ヨーロッパの格安長距離バス「Flix Bus」の乗車体験記! 予約方法・乗り方・乗車時の注意点をご紹介 | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

乗車体験記

ヨーロッパの格安長距離バス「Flix Bus」の乗車体験記! 予約方法・乗り方・乗車時の注意点をご紹介

ヨーロッパ中をくまなく走る格安高速バスの「Flix Bus」。携帯アプリでのチケット購入や実際の利用方法を、ドイツの首都ベルリンからバルト海を望むティンメンドルファー・シュトランドまでの日帰りバス旅を通じて紹介します。

ざっくり、こんな移動

  • ドイツの格安高速バス「Flix Bus」の予約方法をご紹介
  • 「Flix Bus」に乗ってプチバカンスへ!
  • 遅延発生時の確認方法もお伝えします


初めまして、イラストレーターのKiKiです!

ドイツの首都ベルリンに住み始めて、そろそろ2年が経ちます。
今回は、格安高速バスの「Flix Bus」を利用した、ベルリン〜ティンメンドルファー・シュトランドの日帰り旅の模様をお届けしたいと思います!


格安高速バス「Flix Bus」のチケットを購入するには?

Flix Busホームページ
Flix Busホームページ

ヨーロッパに多くの拠点を持つ、格安高速バス「Flix Bus」。
私はドイツ国内での利用経験しかありませんが、ヨーロッパ全域に目を向けるとこんなにもバス停があるんです。

ヨーロッパ全域にあるFlixBusの停留所
ヨーロッパ全域にあるFlixBusの停留所


主要都市への移動にかかる運賃は、例えばパリ〜ロンドンが19ユーロ、アムステルダム〜コペンハーゲンが39ユーロなどです。
路線にもよりますが、電車運賃に比べ半額以下のところもあり、かなり安いと思います。
最近ではアメリカでの運行も始まりました。

路線一覧


パソコンからもチケットを購入できますが、携帯アプリを利用するとスムーズです。
支払いはクレジットカードとペイパルから選べます。

FlixBusの携帯アプリ
FlixBusの携帯アプリ

購入後、搭乗日のタグをクリックすると以下のページが表示されます。
乗車時は、この画面のQRコードを提示するだけでOKです。

搭乗日時の携帯画面
搭乗日時の携帯画面
QRコード画面
QRコード画面


さっそく乗車! 気になるバスの車内は?

今回乗車するバスターミナルは、「ベルリン セントラルバスステーション」。首都ベルリンのメインの駅なのでとても大きいです。

待合室には売店もあり、そこで軽食を買ってバスに乗車することも可能です。

ベルリン セントラルバスステーション待合室
ベルリン セントラルバスステーション待合室
ステーション内の売店
ステーション内の売店

電光掲示板で乗車するバスのゲートを確認しましょう。……あった!
15分前くらいにはゲート前に待機することをおすすめします。

電光掲示板
電光掲示板
ゲート前の様子
ゲート前の様子

こちらが乗車するバス。鮮やかな黄緑色が特徴です!
Flix Busのロゴも大きくプリントされていて、遠くからでも一目で見つけられるので助かります。

一般的な高速バスと同じようにトランクがあるので、大きな荷物も乗せることができますよ。

FlixBusの高速バス
FlixBusの高速バス
トランクに荷物を預ける乗客
トランクに荷物を預ける乗客


乗車スタッフに、携帯アプリのQRコードをチェックしてもらって乗車します。
指定席ではなく、早い者順で好きな場所に座ることができます。

バス席の場所は早い者順
バス席の場所は早い者順

「絶対窓側に座りたい!」など希望がある人は、早めに待っておきましょう。
でも日本人のようにみんな一列に並ばないので、自分から飛び込んでいかないとなかなか乗車できなかったりします(苦笑)。

