雪景色を眺めながら青森へ! 高速バス「ブルーシティ号」で仙台から昼行便の旅
ざっくり、「ブルーシティ号」はこんなバス
- 仙台~青森間約360kmを5時間あまりで結ぶ昼行便の高速バス
- トイレ、座席コンセント付きの快適な車内
- 最安3,900円~と運行日によっては新幹線の約半額以下
東北最大の街「仙台」は、全国有数の高速バス発着拠点。北は青森から西は名古屋、大阪まで、多数の路線が運行されています。
今回ご紹介するのは、仙台と青森を結ぶ高速バス「ブルーシティ号」。
格安な運賃と車窓が魅力の高速バスです。
出発は、仙台駅西口の宮交高速バスセンターから
青森行き「ブルーシティ号」は、JR仙台駅西口から少し歩いた宮交高速バスセンター(仙台駅前40番のりば)から出発します。
バスセンター内には、発券カウンターと自動券売機、時刻表、発車案内LCD表示、自動販売機、コインロッカーが完備。
自動券売機は2台設置されており、「ブルーシティ号」の乗車券は右側の「全路線」用で購入できます。
クレジットカードも利用できるので便利です。私は今回、自動券売機で乗車券を購入しました。
「ブルーシティ号」は、ジェイアールバス東北・宮城交通・十和田観光電鉄・弘南バスの4社が1日4往復運行していますが、私が乗車したのは仙台駅西口10:30発の宮城交通担当便。
※2020年11月27日現在、宮城交通・十和田観光電鉄・弘南バスの3社1日3往復で運行
※2020年12月1日から2021年3月31日の期間は青森発14:40、仙台発7:50の便は運休のため1日2往復で運行
最新情報は以下をご確認ください。
定刻10:30の5~10分前にはバスがのりばに着けられ、乗車改札が始まります。
バスが入線すると案内放送が入りますので、聞き逃さないようにしましょう。
トイレ、フットレスト、座席コンセントを完備
では、早速乗車してみましょう。
車内は青を基調としたモケットの4列シートが並びます。通路と床の段差がないのが特徴です。
全区間を運転士2名が交代で運転するため、最後部の座席(4席分)は運転士の休憩席として割り当てられています。
各座席にはフットレストを完備。靴を脱いで足を乗せることができます。
各座席にはコンセントも完備。長時間運行するだけに、携帯電話・スマートフォン利用者にとってはありがたいです。
ただし、Wi-Fiサービスは提供されていませんのでご注意を。
※共同運行会社の車両にはコンセントがない場合あり
車内後部にはトイレもあります。いざというときに安心ですね。
雪景色の中を青森へ向けて北上
10:30定刻に仙台駅西口を発車したブルーシティ号は、仙台西道路を仙台宮城インターへと向かいます。
仙台駅西口で乗車したのは私を含めて13名。平日ということもあってか、車内は空席が目立ちます。
10分程で仙台宮城インターから東北自動車道に入ったバスは、青森までひたすら高速道路を北上。
仙台付近は雪が少なかったのですが、北上するにつれ、次第に雪景色へと変わっていきます。
「ブルーシティ号」は途中2カ所で休憩時間が設けられています。仙台から1時間20分ほどで、最初の休憩場所である岩手県の前沢サービスエリアに到着。
こちらでは10分程停車しました。
前沢といえば、「前沢牛」が有名。このような売店もありました。
今回は時間が無かったので買うことができませんでしたが、聞くところによると、前沢牛を使用したハンバーガーや串ものを販売しているとか。
次回訪問した際は是非とも購入したいですね。
前沢サービスエリアを発車したバスは、青森へ向けてさらに北上。
車窓はすっかり北国の冬景色に変わりました。
私のような北国育ちの人間にとっては、半ば見慣れた風景ですが、そうでない方にとっては「果たして無事に青森に着けるのか…」と不安に思うかもしれませんね。
しかしハンドルを握る運転士は、冬道走行に慣れた精鋭揃いですので、どうかご安心を。
前沢サービスエリアから2時間程で、バスは2回目の休憩場所である秋田県の花輪サービスエリアに到着。
こちらでも10分程停車しました。
サービスエリアと謳ってはいますが、敷地内はトイレと売店、スナックコーナー、そしてガソリンスタンドがあるのみの簡素なつくり。
バスのフロント部にこびりついた雪が、北国の冬の厳しさを物語っています。
花輪サービスエリアを発車したバスは、青森へ向けてラストスパート。
左手には雪化粧した津軽平野も見えてきました。
高速道路上の牡丹平(黒石市)、羽黒平(波岡町)各バス停で降車扱いを行なったバスは、東北自動車道青森インターを通過し、青森自動車道を青森中央インターまで走行。
青森市街では若干の渋滞に巻き込まれましたが、それでも終点の青森駅前には定刻よりも5分程早い15:30に到着しました。
昼間に大雪が降ったのか、バスターミナル構内はかなりの雪が。
雪深い「青森」を印象付ける光景でした。
最安4,100円は新幹線「はやぶさ」の約半額以下
高速バス「ブルーシティ号」の場合、仙台~青森間は5時間05分(冬期間は15分加算)と、所要時間では新幹線に到底及びません。
しかし、ブルーシティ号の運賃は、片道4,100円~6,200円(※2020年11月27日現在)と格安。(運行日によって運賃は変動します)
並行する新幹線「はやぶさ」の片道運賃は11,210円(普通運賃+新幹線特急料金)ですので、実に約半額以下の値段で移動することができます。
まとめ
仙台~青森間約5時間の道のりは確かに長いですが、2回の休憩停車が気分転換になったのと、北国ならではの冬景色が楽しめたことで、思っていたよりも乗車時間が短く感じました。
トイレや座席コンセントなどといった車内設備も見逃せないアピールポイントだと思います。
・時間はかかっても良いので、できるだけ安く移動したい
・サービスエリアでのお土産や軽食なども楽しみたい
・変わりゆく車窓をじっくり楽しみたい
このような人に「ブルーシティ号」を是非ともおすすめしたいです。
※取材協力/宮城交通
※本記事は、2018/03/12に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
須田浩司
ライター、「ひろしプロジェクトWEB」の中の人 男性
1973年釧路市生まれ、札幌市在住。自称高速バスナビゲーター。中学時代から高速バスに乗り続け、2018年2月9日に高速バス乗車1000回を達成。乗車記ブログ「ひろしプロジェクWEB」の中の人。雑誌、ネットニュースなどでライターの活動も。紙原稿、ネット原稿、同人誌、ブログなどでバス・鉄道を中心とした乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っている。運行管理者資格(旅客)/国内旅行業務取扱主任者資格所有。
このライターの記事一覧区間 | 3月 | 4月 | |
---|---|---|---|
6,000円 | 4,800円 | ||
6,860円 | 4,800円 | ||
5,000円 | 5,800円 | ||
860円 | 2,800円 | ||
2,200円 | 2,200円 | ||
7,000円 | 5,000円 | ||
7,000円 | 5,300円 | ||
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