なぜ、カブトガニ? 由来がまったくわからない中国バスの高速バス「カブトガニ号」って?
こちらがカブトガニ!!
パッと思い出せませんでしたが、写真を見ると水族館で見たことがあるようなないような…。
なんだか見た目が強そうです。高速バスのカブトガニ号も、こんな車両カラーで強めな素材(?)を使ってるのか…? 実際はどうなのでしょう?
高速バス「カブトガニ号」はどんなバス?
実際運行されている中国バスのカブトガニ号がこちら。
※運行日によって車両は変わることがあります
……全然、カブトガニ感がありません!!!!
地味なカラーかと思いきや、とてもきれいな爽やかカラーです。
見た目ではまったくわかりません…。
カブトガニ号の運行スタートは1998年から!
運行路線は「神辺・井原・笠岡・里庄~大阪」。(関東在住者にはあまりピンとこない地名…)
福山市神辺町(広島)・井原市(岡山)・笠岡市(岡山)・里庄町(岡山)と大阪を結ぶカブトガニ号は、1998年から井笠鉄道によって運行を開始しました。井笠鉄道がバス事業から撤退して以降、2012年からは中国バスが運行しています。
4列シートの昼行便で、運行本数は1日2往復。運行時間は大阪~笠岡市で約3時間40分です。
この区間を走る高速バスはカブトガニ号のみなので、広島・岡山の発着エリアに住んでいる方にとっては便利な路線ですね。
▼カブトガニ号のバス便
リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。
実は「笠岡市」には世界で唯一、カブトガニ博物館がある!
途中で乗降できる笠岡市には、カブトガニの繁殖地があります。カブトガニは約2億年前からその姿形をほとんど変えることがなかったため「生きた化石」と呼ばれています。しかし、現在は絶滅危惧種に指定されている貴重な生き物。
岡山県笠岡市の生江浜(おえはま)は昔からカブトガニが生息している地域で、天然記念物に指定されている産卵地です。笠岡市には世界で唯一、カブトガニをテーマにした博物館「笠岡市立カブトガニ博物館」もあり、カブトガニを保護している地域です。
なるほど、だから「カブトガニ号」なんですね!!
結構多い! 運行する地域の特徴がわかるバス名
高速バス「カブトガニ号」が、笠岡市とカブトガニを知るきっかけになりました!
カブトガニ号と同じように、運行する地域に関係するバス名はこれ以外にもたくさんあります。
たとえば「ハスカップ号」や「ぎんなん号」は、どこを走る高速バスかわかりますか?
※本記事は、2019/06/05に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
バスとりっぷ編集部
なかのひと
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