快適リクライニングのバックシェル型シートでリラックス! VIPライナー「グランシアシリーズ」の車両を徹底解説
「リクライニングが後ろ座席へ倒れない」噂のバックシェルタイプ・スライディングシートを搭載する、関東~関西間の夜行バス「グランシアシリーズ」。今回はグランシアシリーズの3種類のバスタイプを写真つきでご紹介!
- 2019.12.18(更新:2023.09.06)
- 陽月よつか
ざっくり、こんな記事
- グランシアシリーズはバックシェル型シートのバス!
- 「グランシア」「5便グランシア」「グランシアファースト」の3種類を写真で全解説
- 一度乗ったら癖になる?! バックシェルタイプシートのおすすめポイント
目次
関東~関西間を走るバックシェル型シートバス「グランシアシリーズ」
VIPライナーの大人気シリーズであるグランシアシリーズは、関東~関西を結ぶバックシェルタイプ・スライディングシートのバス! そのラインナップは全部で3種類。「グランシア」「5便グランシア」「グランシアファースト」がありますよ(グランシアシリーズ以外では、「富山・金沢便」のみ全席バックシェル型シートで運行しています)。
バックシェルタイプ・スライディングシートとは、リクライニングしても背もたれが後ろに倒れていかないシート。後ろの人に気兼ねせず好きなタイミングで好きなようにリクライニングでき、前席シートも倒れて来ないので前空間がゆったりと使える、人気のくつろぎシートなのです。
グランシアシリーズ3種類の中でも、「グランシア」と「5便グランシア」は4列楽のびシート、「グランシアファースト」が3列シートです。
ではでは各シートごとの違いをご紹介します。なおグランシアシリーズのバスには全車両ともトイレ設備はありません。
グランシアシリーズの4列シート:グランシア、5便グランシア
4列楽のびシートを搭載しているのが「グランシア」と「5便グランシア」。「グランシア」は千葉・TDL・東京・横浜~京都・大阪間を、「5便グランシア」は埼玉・東京・横浜~京都・大阪・神戸間を毎日1便ずつ往復しています。
グランシアと5便グランシアの違い
「グランシア」と「5便グランシア」の車内設備の違いは2つだけ。「グランシア」は横4列×縦8列・全30席(シートピッチ約118cm)。「5便グランシア」は横4列×縦9列・全34席。
その違いの他は、シートやアメニティ事情なども全て同じ。ではではその詳細をご紹介しますよ。
バックシェルタイプ・スライディングシートとは!
バックシェルタイプ・スライディングシートとは、シートの後ろが貝の殻のように丸くなって座席を覆っており、その中を座席がスライドする形でリクライニングするシートのこと。そのためシートをリクライニングさせても背もたれが後ろに倒れていかないのです。
リクライニング操作は全て電動式。操作音はバスの走行音に紛れてしまう程度で、周囲の安眠を邪魔する心配もありません。リクライニング角度は最大135度ですが、スライド時に座面が少し斜めに持ち上がるので、体感はそれ以上。
座席周りの設備
座席周りの設備はかなりの充実。レッグレスト・フットレストあり。隣座席との間のアームレストは可動式で、隣座席と逆側のアームレストにリクライニングの電動スイッチがあります。ヘッドレストも可動式なので自分好みの位置に調節可能。また隣座席とはプライベートカーテンで空間を区切れますよ。
サービスやアメニティは…
車内は無料Wi-Fiあり。各座席には腰当てクッションと、シングルベッドサイズの大判毛布が用意されています。窓際席にはハンガーあり。その他、各席にはType-A・Type-C対応のUSBコネクタが付いています。万が一充電器を忘れてしまった場合でも、USB型充電器の貸出しがあるのも嬉しい!
