出雲~東京間が最安5,800円! 4列シート・トイレなし「オリオンバス」の安さの理由と乗り心地を体験! | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

乗車体験記

「オリオンバス」の乗車レポート! 4列シート・トイレなしで出雲から東京まで長距離バス移動した感想は?

出雲~東京は走行距離約808km、走行時間は約13時間です。この距離を5,800円~の安さで運行するオリオンバスは、4列シートでトイレがありません。そう聞くと、乗り心地の悪いバスを想像するかもしれませんが、本当にそうでしょうか? 実際に乗車し、気になる乗り心地や車内設備を紹介します。

ざっくり、こんな移動

  • 4列シートの車内設備と乗り心地は?
  • 乗車して分かった! オリオンバスの素敵な心配り
  • 計4回のサービスエリア休憩


出雲市駅前から出発! バス停周辺をチェック

オリオンバスの乗車場所は出雲市駅南口にある「ビッグハート出雲前」です。
出雲市駅南口を出て左へ歩いてすぐにバス停があります。バス停には待合室やベンチがないので、乗車時間近くまで駅の待合室にいるのがおすすめですよ。
乗車日は暖かかったので、バス停を確認してから駅前広場のベンチでバスを待ちました。

出雲市駅南口
出雲市駅南口
出雲市駅前にあるオリオンバスのバス停
出雲市駅前にあるオリオンバスのバス停

乗車前の買い物は駅の中のセブンイレブンへ。19:30まではお土産屋も開いていますよ。バス停から見える場所にローソンもあります。

駅ナカのセブンイレブン
駅ナカのセブンイレブン
駅ナカの土産物屋
駅ナカの土産物屋

乗車前にお風呂に入るなら、出雲市駅南口正面にあるビジネスホテルの「スーパーホテル」と「ドーミーイン出雲」の間を抜けたところに、「出雲駅前温泉らんぷの湯」があります。ここは鉄分を含んだ塩化物泉です。
私もしっかりらんぷの湯に浸かって温まりました。平日はおとな700円で利用できます(土日祝は750円)。

出雲駅前温泉らんぷの湯
出雲駅前温泉らんぷの湯
らんぷの湯入り口
らんぷの湯入り口

出雲駅前温泉らんぷの湯

島根県出雲市駅南町1丁目3-3 Google Map
0853-20-2626 10:00~22:00(最終受付は21:30まで) 
定休日:第1水曜日(祝日の時は翌週の水曜日)
Webサイト

買い物とお風呂を済ませたら、あとはバスを待つばかりです。

オリオンバスへ乗車! 早速車内設備をチェック!

黄色の車体に星のマスコットが描かれたお馴染みのオリオンバスが到着しました。

オリオン4列.jpg

オリオンバスは座席指定ができません。当日の乗車時に乗務員さんが座席番号を伝えてくれます。
座席番号を忘れないよう呟きながら乗車。バス車内はシート幅46cmの4列シートです。

車内の4列シート
車内の4列シート
車内の4列シート2

座席番号は頭上の荷物棚についています。荷物を置いて、早速車内の設備をチェックしてみました。

荷物棚の座席番号
荷物棚の座席番号

まず座席にブランケットが置いてあります。暖房は入っているものの必需品ですよね。

座席に置かれたブランケット
座席に置かれたブランケット

前席後部ポケットにはスリッパと車内案内が入っていました。

車内スリッパ
車内スリッパ
車内案内
車内案内

フットレストは回転します。土足時と靴を脱いだ時で使い分けられます。細かなポイントですが、長時間の乗車になり、SAなどの休憩ポイントも多いので助かります。

土足用フットレスト
土足用フットレスト
回転後のフットレスト
回転後のフットレスト

充電用コンセントは、通路側の席は座席の横に、窓側の席は足元にありました。

通路側座席の充電用コンセント
通路側座席の充電用コンセント口
窓側座席のコンセント口
窓側座席のコンセント口


快適旅の裏にオリオンバスの心配りあり!

乗車してまず嬉しかったのは、最初から座席の背もたれがMAXまで倒されていたことです!
そのため、前席の背もたれが倒れてきてもイラッとしませんし、後部席に気を使いながら背もたれを倒す必要もありません。ちょっとしたことですが、これは快適!

