長時間移動でもぐっすり眠れる快適シートの全貌を紹介! 関東バス「エクスプレス鳥海号」で東京~秋田間を夜行バス移動
※2020.3.23 編集部追記
「エクスプレス鳥海号」は、2020年4月1日(水)出発便より新宿駅西口(14番線)発着に延伸予定です
現在のバス便の詳細は以下でご確認ください。
関東バス「エクスプレス鳥海号」の車内設備は?
それでは早速、今回乗車した関東バスの「エクスプレス鳥海号」車内の設備から紹介しましょう。
シート配置はバス前方から奥に向かって、右手からA席、B席、C席と3列です。最後尾のみ4列です。
座席が独立しているのでゆったり過ごせそうです。
A席とB席の間の通路は幅20cmと近接しているため、車内奥へ移動する際はB席とC席の通路を通っていくのが良さそうです。
独立シートなので、うっかり隣の人にもたれかかって迷惑をかけてしまうようなトラブルとは無縁です。
乗車日は4月中旬と、東京は暖かくなりつつある時期でしたが、約65cm×100cmの厚手のブランケットが各席に完備されていたのはありがたいサービスでした。
座席はレッグレストとフットレスト完備です。フットレストの裏面にはポケットがあり、スリッパが入っています。
レッグレストを引き出し、フットレストを倒すと、前の座席の下に足を入れて体を伸ばせる設計になっています。
背もたれを倒してみると、ざっくり120度くらいはリクライニングできました。これなら長身の人でも、楽な体勢でくつろげそうです。枕は上下方向に位置を動かせるので、自分好みの位置に合わせられます。
また、スマートフォンの充電用に、通路側アームレストの下に電源コンセントがあります。USBケーブルだけではなくプラグも持参しましょう。
ブランケットを席から持ち上げると、腰当てのクッションがありました。腰と座席の隙間をこのクッションで調整できると、腰の負担が違うのでうれしい!
トイレはC席側の前から4列目にあります。手狭な空間ではありますが、シートペーパーや手先消毒用のアルコールジェルが抜かりなく設置されていてgood!
トイレ前にはカップが設置されており、お水やお湯を飲めるようになっています。
また、車内では無料の「KANTO_BUS_Free_Wi-Fi」が使えるので、旅行前の調べものやネットサーフィンに便利です!
東京~秋田間を約9時間で移動
エクスプレス鳥海号の下り線は、東京駅八重洲南口にあるバスターミナルから出発します。秋田県までは約9時間のバス旅。
普段は4列シートのバスを利用することが多い私は、3列独立シートが楽しみで仕方ありません。
改札を出てすぐのベルマートキオスクで、飲み物を購入しました。こちらでは軽食やお土産なども購入できて、長距離移動前の買い物に便利です。
出発前に何か食べておきたい人向けに、マクドナルドもありますよ。手早く食事をしたい時におすすめです!
JR東京駅店
Web乗車券にバス乗り場の番号は記載されていなかったものの、東京駅八重洲南口バスターミナルにスタッフが常駐しており、教えてもらえるので安心です。
エクスプレス鳥海号が出発する8番乗り場まで移動します。
バスは、出発時間10分前の21:10にバス停に到着しました。予約時に座席を選べるようになっており、私は今回、6Aの窓際の席を確保しました。
21:20に定刻通り東京駅を出発しました。乗務員は2名の交代制で、途中でサービスエリアに3回立ち寄るようです。
気になるプライバシーですが、A席とC席のみ通路と座席を隔てるプライベートカーテンがあります。
明かりがついているうちに周りを見渡すと、この日は窓際の席が満席となっており、真ん中の列は3名のみといったところ。トイレに行きやすいのは、通路のスペースが広いB席かC席になりますが、プライバシーを保てるC席側の人気が高いようです。
22:00になり、足元の誘導灯のみを残して消灯の時間となりました。私は消灯時間まで座席を倒さずに着席していたのですが、前の方は背もたれをフルに倒され、少々圧迫感を感じました。そこで私も「寝るには少々早いかな?」と思いつつ座席を倒したのですが、足をゆったり伸ばせる快適シートと、心地よいバスの揺れにあっさりと眠ってしまいました。
夜中に1度目が覚め、ふと思い出して冷水器の水を飲んでみたところ、キンキンに冷えておりおいしくいただけました。
消灯後に周りが真っ暗になっても、冷水器の手元には明かりがつくようになっている親切設計です。
また、予約の際に「トイレ近くの席は人の出入りがあるし、ドア開閉の度に光が漏れて目が覚めてしまうかも?」と思い、A席を選択しました。
が、トイレ部分には窓際席と同様にカーテンが閉まるようになっており、気遣いがこまやかだと思いました。
明朝5時に車内に明かりがつき、間もなく象潟駅前に到着するとアナウンスがありました。
この後、象潟駅前~金浦駅前角~仁賀保駅前~西目高校前~羽後本荘駅前と移動します。
バスは一般道をスムーズに移動し、定刻より10分早い6:00に羽後本荘駅に到着しました。
しかし、そこから秋田市方面に移動するには、電車は1時間に1~2本。中には電車のない時間帯もあります……! 乗り遅れには注意です。
羽後本荘駅前にはコンビニなどの施設はありませんが、駅中に広い待合室があります。
電車が入線し、秋田市内まで移動しました。駅のホームまで移動する途中、晴れ渡った青空に、冠雪した鳥海山がきれいに映える風景が広がっていました。
エクスプレス鳥海号
※取材協力/関東バス
※本記事は、2019/05/28に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
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