紹介します。

ざっくり、こんな移動

  • 30年以上の歴史を誇る老舗高速バス
  • ゆったり3列独立シートにトイレ、Wi-Fiも!
  • 新幹線の半額以下! 京都~長野間最安5,700円!


車内は夜行便とほぼ同仕様の3列独立シート

「アルペン長野号」は、アルピコ交通(本社:長野県松本市)が運行する高速バスです。夜行便と昼行便が各1往復運行されており、特に夜行便は運行開始30年以上の歴史を誇る老舗路線でもあります。

今回乗車したのは、長野を午後に発って京都・大阪に到着する昼行便。ホワイトに5色のストライプが入った車体カラーリングが、アルピコ交通のバスの特徴です。

ホワイトに5色のストライプが入ったアルピコ交通の高速バス
ホワイトに5色のストライプが入ったアルピコ交通の高速バス

早速、車内を見てみましょう。

車内は、パープルとブルーのシートモケットが目立つ3列独立シートが並びます。窓側座席と中央列座席のシートモケットが異なるのが面白い点ですね。

座席定員は28名。最後部まで1人掛けになっているのも特長のひとつです。

一人掛けシートが並ぶ「アルペン長野号」昼行便の車内
一人掛けシートが並ぶ「アルペン長野号」昼行便の車内

シートは、夜行高速用の標準シートを採用。リクライニング角度も深く、ゆったりと身体を休めることができます。昼寝をするのにも最適ではないでしょうか。

「アルペン長野号」昼行便のシート
「アルペン長野号」昼行便のシート

リクライニング角度も深い
リクライニング角度も深い

レッグレストとフットレスト(足置き台)です。フットレストは、靴を脱いで使用します。

レッグレストとフットレスト
レッグレストとフットレスト

毛布(ブランケット)は、荷物棚に置かれています。車内装備品のため、持ち帰ることはできません。

毛布(ブランケット)は荷物棚に
毛布(ブランケット)は荷物棚に

トイレは、車内中央部に設置。途中、3回の休憩停車がありますが、いざという時にうれしい設備です。

車内中央部にはトイレを完備
車内中央部にはトイレを完備
広くて使いやすいトイレ
広くて使いやすいトイレ

車内ではWi-Fiサービスも提供されています。使用の際は、リーフレットに記載されている設定方法に従って設定します。

シートポケットにはWi-Fi設定方法のリーフレットが
シートポケットにはWi-Fi設定方法のリーフレットが

「アルペン長野号」では、おしぼりと飲み物(缶飲料)のサービスが行われます。いずれもセルフサービス式となっており、このうち、缶飲料は車内最前部のクーラーボックスから受け取ります(1人1本となっています)。

飲み物は車内最前部のクーラーボックスに
飲み物は車内最前部のクーラーボックスに

以上、「アルペン長野号」昼行便の車内を紹介しました。必要な装備はひと通り揃っており、長野~京都・大阪間約7時間の移動時間を快適に過ごせます。

なお、今回乗車した車両には、座席コンセントが装備されていませんでした。運行日によっては、座席コンセント付きの車両が充てられることもあるそうですが、携帯電話やスマートフォンの充電が心配な人は、念のためにモバイル充電器を持っていくことをおすすめします。

また、夜行便の車両については、ご紹介した車内設備に加えて、座席と通路を仕切るカーテンも装備されています(窓側座席のみ)。


出発は長野駅前の高速バスのりばから

「アルペン長野号」の運行ルートは、下記の通りです。

長野→大阪

停留所 昼行便 夜行便
長野駅 13:15 22:15
長野バスターミナル 13:18 22:18
丹波島橋南 13:24 22:24
川中島古戦場 13:31 22:31
長野インター前 13:34 22:34
長野道更埴インター 13:41 22:41
長野道姨捨 13:52 22:52
長野道麻績インター 22:59
京都深草 19:03 05:44
京都駅八条口 05:55
千里中央 06:44
千里ニュータウン 19:36 06:54
新大阪 19:46 07:04
大阪梅田(阪急三番街) 19:55 07:13
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R) - 07:48


大阪→長野

停留所 昼行便 夜行便
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R) - 21:05
大阪梅田(阪急三番街) 13:00 21:50
新大阪 13:09 21:59
千里ニュータウン 13:20 22:10
千里中央 22:20
京都駅八条口 13:53 23:10
京都深草 23:25
長野道麻績インター 06:01
長野道姨捨 19:00 06:08
長野道更埴インター 19:11 06:19
長野インター前 19:18 06:26
川中島古戦場 19:21 06:29
丹波島橋南 19:28 06:36
長野バスターミナル 19:33 06:41
長野駅 19:34 06:42

昼行便は、長野駅のアルピコ交通高速バスのりば(長野駅善光寺口7番のりば)を13:15に発車。JR北陸新幹線やJR在来線、しなの鉄道、長野電鉄から乗り継いで利用される方は、こちらからの乗車が便利です。

