山形~大阪間が想像以上に近く感じる! 山交バス「アルカディア号」に乗ってぐっすり旅 | 高速バス・夜行バスの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

乗車体験記

山形~大阪間が想像以上に近く感じる! 山交バス「アルカディア号」に乗ってぐっすり旅

新幹線を利用しても東京駅で乗り換える必要があり、とにかく遠い山形から関西地方への移動。しかし、夜行高速バスを利用すれば眠っている間に着くのであまり距離を感じないというメリットがあります。

山形から見る関西地方は東京の向こう側にある遠方の土地というイメージが強く、実際に新幹線を利用しても東京駅で乗り換えなければ行くことができない遠い所です。

ところが、夜行高速バスを利用すれば意外なほどに距離を感じないことに気付かされた今回の取材。山形から大阪間がとても身近に感じた山交バス「アルカディア号」の旅を紹介します。

アルカディア号の始発地は「山交ビルバスターミナル」

山形市の中心はJR山形駅。私鉄路線がないため鉄道はJRのみ。そのため数多くの路線バスが山形駅から発車し、朝の通勤・通学の時間には、駅前ロータリーのバス停にたくさんの人が列を作ります。

山形の交通の起点となるJR山形駅
山形の交通の起点となるJR山形駅

山形から大阪・京都を結ぶ高速バス「アルカディア号」はここ山交ビルバスターミナルから出発します。山交ビル1階にあるバスターミナルには、窓口と待合室、そしてお手洗いなどの設備があり、バスの出発までの時間を過ごせます。

山交ビルバスターミナル
山交ビルバスターミナル


アルカディア号の車内設備・3列独立シートの座り心地は?

アルカディア号は、山形から大阪ユニバーサル・スタジオ・ジャパンまでの長い距離を約11時間49分かけて走行します。そんな長時間の移動を快適にしてくれる車内設備がこちら。

アルカディア号
アルカディア号

3列独立シートは隣座席との間隔も十分。どのシートに座っても窮屈さを感じることはありません。

ブルーが基調の3列独立シートが並びます
ブルーが基調の3列独立シートが並びます
隣の座席とのスペースも確保されています
隣の座席とのスペースも確保されています

シートのリクライニングは最大140度まで倒すことができ、3列独立シートの余裕も加わって、ゆったり横たわれる感覚です。

通常はこのポジション
通常はこのポジション
ゆったり過ごせるリクライニング機能
ゆったり過ごせるリクライニング機能

リクライニングと合わせて快適な座席空間を作ってくれているのは、大きなフットレストとレッグレスト。レッグレストはふくらはぎをベストポジションで支えてくれて、シートとの一体感を保ってくれます。

しっかり足にフィットしてくれるレッグレスト
しっかり足にフィットしてくれるレッグレスト

大きなフットレストは、足を乗せるスペースが広く、これも窮屈さを感じさせない理由のひとつです。このフットレストを倒すと下にスペースができるので、スニーカーのような低めの靴を納めることができます。

ワイドなフットレストで足元ものびのび
ワイドなフットレストで足元ものびのび

座席には2種類のクッションが用意されています。使い方は自由ということでしたが、大きなクッションを首に当ててピローのように利用するのに最適。小さく薄めのクッションを腰に当てるとシートとのフィット感がさらに増して、より快適な座り心地を得られます。

2種類のクッションを用意
2種類のクッションが用意されています
大小2つのクッション
大小2つのクッション

広い座席空間を保つために、車内で使わない荷物はトランクルームへ預け、デイパック程度の大きさの荷物なら車内の荷物棚を利用するとよいでしょう。

大きな荷物はトランクルームへ
大きな荷物はトランクルームへ
リュックやジャケットなどは荷物棚へ
リュックやジャケットなどは荷物棚へ

また、走行中に立って荷物の出し入れをするのはオススメできないので、座席でくつろぐために小さめのバッグなどに必要なスマートフォンや音楽プレイヤーなどをまとめておくとより便利です。

各座席のアームレストの下にACコンセントが設置されています。

夜間の充電もバッチリ!
夜間の充電もバッチリ!