座席もテーマカラーの黄緑色をメインにしたデザイン。とても綺麗です。

テーマカラーの黄緑色が配色されたシート
テーマカラーの黄緑色が配色されたシート

座席の大きさは、日本と変わらない印象です。
フットレストもあり、ゆったり座ることができます。各席にゴミ袋も用意されています。

フットレスト
フットレスト
小物入れの中にゴミ袋が
小物入れの中にゴミ袋が


座席には小さなテーブルも付いています。
私は早朝にバスに乗ったので、朝ごはんを持参しました。

飲み物はマイボトルに紅茶を入れて。ドイツはエコ推進国で、マイボトルを持ち歩く人が多くいます。

テーブルが付いている
テーブルが付いている
テーブルを利用して朝食


窓側の席には、充電用のコンセントもあります(USBも可能)。
さらにフリーWi-Fiも利用できます。

窓側席のコンセント
窓側席のコンセント

さて、気になるのは安全面です。
日本のように女性専用座席や女性専用バスなどはありませんが、深夜バスを何回か利用してみて特に問題はありませんでした。

これまで困った事といえば、前の席に座ったお兄さんの香水の匂いがきつくて車酔いしそうになったことくらい。ヨーロッパあるあるです(苦笑)。

その時は他の席が空いていたので、離れた席に移動して問題は解決しました。

あっ! もちろん車内にトイレもありますよー!

車内のトイレ
車内のトイレ


トラブルが発生してもアプリで状況を確認できる

私が乗ったバスは時刻通りに出発しました。
移りゆく車窓からの景色をぼーっと眺めるのも、私はとても好きです。

窓から見える街並み
窓から見える街並み

しかし、途中でなぜかバスがストップ。

ん? 信号はこの辺にないはずだけど。。。まさか渋滞!?
と思っていると運転手さんから、「○○で交通事故が起きた関係で渋滞が起きている」というアナウンスが!

乗車の際の自動案内は英語もありますが、運転手さんからのアナウンスは基本ドイツ語です。
なんて言っているかわからない! バスの運行時間はどうなっているの!? と不安になる方もいるかもしれませんが、そんな時にまた大活躍するのがアプリです。

バスの遅延情報もアプリで確認できる
バスの遅延情報もアプリで確認できる

もともとの出発時刻と到着予定時刻を確認することができ、何らかのトラブルが起きた場合の時刻の訂正も随時表示されていきます。

今回は、もともとの到着時刻は13時10分でしたが、この時点で14時50分に到着予定時刻が訂正されていました。
語学に不安のある方は、こちらを確認してみましょう。

余談ですが、以前、ベルリンに帰るバスが故障して1時間20分出発時間が遅れるトラブルがありました。
その際は、SMSで以下のようなお知らせのメッセージが送られてきました。
メッセージの1番下のURLをチェックすると、バスの現在地も随時確認することができました。

FlixBus1時間20分の出発時間の遅れを知らせるメッセージ
1時間20分の出発時間の遅れを知らせるメッセージ

日本だとびっくりするようなトラブルですが、ヨーロッパではよくあることです。
その時はメッセージ通り1時間20分後にバスが来ました。

運転手さんも状況を説明し、謝罪をしてくれたことから、信用できるバス会社だと思います。乗客も怒る様子もなく「しょうがないね」という感じで、旅先の友人や仕事先の人達などに電話をかけていました。

ハンブルグのバスターミナル
ハンブルグのバスターミナル

上の写真は、今回少しだけ停車した「ハンブルグ」のバスターミナルです。
主要都市なので、こちらも大きなバスターミナルでした。


バルト海を望む、隠れビーチに到着!

目的地に到着!
目的地に到着!

さて、トラブルもあり約2時間遅れでティンメンドルファー・シュトランドに到着です。
到着駅は主要都市であるベルリンやハンブルグのものとは違い、街の小さなバス停と「Flix Bus」の乗り場が共存している感じでした。

ティンメンドルファー・シュトランドのバス停
ティンメンドルファー・シュトランドのバス停
FlixBusティンメンドルファー・シュトランドのバス停

さあ、日帰り旅行のつもりで来たので、全然時間がないぞ!
地図には「Ostsee(バルト海)」の文字が見えます。

地図にはOstsee(バルト海)の文字が!
地図にはOstsee(バルト海)の文字が!