長野駅前のアルピコ交通高速バスのりば
長野駅前のアルピコ交通高速バスのりば

バスのりばの前には、「アルピコ交通長野駅前案内所」があります。切符売り場と待合室があり、待合室ではフリーWi-Fiも使えます。

バスのりばの前には待合室も完備
バスのりばの前には待合室も完備

のりばの周辺には、コンビニや飲食店が多数あるほか、お土産の購入も長野駅構内に店舗が多数ありますので、乗車前の食事や飲食物の購入、買い物などに困ることはありません。

詳しいアクセス方法は、以下のリンクを参考にするとよいでしょう。

発車の5分前にはバスが入線し、乗車改札が行われます。

乗車改札中の「アルペン長野号」昼行便
乗車改札中の「アルペン長野号」昼行便


途中休憩は3回! サービスエリアでの特産品・お土産は要チェック!

長野駅を発車したバスは、長野バスターミナル・丹波島橋南・川中島古戦場・長野インター前で乗車扱いを行なった後、長野インターから上信越自動車道へ。高速道路上の長野道更埴インター、長野道姨捨で乗車扱いを行い、長野自動車道や中央自動車道、東名高速道路、名神高速道路を経由して京都・大阪へと向かいます。

高速道路をひた走り京都・大阪へ
高速道路をひた走り京都・大阪へ

数々の山々や街並みなど、高速道路からの景色は「素晴らしい」のひとことに尽きます。ゆったりシートに身を委ねながら、美しい景色を楽しみ、時にはシートをフルに倒してひと休みする…これこそ「ひるバス」ならではの楽しみ方ではないでしょうか。

長野自動車道からの景色
長野自動車道からの景色
遠くには街並みが
遠くには街並みが

途中の開放休憩は、計3回実施されます。

最初の休憩場所は、長野駅を発車して1時間ほどの長野自動車道梓川サービスエリアです。
こちらでは15分間停車しました。

長野自動車道 梓川サービスエリア
長野自動車道 梓川サービスエリア

梓川サービスエリアは、トイレや自販機、売店、フードコート、コンビニを完備しているサービスエリア。「安曇野ソフトクリーム」や「わさびそば」、「安曇野ふんわりお月さま」というマドレーヌなど、おいしいものばかりで目移りしてしまいます。

写真はありませんが、今回は「安曇野牛乳ソフトクリーム(350円)」を購入し、休憩停車中に食べました。さっぱりとした味わいで、おいしくいただきました。

もし、車内で飲食を…ということであれば、コンビニ(ファミリーマート)やスターバックスで購入して車内に持ち込むこともできますね。

梓川サービスエリアにあるコンビニ(ファミリーマート)とスターバックス
梓川サービスエリアにあるコンビニ(ファミリーマート)とスターバックス

なお、バスの停車時間は15分と短いので、トイレや買い物などの用事は早めに済ませましょう。

梓川サービスエリアにて停車中の「アルペン長野号」昼行便
梓川サービスエリアにて停車中の「アルペン長野号」昼行便

梓川サービスエリアを発車して15分程で、バスは岡谷ジャンクションを通過。ここからは、中央自動車道を名古屋方面に向けて走ります。

バスはまもなく岡谷ジャンクションを通過
バスはまもなく岡谷ジャンクションを通過
岡谷ジャンクションからは中央自動車道を名古屋方面へ
岡谷ジャンクションからは中央自動車道を名古屋方面へ

2回目の休憩は、梓川サービスエリアから2時間ほど走行した岐阜県の恵那峡サービスエリア。こちらでも15分間停車しました。

中央自動車道 恵那山サービスエリア
中央自動車道 恵那山サービスエリア

恵那峡サービスエリアは、トイレや自販機、売店、レストランを完備する、中央自動車道でも有数の広さを誇るサービスエリアです。こちらのサービスエリアは、地元のお土産の品ぞろえが豊富で、どれを買おうか目移りしてしまいます。

恵那峡サービスエリアの売店
恵那峡サービスエリアの売店

屋外の売店で売られている軽食類も、種類が豊富です。

屋外にも軽食類の売店が豊富
屋外にも軽食類の売店が豊富
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こちらも停車時間は短いので、用事は早めに済ませましょう。

恵那山サービスエリアに停車中の「アルペン長野号」昼行便
恵那山サービスエリアに停車中の「アルペン長野号」昼行便


暗闇の高速道路を走り京都・大阪へ…

恵那峡サービスエリアを発車したバスは、中央自動車道を名古屋方面へ走行します。車窓からの景色は見ごたえ満点です。

小牧ジャンクションに差し掛かったこところで進路を西へ。ここから先は、東名高速道路~名神高速道路を京都・大阪方面へ向けてひた走ります。

恵那峡サービスエリアから2時間弱走行したところで、バスは3回目(最後)の休憩場所である滋賀県東近江市、名神高速道路上の黒丸パーキングエリアに到着します。

名神高速道路 黒丸パーキングエリア
名神高速道路 黒丸パーキングエリア

本来であれば、ひとつ京都寄りの菩提寺パーキングエリアに停車する予定でしたが、この日は交通量を考慮して休憩場所を変更。黒丸パーキングエリアでは、18:18から12分間停車しました。

