夜行バスで行く「小松基地航空祭」見学ツアーに参加! ブルーインパルスが大迫力
ざっくり、こんなバスツアー
- 夜行バスで早朝着なら航空ショーの最初のプログラムが見れる
- ブルーインパルスの編隊飛行は圧巻
- 航空祭には楽しいイベント、体験コーナーがいっぱい
航空自衛隊航空祭は、日本各地にある航空自衛隊基地で開催されている、航空ファンにとっては見逃せない一大イベントです。
今回、2015年9月21日に行われた、ブルーストーク主催「小松基地航空祭」見学ツアーに参加してきました。
ブルーストーク航空祭見学ツアー2015
大迫力のブルーインパルスの編隊飛行の写真とともに、ご紹介します。
難波のバスターミナルを22時過ぎに出発!
今回のツアーは夜行バスで早朝着のプランで、22時過ぎに大阪難波からの乗り込み、小松へ向けて出発。みなさん、気合が入っているようで、出発10分前にはほとんどが席に着いていました。ほとんど遠足の前の日の状態です(笑)。
航空祭に行く人は、大きなカメラレンズに航空無線を聞くための無線機を握りしめているのでは?と勝手な想像をしていましたが、まったくそんなことはありません。
家族連れから女性のグループまで、ちょっと男性が多めですが、東京ディズニーランドに向かう夜行バスとあまり変わらない感じ(ちょっと言い過ぎ?)です。
今回はシルバーウィークということもあり、関西からは京都、大阪、神戸で6台のバスが運行されたそうです。人気のツアーです。
夜行バスなので、基本的に車内は静かな落ち着いた雰囲気なのですが、どことなく、ただならぬ熱気、オーラを感じます。
バスは途中、琵琶湖のほとり安曇川(あどがわ)の道の駅で休憩。
航空祭の会場付近にはコンビニなどはないとのことなので、ここの24時間営業のコンビニで朝ごはんなどを買い出しです。
道の駅を出発すると消灯となり、バスは一路北陸道から小松へ向かいます。
満車状態の尼御前SAで早朝まで時間調整
深夜、尼御前SAで早朝まで時間を調整します。
駐車場は見るからに航空祭目的の車ですでに満車状態。
売店も一晩中営業していて、お弁当や飲み物などが準備されていました。
早朝4:30に尼御前SAを出発。
会場のトイレは混雑するので、洗顔とお手洗いは出発前に済ませておくとよいです。
通常なら小松ICで降りて小松基地まで約30分ですが、すでにこの時間から会場へ向かう一般車で渋滞。約4,000台が駐められる臨時駐車場(串工業団地)の開場5時に合わせて、一斉に車が集まってきました。
しかし観光バスなどの大型バスは駐車エリアが別なので、スムーズに専用駐車場へ。これもツアーバスのメリットのひとつです!
ここから会場の小松基地までは、シャトルバスで移動です。
シャトルバスの運行は朝7:00からですが、すでに乗り場には人が並びはじめていました。早朝に到着したおかげで、先頭グループに並べました。
小松基地に到着。朝焼けの中でセキュリティチェック
眩しい朝焼けの中、会場の小松基地に到着です。
ここでは厳重なセキュリティチェックがあります。しかし荷物の多い人ほど手慣れた感じで、鞄を開いて会場の中へ次々に流れていきます。
航空祭見学のベテランおススメの楽しみ方
今回、「航空祭」初参加の私に、ベテランのツアー参加者がおススメの楽しみ方を、ふたつほど教えてくれました。
その1「ブルーインパルスなどの編隊飛行を写真におさめる」
ブルーインパルスなどの編隊飛行は航空ショーのメインイベントです。その様子をカメラに収めようと、エプロンとよばれる場所の最前列で1日中カメラを構えてベストショットを狙います。
みなさん、真剣そのものです!
その2「航空祭のイベントや出展ブースを楽しむ」
家族連れの人たちは、各ブースにある体験コーナーや記念撮影など、イベントと航空ショーを一緒に楽しみます。
私は初めての航空祭なので、まずは会場の雰囲気を楽しんでみようと、先輩参加者からのアドバイスに従い、会場内を歩いてブースやイベントを思う存分見て回りました。
ブルーインパルス、F-15Jイーグルがこんな間近に!
