新車両「盛宮106特急」スカニア社製2階建バスに試乗! 日本初・3列シートを備えたスカニア社バスの乗り心地は? | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

乗車体験記

新車両「盛宮106特急」スカニア社製2階建バスに試乗! 日本初・3列シートを備えたスカニア社バスの乗り心地は?

岩手県北自動車から発表された、岩手県内の盛岡〜宮古間を運行する2階建て都市間バス「盛宮106特急」。製造はスウェーデン・スカニア社。なんと3列シートの導入は、日本初だそうです! 上質な雰囲気と快適な旅を楽しめる「盛宮106特急」の試乗会へ、お邪魔してきました。

※2023年3月14日編集部追記:盛岡~宮古間での2階建てバス車両の運行は終了しました。
4月1日(土)より、この便は高速バス車両での「106特急」として運行します。

ざっくり、こんなレポート

  • スウェーデン製の上質なバス
  • 有名デザイナーによる「MEXデザイン」
  • ワイドビューシートで絶景を堪能できる!


MEXの車両外観をチェック

10:30に、報道向けの試乗会がスタート。盛岡駅西口に登場した「盛宮106特急」は、通行人の注目の的に。

外観
外観

外観は有名デザイナーの川西康之氏が手掛けた「MEX®デザイン」。様々な景色に映えるシャンパンゴールドを基調としており、「どんな環境でも温かくお客様をお迎えする」という思いから、エントランスは"みちのりオレンジ”で包まれています。

躍動感とスマートさを表したロゴ
躍動感とスマートさを表したロゴ
天気のいい日は空が映ってキレイ
天気のいい日は空が映ってキレイ


1階には3列のビジネスシートが6席

気になる車内を、まず1階からご紹介していきます。1階には、落ち着いた空間が広がっており、「ビジネスシート」(1階6席)と呼ばれる3列シート(2列+1列)があります。Wi-FiやAC電源、USBポート、テーブルも完備。

入口
入口
1階の様子
1階の様子
ビジネスシート(画像:岩手県北バス)
ビジネスシート(画像:岩手県北バス)
荷物置場もあります
荷物置場もあります
トイレは1階に
トイレは1階に
清潔感のある白を基調としたトイレ内
清潔感のある白を基調としたトイレ内


2階は3列シートと足元ゆったり4列シート

そして2階には3列シートと4列シートがあります。なんと言っても最大のポイントは最前列部の3列(2列+1列)の「ワイドビューシート」。目の前に広がるパノラマの景色を楽しむことができます。

4列の「スタンダードシート」は足元が広々。電源完備で天井には車内灯調節などができる設備も!

2階の様子
2階の様子
ワイドビューシート(画像:岩手県北バス)
ワイドビューシート(画像:岩手県北バス)
スタンダードシート(画像:岩手県北バス)
スタンダードシート(画像:岩手県北バス)
パノラマの景色が一面に!
パノラマの景色が一面に!
4列シートからでも素敵な景色が楽しめる
4列シートからでも素敵な景色が楽しめる
座席には電源ポート
座席には電源ポート
天井には車内灯ボタンやUSB端子があります
天井には車内灯ボタンやUSB端子があります

階段の様子
階段の様子

前方に目的地を表示
前方に目的地を表示

全席に共通している設備は、フリーWi-Fi、個別照明、AC電源、カップホルダーです。
テーブルはビジネスシートとワイドビューシートのみについています。

ワイドビューシートのテーブル
ワイドビューシートのテーブル

試乗会では盛岡市内をぐるっと約20分周りましたが、実際の運行区間は盛岡駅~宮古駅間。宮古の浄土ヶ浜パークホテルにも乗り入れるので、観光に最適!


出発式レポート

試乗会終了後、午後からは出発式が盛岡駅東口で行われました。岩手県北自動車株式会社、代表取締役社長の松本氏が登壇。

「沿岸の宮古と盛岡を結ぶ、社会的にも非常に重要な路線にこのような素晴らしい2階建てのバスを導入させていただくことになりました」と挨拶し、ワイドビューシートに関しては「夏の季節には車窓から深い緑、ほとばしる川の流れを涼しい車内から見ることができます。秋には紅葉、冬には雪景色、そして春には青葉をできるだけ沢山の方々に車窓から楽しんでいただきたいと考えております」とコメント。

岩手県北自動車株式会社 代表取締役社長の松本氏
岩手県北自動車株式会社 代表取締役社長の松本氏

また、スウェーデンのスカニア社に関しては「(スカニア社は)ヨーロッパを代表するトラックやバスのメーカーでございまして、ヨーロッパを縦断、横断するような長距離のバスやトラックを製造され、高い評価を得ております。この度もこのような素晴らしい車両を導入していただき誠にありがとうございます」と感謝の意を述べました。

ゴールドキー贈呈の様子
ゴールドキー贈呈の様子

その後、スカニアジャパン株式会社の代表取締役社長、ミケル・リンネル(Mikael Lindner)氏よりゴールドキーの贈呈、そしてテープカットが行われました。

テープカットの様子
テープカットの様子

たくさんの関係者や報道陣に見守られながら、出発式は無事幕を閉じ、「盛宮106特急」は宮古に向けて出発しました。


初運行! 宮古まで快適な旅

宮古に向けて出発した「盛宮106特急」。記念すべき初運行に、筆者も乗車しました。盛岡駅を13:15に出発し、最初の休憩所は宮古市のやまびこ産直館。

壮大な景色の中のMEXデザインは映える!
壮大な景色の中のMEXデザインは映える!

ここでは数分間の停車でしたが、その場に居合わせた人たちも一斉にカメラを向けていました。その後、山の中、川の流れなど自然の景色を楽しみながら快適な旅を過ごすことができました。天気も比較的良かったので、まるで絵画を観ているような景色を楽しめました。

車窓からの眺め
車窓からの眺め

その後、無事宮古駅に到着した同バス。盛岡駅を出発し、約2時間ほどで到着しました。

宮古駅
宮古駅

2階では、地上3mから見晴らしの良い眺めを楽しむことができ、1階はビジネスマンに最適な空間。それぞれ上質な旅を提供してくれる「盛宮106特急」。ぜひ岩手を訪れた際は乗車してみてくださいね!

※取材協力/岩手県北自動車


※本記事は、2019/08/05に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

この記事を書いたライター

トキエス

旅好き映画ライター 女性

兵庫県出身、映画ライター。サスペンス・スリラー・クライム系の洋画を専門としています。趣味はお絵かきとライブ参戦と一人旅。ツイッターで映画を中心に、旅に使える英語など役立つ情報を配信中。

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