黒丸パーキングエリアも、トイレや自販機、売店、スナックコーナーなどを完備しているパーキングエリア。売店では、地元のお土産も購入することができます。ただし、停車時間は短いので、用事は早めに済ませましょう。

黒丸パーキングエリアに停車中の「アルペン長野号」昼行便
黒丸パーキングエリアに停車中の「アルペン長野号」昼行便

黒丸パーキングエリアの名物は、特製ちゃんぽんや黒丸&菩提寺限定りんごのパイなどが有名。写真はありませんが、今回は安曇川産のアドベリーの果汁を使用したソフトクリームを購入しました。アドベリーの酸っぱさで気分もスッキリです。

このように、休憩場所のパーキングエリアやサービスエリアで、地元ならではの美味しいものやお土産を堪能できるのも、「ひるバス」の醍醐味のひとつではないでしょうか。

菩提寺パーキングエリアを発車すると、あとは京都・大阪へ向けてひた走るのみ。外もすっかり暗くなりました。

18:41、京都東インターを通過。京都・大阪到着はあと少しです。

最初の降車停留所は、名神高速道路上の京都深草バス停。定刻4分遅れの19:07に到着しました。

京都深草バス停
京都深草バス停

本来は、終点の大阪梅田まで乗車したいところですが、今回はこちらで下車。終点の大阪梅田へ向けて走りゆくバスの後姿を見届けながら、次なる目的地へと向かうのでした。

京都深草バス停は、京都東インターと京都南インターの間に位置する名神高速道路上のバス停。京阪電車の藤森駅や近鉄京都線・京都市営地下鉄烏丸線の竹田駅へも徒歩で移動できることから、京都市内へのアクセスや、高速道路渋滞時の代替経路としても活用できるバス停です。

京都深草バス停と最寄り駅については、以下のリンクを参考にするとよいでしょう。


なお、下り便(大阪発長野行き)の始発地である大阪梅田(阪急三番街)のアクセス方法は、以下のリンク。阪急梅田駅をめざすとわかりやすいかもしれません。


夜行便と同じ3列独立シートで長野~京都間最安5,700円!

京都~長野間をJRで移動する場合、新幹線と在来線を乗り継ぐ必要がありますが、片道普通運賃と新幹線特急料金(東海道新幹線「のぞみ」利用)、在来線特急料金(特急「ワイドビューしなの」指定席利用)の合計金額は11,040円です。(いずれも2020年1月20日現在)

これに対して、高速バス「アルペン長野号」は、京都~長野間の片道運賃が5,700円~6,700円(夜行便は6,000円~7,100円)。大阪~長野間の片道運賃が6,200円~7,200(夜行便は6,500円~7,600円)です。

JR新幹線と比較すると、新幹線の半額程度の運賃で移動でき、大阪・京都~長野間では高速バス以外に乗り換えなしの直通交通機関がないこと、さらには夜行便にいたっては宿泊費が節約できることから、「アルペン長野号」のコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。

そして、昼行便と夜行便両方が運行されているのも、利用者にとってはありがたいのではないでしょうか。「夜行バスで寝て移動したい」「宿泊費を節約したい」という場合は夜行便を利用すればよいですし、逆に「夜行バスは苦手」「景色を見ながら乗り換えなしで移動したい」という場合は昼行便を利用するという使い分けができるのです。

なお、「アルペン長野号」は週末や繁忙期を中心に満席になることが少なくありません。乗車の際はできるだけ早めにご予約・ご購入をおすすめします。


まとめ

今回は平日の火曜日に利用しました。空いていたということもありましたが、ゆったりとした3列独立シートに、Wi-Fi、ドリンクサービスなどの充実した車内設備、そして変化に富んだ見ごたえのある景色のおかげで、約6時間の移動時間があっという間に過ぎていきました。

大阪・京都~長野間のような長距離を走る昼行高速バスは決して多くありませんが、ゆったりシートに身を委ねて流れゆく景色を堪能する「ひるバス」の旅も、たまにはよいものだなあと改めて実感しました。

・夜行バスは苦手なので昼に走るバスで移動したい
・ゆったりシートでのんびり移動したい
・道中の美しい景色を楽しみたい

という方に、「アルペン長野号」昼行便はおすすめのバスです。

アルペン長野号



アルペン長野号のバス便



※本記事は、2020/01/26に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

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    この記事を書いたライター

    須田浩司

    ライター、「ひろしプロジェクトWEB」の中の人 男性

    1973年釧路市生まれ、札幌市在住。自称高速バスナビゲーター。中学時代から高速バスに乗り続け、2018年2月9日に高速バス乗車1000回を達成。乗車記ブログ「ひろしプロジェクWEB」の中の人。雑誌、ネットニュースなどでライターの活動も。紙原稿、ネット原稿、同人誌、ブログなどでバス・鉄道を中心とした乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っている。運行管理者資格(旅客)/国内旅行業務取扱主任者資格所有。

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