コンセントがあると、長距離・長時間の移動では、眠っている間にスマートフォンや音楽プレイヤーなどの電子端末の充電をしておけます。

また、長距離移動の心強い味方は車内のお手洗い設備。車内にあるとやはり安心できます。

お手洗いは車内中央にあります
お手洗いは車内中央にあります

おしぼりのサービスもあるので、車内で気軽に顔や手を拭いてリフレッシュできます。

長いようであっという間だった、アルカディア号 山形〜大阪間の移動

アルカディア号は、山交ビルバスターミナル3番のりばに定刻の10分前に入線してきました。

アルカディア号は山交ビルバスターミナルが始発
アルカディア号は山交ビルバスターミナルが始発

そして、定刻19:40に発車。

山交ビルバスターミナルから山形駅へ
山交ビルバスターミナルから山形駅へ

山交ビルバスターミナル出発時には、空席が目立つ車内。平日だから利用する人が少ないのかな? と思ったのですが、それはとりこし苦労でした。

JR山形駅1番バスのりばから乗車した人たちで、車内の半分以上の座席が埋まりました。山形駅前は定刻の19:47に出発。

JR山形駅のバスのりば
JR山形駅のバスのりば

JR線からバスに乗り換える人の場合は、山形駅前バスターミナル1番のりばから乗車するのがもっとも便利です。

山形駅前を出発したアルカディア号は、途中、髙松葉山温泉(20:17)、南陽市役所前(20:45)を経由、しばらくは一般道国道113号線を走行して日本海側へ抜けるルートを走ります。

南陽市役所前を出ると次の停車は翌朝の京都駅ですが、その前に「道の駅関川(新潟県)」で約10分の休憩です。

道の駅関川で休憩
道の駅関川で休憩

「道の駅関川」で利用できるのはお手洗いと自動販売機のみと、少々寂しい休憩所でしたが、乗車前に軽食を買っておくことができたので幸いでした。なにか口にするものが必要な場合は、ぜひ乗車前に買い求めておくのをオススメします。

21:55「道の駅関川」を出発。アルカディア号は日本海東北自動車道に乗り、次の京都へと向かいます。

消灯後は車内の読書灯が利用できます。
雑誌やコミック、小説など、夜行バスはひとりでじっくり時間を過ごすには最適な環境です。私の場合は、荷物を少しでも少なく軽くしたいので、旅の時には電子書籍端末(Kindle)を持ち歩いています。スマートフォンのように光を散らさない仕様になっているので、夜行バスでの読書に便利です。

消灯後の過ごし方
消灯後の過ごし方

23:00を過ぎた頃には車内では物音ひとつしない静かな空間になり、私も誘われるようにうとうと。気がつけばいつの間にか眠りの中に落ちていたようです。

京都駅5:59(定刻は6:19)京都タワーの反対側にあたる八条口のバスターミナルに到着。この日は京都駅でほとんどの乗客が下車していきました。

えっ! もう京都?
えっ! もう京都?

そして、名神大山崎・名神高槻・名神茨木インターの各停留所を経て、アルカディア号は大阪駅に6:45(定刻7:15)到着。ここでほとんどの乗客がバスを降り、車内には私ひとりになってしまいました。

大阪駅は東梅田バス停留所に到着
大阪駅は東梅田バス停留所に到着

その後、7:05に終点「近鉄なんば駅西口」(定刻は7:35)に到着しました。

近鉄なんば駅OCATに到着
近鉄なんば駅OCATに到着

アルカディア号は通常ユニバーサル・スタジオ・ジャパンまで運行していますが、この日は私が最後の乗客となったため、ここで運行が終了となりました。

バスターミナル「近鉄なんば駅西口」は、OCATと同じ場所です。ちなみに、バス会社によっては「湊町バスターミナル」など、それぞれ呼称が異なる場合があるようです。


まとめ

山形~大阪間を走るアルカディア号は、首都圏と関西を結ぶ夜行高速バスと比較すると、出発時刻が19:00台と早く、休憩は1回、消灯時刻も早いバスです。

仕切りカーテンと快適なリクライニングのおかげで、他の座席の様子はほとんどわからないほど、ひとりの時間を楽しめる空間でした。

車内で音楽を聴いたり読書したりして時間を過ごすのもいいですが、いつもより早い時間に休むのも、アルカディア号では賢い過ごし方かもしれません。

休憩所が1カ所だけだったせいかもしれませんが、京都まで一度も目が覚める事がなかったため、11時間49分の長時間移動にもかかわらず、時間を感じないバス移動の旅でした。

※本記事は、2018/11/27に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

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    この記事を書いたライター

    出雲義和

    ライター 50代 / 男性

    出版関連の仕事を25年間勤務、現在は独立。若い頃から大の旅行好き、徒歩・自転車・バイク・電車・バスなどあらゆる交通機関を使って全47都道府県を制覇。最近は海外トレッキングに出かけたりもする、「アウトドアなおじさん」。数年前より雑誌の文具手帳特集で紹介されるようになり、「文具のおじさん」でもある。

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