■グランシアシリーズの4列シート車両の運行情報
リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金を確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください。
大阪・京都→横浜・東京・TDL・千葉(グランシア)
さいたま新都心・東京・横浜→京都・大阪・神戸三宮(5便グランシア)
神戸三宮・大阪・京都→横浜・東京・さいたま新都心(5便グランシア)
※繁忙期などの増発便、車両の整備点検により異なる車両タイプの運行となる場合があります
※2023年9月時点で運行されている路線です
グランシアシリーズの3列シート:グランシアファースト
「グランシアファースト」はVIPライナーで最もラグジュアリーなバス! 3列シートのバックシェルタイプ・スライディングシート。横3列×縦7列・全20席というゆとりです。この座席数は、一般的な4列スタンダードシートの半分以下!(一般的な4列スタンダードシートの座席は4×11や4×12など)
走行ルートは埼玉・東京・横浜~大阪、1日1便ずつ往復運行しています(※2023年9月現在は不定期での運行)。バスの床は落ち着きと気品のある木目調、手荷物預かりは2つまでOK。
グレードアップしたバックシェルタイプ・スライディングシート
座席は全てバックシェルタイプ・スライディングシート。リクライニングしても後ろへ倒れない仕様は「グランシア」「5便グランシア」と同じですが、「グランシアファースト」はさらにラグジュアリーに!
「グランシアファースト」のシートは全て革張り、リクライニングの角度は最大145度へグレードアップ(「グランシア」「5便グランシア」は135度)。シートピッチは約100cmです。
シートの電動リクライニングは「グランシア」「5便グランシア」は背もたれのみでしたが、「グランシアファースト」では背もたれ・レッグレスト・フットレストの3カ所それぞれを電動で自分好みに調節可能。全てをマックスまでくつろぎ仕様にすると、下記状態まで倒せますよ!
座席周りの設備
シート周りの設備ももちろんグレードアップ。何より嬉しいのはレッグレストがほぼ水平まで持ち上がること! 足先が下がるか水平になるかは、足の疲れやむくみが驚くほど違ってくるポイントですからね。
リクライニング類の電動スイッチはアームレスト下。ヘッドレストは可動式、各座席はプライベートカーテンで空間を仕切ることができます。
サービスやアメニティは…
「グランシア」「5便グランシア」と共通となるのが、大判毛布、無料Wi-Fi、窓際席のハンガー。グレードアップしているのは座席アメニティで、低反発ミニ枕が用意されていますよ。
なおVIPライナーでは、毛布や低反発枕、シートカバーなどはすべて毎日洗濯されています。
■グランシアシリーズの3列シート車両の運行情報
リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金を確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください。
※紹介しているのは基本タイプです。繁忙期などの増発便、車両の整備点検により異なる車両タイプの運行となる場合があります。
※2023年9月時点で運行されている路線です。
関東~関西を走るバックシェルタイプシートの「グランシアシリーズ」
「グランシアシリーズ」は、関東~関西を走るバックシェルタイプ・スライディングシートの高速バス。その特徴であるバックシェルのお陰で「後ろ座席の人への声掛けが要らない」「前座席が倒れてこないので前空間が空いたまま」など、このバスならではの特権が満載です。これらはちょっとしたことながら、一度体感すると思っていた以上にラク! と感じられるポイントですよ。
お値段は正規料金でも、4列の「グランシア」「5便グランシア」なら4,800円から、3列の「グランシアファースト」でも7,000円からの好料金。もちろん東京や大阪にあるVIPラウンジも乗車前後に無料で使えますよ。
「VIPライナー」に乗らなくても利用できるって知ってた? 高速バスユーザーに最適なリラックススペース「東京VIPラウンジ」
「グランシアシリーズ」のバックシェルタイプシート、ぜひ一度体験してみてくださいね。
※取材協力/平成エンタープライズ
※本記事は、2019/12/18に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
陽月よつか
フリーライター、星空準案内人 女性
東京出身・沖縄経由・奈良在住のフリーライター。体力がなく計画を立てるのも苦手なので、ラクにのんびりの気まま旅が大好き。女性一人旅を主な目線に、知っておくと便利な方法やお得な情報、おすすめ旅スポットなどをご紹介します。書籍「全国 大人になっても行きたいわたしの絵本めぐり」(GB出版)、「はっけん!鉄道NIPPON 地図と路線で知る47都道府県」(ヴィトゲン社/PHP研究所・画像提供)
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