安全な高速バス選びのポイントは? バス会社が取り組む安全対策を一挙紹介! | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

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悲惨な事故を起こさないために高速バス会社が行なう取り組みとは?

今、各バス会社はどんな安全対策を行っているのでしょうか?安全を守るためにバス会社が取り組んでいること、高速バスを選ぶときに気をつけたいポイントを紹介します。

近年の高速バスによる痛ましい事故を受け、国土交通省は安全・安心なバスの運行を実現するためのガイドラインを設けました。
多くのバス会社は、事故を未然に防ぐためにさまざまな取り組みを行ない、安全対策を強化しています。

安全を守るためにバス会社が取り組んでいること、高速バスを選ぶときに気をつけたいポイントとは?

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安全性を守るためにバス会社が行っている取り組み

国土交通省は「高速・貸切バスの安全・安心回復プラン」を発表し、適正な労働時間や走行距離の管理、車両のチェックの義務付けなどを法令で定めました。

現在、ほとんどのバス会社は、この法令に従って安全管理を行なっています。

運転手交代制

高速バスは、夜間は走行距離400キロ以上の路線に関し、運転手を2名体制にすることが法律で義務づけてられています。

東京駅発のバスの場合、京阪神よりも西、盛岡よりも北、北陸(富山・金沢)に向かう路線でドライバーの交替が必要です。運転手交代制には、バスに運転手が2名乗車する「ツーマン運行」と、途中で運転手が入れ替わる「ワンマン乗り継ぎ運行」があります。

ワンマンでどこまで走る? バス運転手の集中力と疲労管理、マネジメント体制をおしえて!

★安全な高速バスを選ぶポイント

バス選びの際は、「夜行バスは必ず2名体制」「2時間ごとに15分休憩し乗務員を交替する」など各バス会社が定めるルールを確認しましょう。

「夜行バス比較なび」ではこのように表示!
「夜行バス比較なび」ではこのように表示!


乗務員の教育、健康管理

各バス会社では、安全意識の向上と運転技術のレベルアップに積極的に取り組んでいます。最近は外部の専門教育機関を利用した本格的な研修も増えているようです。

桜交通の乗務員研修
桜交通の乗務員研修

また、安全な運行に必要不可欠となるのが乗務員の日々の健康管理です。多くのバス会社では、採用時だけではなく、定期健診も年2回実施しています。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)スクリーニング検査・脳ドック・濫用薬物スクリーニング検査を実施しているかどうかは、事前に確認しておきたいポイント。

バス会社によっては、管理栄養士を採用し、食事指導や運動指導、メンタルヘルスの相談を行なうなど、積極的に健康管理に取り組んでいるところもあります。このような情報は、バス会社のウェブサイトで調べることができます。

乗務員の体調や車両の安全点検

定期診断だけではなく、毎日の出勤時に乗務員の体調チェックやアルコールチェックなどを行なっています。

運行管理担当者立ち会いのもと、血圧の測定や睡眠時間のチェックなど、健康状態を厳しく確認することで、睡眠不足や疲労による事故の防止につなげるのです。

また、乗車前には車両の点検・整備を実施。高速道路ではサービスエリアでの休憩ごとに、車両の安全点検を実施します。さらに法律で、3か月ごとに点検する「定期点検整備」の実施も定められているのです。

京成バスでは、その基準をより厳格化し、路線バスは45日ごと、高速バスは30日ごとに自主点検を実施しているそうです。

京成バスの車両点検の様子.jpg
京成バスの定期点検整備の様子

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安全システムの導入(衝突防止補助システム、眠気検知センサー、ドライブレコーダーなど)

事故防止のため、高速バスにはさまざまなシステムが導入されています。
車両のフロントガラスに搭載したカメラが、衝突の危険を検知すると警告音が鳴る衝突防止補助システムや、ドライバーの耳に装着したセンサーで眠気状態を検知し、ドライバー本人および運行管理者に通知する眠気検知センサーの導入も広まっています。

衝突警報・車線逸脱警報装置「モービルアイ」
衝突警報・車線逸脱警報装置「モービルアイ」

居眠り運転防止用のウェアラブルセンサー
居眠り運転防止用のウェアラブルセンサー
センサーを耳に装着し脈波情報などで眠気状態を検知
センサーを耳に装着し脈波情報などで眠気状態を検知

ドライブレコーダーで記録した運行記録は、実際に起きたヒヤリハット事例を乗務員の安全教育に活用することが可能です。

ドライブレコーダーの“ヒヤリ・ハット“から学ぶ! 桜交通の乗務員研修で知る「高速バスの安全対策」

★安全な高速バスを選ぶポイント

どのような安全システムが搭載されているかは、ウェブサイトで確認することができます。

衝突防止補助システム、ドライブレコーダー、眠気検知センサーがついているか、また、走行中にレーダーで車間距離を監視し、ブレーキ制御を行なう衝突被害軽減ブレーキ(AMB)装置が搭載されていることも判断材料になります。



安全運行協議会の実施

安全運行協議会とは、高速バスツアーを企画する旅行会社やバス会社など、高速バスの運行にかかる各会社間で、バスの安全性の向上を目的として定期的に開催することが義務づけられている法定の協議会です。

協議会では、乗降場やサービスエリアなどで、法令順守状況を抜き打ちで調査することもあり、その活動状況は国や各都道府県に報告されています。



事故が繰り返されないよう、各バス会社ではさまざま安全対策に取り組み、乗務員の健康管理を積極的にしています。
バスを選ぶ際は、価格面だけでなく、安全で信頼できるバス会社を選んでみてはいかがでしょうか。


※本記事は、2017/11/09に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

  • この記事を書いたライター

    バスとりっぷ編集部

    なかのひと 

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