ティンメンドルファー・シュトランドは、外国人観光客向けというよりも、ドイツ人たちがミニバカンスでやってくるような「知る人ぞ、知る!」という隠れ素敵ビーチなのだそうです。

メインの街並みを颯爽と駆け抜け、バルト海めがけて、一直線!

ティンメンドルファー・シュトランドの街並み
ティンメンドルファー・シュトランドの街並み


じゃん……!
こちらが夢にまで見たバルト海!とても美しい砂浜です!

キレイな砂浜
キレイな砂浜
キレイな砂浜


ビーチにはカラフルな「椅子」がたくさん置かれています。

砂浜に並ぶStrandKorb(シュトラントコルプ)
砂浜に並ぶStrandKorb(シュトラントコルプ)


これは「StrandKorb(シュトラントコルプ)」といい、ドイツでは定番の浜辺で使用するベンチです。
日差し・砂・風よけにもなり、多くの人たちが椅子に座ってリラックスしています。ドイツならではのこの光景も、この旅で見たかったものの1つでした。

ドイツ人のみなさんは、こんな感じで夏と海を楽しんでおります。

ドイツ流の海の楽しみ方
ドイツ流の海の楽しみ方


限られた時間の中で、浜辺と遊歩道を散歩。
途中、日本風の建物とモアイさんに遭遇しました。

日本風の建物
日本風の建物
モアイさん
モアイさん


せっかくなので海の幸を食べなくては、と見つけた売店に駆け込みます。
海に来たのなら「Fisch-Brötchen(フィッシュ・ブレッチェン)」を食べましょう!
海の幸のサンドイッチのようなものです。私は、エビを選びました。

Fisch-Brötchen(フィッシュ・ブレッチェン)
海の幸のサンドイッチ「Fisch-Brötchen(フィッシュ・ブレッチェン)」
Fisch-Brötchen(フィッシュ・ブレッチェン)

浜辺に戻り、海の香りと音を楽しみながら、ゆっくり、じっくり味わいました。美味しかったです。

Fisch-Brötchen(フィッシュ・ブレッチェン)


さて、そろそろバス停に戻らなくては。
今回はわずか3時間の滞在でしたが、とても素敵な場所だったのでまたゆっくり訪れたいと思います。

格安高速バスチケット「Flix Bus」を使ってみよう!

急いでバス停に戻ると、スマホからSMSの着信音があり、メッセージが届きました。

20分の出発遅延を知らせるメッセージ
20分の出発遅延を知らせるメッセージ

はい、20分遅れ!


走って乱れた息を整えて、撮影した写真の整理をしながら、のんびり帰りのバスを待つことにしました。

今回は残念ながら行きも帰りも遅延に巻き込まれてしまいましたが、普段はそんなに遅れる印象はありません。それに、もし何かあった場合もきちんと対応をしてくれます。
それでも何が起こるかわからないので、時間に余裕を持った旅の計画をしましょう。

綺麗で安全、そして格安な高速バス「Flix Bus」。
ヨーロッパに滞在する予定がある方は、ぜひ利用してみてください。

最後に、今回の旅で描いたイラストです!

イラスト

Flix Bus

※本記事は、2018/07/27に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

  • この記事を書いたライター

    KiKi

    旅するイラストレーター 

    2016年夏よりドイツ・ベルリン在住のイラストレーター。旅好きの気持ちが高まり、旅をしながらイラストを描くプロジェクト『KiKiTRiPMAG』をスタート。 →https://www.youtube.com/channel/UCf7EGSLGbcnrE91iy0LQFaQ  バスの旅、大好きです!

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