最初から倒してある座席
最初から倒してある座席

しかも、あらかじめ背もたれを倒しておけるほど、前席との間隔があるということでもあります。そのせいか、横席との近さはあるものの、窮屈感は感じませんでした。

夜行バスを1人で利用する際、隣に座る人が気になりますよね。車内を見渡してみると、前方の席に男性客が、中ほどにカップル客が、後方の席に女性客が集められているようでした。オリオンバスのHPに女性の隣の席は女性になるよう配慮するとの記載がありましたが、その通りになっていました。
これなら女性1人の利用でも安心ですね。

車内ルールにも心配りを感じます。出発時には、
「車内は禁煙・禁酒・匂いの強い食べ物は禁止としています」
「消灯後は光を発する電子機器の利用は禁止とさせていただきます」
と車内アナウンスがありました。

禁煙はともかく、他の部分は個人のモラルに任せ、あえてアナウンスされることは少ない気がします。その反面、車内で不快感をもったことがある人も多いのではないでしょうか。

消灯後も携帯を見たい気はしましたが、サービスエリア休憩で確認できるのでそれほど不便でもありませんでしたよ。オリオンバスの心配りで、夜行バスで感じがちな「小さなイラッ」が本当にありませんでした。

4回のサービスエリア休憩でリフレッシュ!

出雲発東京行きオリオンバスは時間通り出雲市駅前を発車しました。その後、松江と米子で乗客を乗せるとほぼ満席です。
21:50に米子を出発、その約40分後に岡山県の蒜山(ひるぜん)高原SAで最初の休憩です。バスの入り口に出発時間が掲示されているので、チェックして降りましょう。

蒜山高原SAの出発時間
蒜山高原SAの出発時間

この時間の蒜山高原SAはお店が閉まっており、トイレと自動販売機のみ利用が可能です。サービスエリアから出発すると消灯になるので、私はトイレと歯磨きを済ませてバスに戻りました。

蒜山高原SA
蒜山高原SA

次の休憩からはアナウンスがありません。車内ライトの点灯が合図です。

2回目の休憩は深夜1:00ごろ。2018年にOPENしたばかりの、兵庫県にある宝塚北SAでした。
円形に並んだトイレにシャンデリア風の照明、なんともゴージャスなつくりにビックリ。売店とフードコートが営業していました。

宝塚北SA
宝塚北SA

3回目の休憩は3:30ごろ。愛知県の刈谷PAです。こちらも売店が営業していました。あとで確認してみると売店は金・土のみ24時間営業になるようです。

刈谷PA
刈谷PA

4回目、最後の休憩は6:30ごろ。場所は静岡県のEXPASA足柄です。トイレには更衣室もあり、着替えもできるようになっていました。売店・コンビニ・フードコートが営業中です。

EXPASA足柄
EXPASA足柄

洗顔を済ませバスに戻ろうとすると、なんとオリオンバスの黄色い車体が3台並んでました!乗り間違いに注意です!

オリオンバスが3台!乗り間違いに注意
オリオンバスが3台!乗り間違いに注意

そして8:35、ほぼ定刻通りに東京駅鍛冶橋駐車場に到着です。

東京駅鍛治橋駐車場に到着
東京駅鍛治橋駐車場に到着

東京駅鍛冶橋駐車場は、乗車待ちのお客さんでいっぱいでした。ほかのお客さんに注意して進んでください。
駐車場を出て左に進むと東京駅八重洲口ですよ。

こんな人におすすめ

季節や時期によって変動はありますが、オリオンバスは最安で5,800~7,000円ほどで乗車できます。安さ重視の人にはもちろんですが、乗車してみて、女性の1人旅にもおすすめしたいと思いました。
実際、私が乗車した時も女性の1人利用が多かったです。隣に男性が来ないのはやっぱり安心ですよね。

4列シートの良いところも発見しました。他人が近いからこそある心配り。たまたまかもしれませんが、乗客皆が車内ルールを守り本当に過ごしやすかったです。

4列シートでも、トイレがなくても、よく眠れました。オリオンバスは安くても快適に過ごせる夜行バスです。

※取材協力/オリオンツアー

※本記事は、2019/04/10に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

  • この記事を書いたライター

    和美

    なんでも屋 40代 / 女性

    時にはセラピスト、時にはホテルスタッフ、時にはイベントスタッフ、時にはライター。できることは何でもします。行けるところはどこでも行きます。旅と本を愛する島根県民です。

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