もっとも人が集まるエプロンとよばれる滑走路に一番近いエリアでは、ブルーインパルスなどの航空祭で実際に飛行する実機を間近に見ることができます。
ブルーインパルス(T-4)は全幅9.9m、全長13m、最大速度マッハ0.9の中等訓練機です。
正式には宮城県松島基地所属第4航空団所属・第11飛行隊。各基地でおこなわれる航空祭には松島基地から駆けつけて、アクロバット飛行を披露してくれます。
ブルーインパルスと並んで人気が高いのがF-15Jイーグル。
F-15Jイーグルは航空自衛隊の中でも配備されている基地が少なく、小松基地では第303飛行隊・第306飛行隊の2隊に配備されています。F-15 Jイーグルが2隊配備されている基地は全国でも3つしかありません。
このF-15Jイーグルの編隊飛行を見るために、遠方から小松基地へやってくる航空ファンの方も少なくないそうです。
F-15Jイーグルは全幅13.1m、全長19.4m、最大速度マッハ2.5で、この航空祭では最大の大きさを誇ります。
さらに、災害時や救急医療に活躍するC-130機動衛生ユニットは機内を見学することができます。
エンジン音が響く!大迫力の飛行展示
飛行展示と呼ばれているのは、実際に戦闘機の編隊飛行を見ることができるイベント。
会場に到着してまもなく、いきなりの爆音で驚きましたが、早速F-15Jイーグルの離陸から航空祭がスタートです。
救難展示
また、この航空祭では、U-125A(救難索敵機)とUH-60J(救難ヘリコプター)のコンビネーションによる救難展示が見られます。
航空機であるU-125Aが先行して現場を偵察し支援物資を投下、その後にUH-60Jに現場の状況や生存者の状態を連絡すると、その情報を元にUH-60Jが生存者を救出。この一連の流れを披露してくれました。
TVなどで救援ヘリコプターは見たことがありましたが、U-125Aの影の活躍があってこそ助かる命があることはじめて知りました。
また小松基地は、民間の空港が隣接していて、この航空祭の間も民間機の離着陸を見ることができました。これは、航空祭は味わえない見どころのひとつです。
ブルーインパルスのアクロバット飛行は、まさに圧巻
13:00には、いよいよ航空祭の花形「ブルーインパルス、テイクオフ」です!
ブルーインパルスは大空を翔る、夢のアクロバットチームです。
まずは4機でダイヤモンドの形を作り離陸する「ダイヤモンド・テイクオフ」。
2機のブルーインパルスが正面で垂直上昇からハートマークを描き、続いてもう1機がハートマークの中央を抜けてスモークの矢を描く「バーティカル・キューピッド」。
2機が背面飛行で左右から進入し、ぶつかりそうなほど近距離で交差する「タッククロス」。
5機のブルーインパルスがループを描きながら、広めの隊形を密集隊形へと徐々に変化させてスモークで大空に瀑布を描く「ワイド・トゥ・デルタ・ループ」。
約40分間のブルーインパルスの編隊飛行に、会場は割れんばかりの拍手。
「本当に感動モノ」で、「来てよかった」と思った瞬間です。
今回のツアーでは、夜行バスならではのメリットがいっぱいありました。
中でも、朝一番のプログラムを見るには、通常なら前泊しなければなりません。シルバーウィークでは予約もままならない状況ですが、夜行バスツアーなら、そんな心配も不要です。
また、一緒にバスに乗り合わせたツアー参加者に恵まれて、いろいろなことを教えてもらい、ひとりで参加しても、充分、楽しめるツアーでした。
そして何よりもブルーインパルスやF-15Jイーグルの飛行を生で感じられるライブ感が最高です。
戦闘機が放つ爆音、鮮やかな機体、夢の編隊飛行。
一度は生で体験しておくべきイベントです!
2015年は、まだ参加者募集中のツアーがありますので下記を確認してみてください!
【イベント】ブルーストーク 往復夜行バス利用の「航空祭見学ツアー」を実施
ブルーストーク航空祭見学ツアー2015
※本記事は、2015/10/19に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
出雲義和
ライター 50代 / 男性
出版関連の仕事を25年間勤務、現在は独立。若い頃から大の旅行好き、徒歩・自転車・バイク・電車・バスなどあらゆる交通機関を使って全47都道府県を制覇。最近は海外トレッキングに出かけたりもする、「アウトドアなおじさん」。数年前より雑誌の文具手帳特集で紹介されるようになり、「文具のおじさん」でもある。
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