27年ぶりに特集で関東バスを訪問! 略歴・事業概要・車両アルバムを掲載
バスラマNo.173では、東京・中野区に本社を置く「関東バス」を訪問している。関東バスの事業者訪問コーナーでの特集は、1991年12月のNo.9以来、27年ぶり。本誌では、関東バスの略歴や事業概要、2019年3月に登録されたエレベーター付貸切車など、最新鋭車を含めた車両アルバムを掲載している。
- 2019.07.02
- バスラマインターナショナル
27年ぶりに特集、関東バスの"いま"を取材
関東バスは東京都内西部のJR中央線・新宿~武蔵境間を主体に、北部の西武新宿線および池袋線、南部の京王線および京王井の頭線などに路線を展開する事業者である。
創業は1932(昭和7)年の元日で、現在本社を構える中野区小滝橋と新宿間の1.9kmで運行開始した。
しかし戦時中の企業統合により東急傘下となり、敗戦の色濃くなった1945年元日には、同じく東急傘下となった京王電軌の系列である、杉並区、練馬区、武蔵野市などを拠点とする3事業者と合併、現在に至る路線網を構成した。
戦後は幹線への大型車両の積極的な導入、都営バス相互の都心乗り入れ路線への参入、総じて狭隘な市街地路線での高密度輸送などを進め、年々人口が増加する沿線需要に対応する。
東京オリンピック直後の1964年12月には、終点での降車時間短縮をねらった、日本初の3扉ワンマン車(前乗り・後ろ降り、中扉は終点降車専用)を導入、さらに1970年には日本初の100%ワンマン化を達成するなど、業界に新たなトレンドを生み出した。
ここ20年ほどの範囲では1997年の地下鉄大江戸線開通により、中野区内を中心に手痛い打撃を受け輸送人員を減らしたが、現在では、エリア各地での道路環境改善による定時性確保、企業跡地に進出した大規模集合住宅の輸送などにより、利用者数は漸増傾向を続けている。
一方で、1988年に開業した夜行都市間高速バスは、近年は11人乗りの個室型高速バス・ドリームスリーパーの運行開始、羽後交通が運行する羽後本荘線への参入など積極姿勢が目立つ。
バスラマでの関東バスの事業者訪問は、単行本『関東バスの走る道』(2011年)などを除けば実に27年ぶりとなる。今回は現在の関東バスの姿を紹介するとともに、2019年3月に登録されたエレベーター付貸切車など、最新鋭車を含めた車両アルバムなどでお楽しみいただきたい。
関東バスの車両アルバムを一部紹介
ぽると出版「バスラマNo.173」
【定価】1,471円(本体1,362円+税)
【サイズ】A4判 96ページ
【書籍コード】978-4-89980-173-3
【概要】
・バス事業者訪問No.208 関東バス
・特集 2019 春のオムニバス
・三菱ふそうエアロエース&エアロクィーン 2019年型登場!
・JR東日本が運行するBRT 2019年春の近況
・1929→2019 佐世保市営バス90年の歴史に幕
・関電トンネルの新たな歴史がスタート! 電気バス15台が運行開始
・バスドライバー安全運転コンテスト(第2部)東京2019
・川崎市バスの名物車がミニチュアに
・【新連載】ちょこっと定観 北海道中央バスAコース
・短期連載 バリアフリー対応バスの系譜をたどる 第2回 シティバスの乗降性改善-2
・私の知っているバス達 2 日本のボンネットバスとその時代
・粒よりの最新レポート、連載ほか
ぽると出版HP
※本記事は、2019/07/02に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
バスラマインターナショナル
バス専門誌
バスラマインターナショナル(通称バスラマ)は、1990年に創刊した、隔月刊のバス専門情報誌です。毎号、日本国内にとどまらず、世界の様々なバス関連情報を、バスに関わるすべての方々にお届けしています。
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