大型フェリー「クイーンコーラル8」で沖縄への23時間の船旅! デッキから見る桜島や奄美大島が最高すぎる! | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

乗車体験記

大型フェリー「クイーンコーラル8」で沖縄への23時間の船旅! デッキから見る桜島や奄美大島が最高すぎる!

北海道〜沖縄 日本縦断のバス旅第5弾!今回は、鹿児島から沖縄までの船旅をレポートします。船メシを楽しんだり、デッキから夕暮れの桜島や明け方の奄美大島を堪能したりなど、船旅ならではのゆったりした時間を楽しみました。

鹿児島から沖縄まで、飛行機なら1時間20分。それを約1日かけて船で移動するのは、忙しい現代人にとってはとても贅沢な旅です。
せっかくなのでゆっくり流れる船の時間を味わおう……。
そう思いながら、鹿児島中央駅から市電に乗って、沖縄行きのフェリーターミナルへ向かいました。

鹿児島新港のフェリー乗り場へ。ターミナルの間違いには要注意!

着いたのは、桜島行きのフェリー乗り場である「鹿児島本港」。
と、ここでトラブル発生! ターミナルを間違えてしまいました。

鹿児島の港は、桜島、種子島、沖縄……など、行先によって4つのフェリーターミナルがあるそうです。
乗る予定のフェリー「クイーンコーラル8」が出発する「鹿児島新港」は、本港から約2.5km。出港時間が迫っていたので、停まっていたタクシーに乗り込み、「鹿児島新港」へ急ぎました。

後から調べたら、クイーンコーラル8の出航時間に合わせ、鹿児島中央駅から16時30分発の(鹿児島新港16時50分着)「鹿児島新港ポートライナー」というバスがありました。

今回、乗船したフェリー「クイーンコーラル8」
今回、乗船したフェリー「クイーンコーラル8」
「クイーンコーラル8」が出航する鹿児島新港
「クイーンコーラル8」が出航する鹿児島新港

何とかフェリーの出発に間に合いました。

鹿児島新港ターミナルに入ると、まずは2階へ向かいます。航送申込書に記入して受付で乗船券を購入。(※乗船券は下船の際に必要になるので降りるまで失くさないように。)

鹿児島新港から沖縄の本部港までの基本料金は13,680円、那覇港までが14,610円。
寝台や部屋を利用する場合は、金額が加算されていきます。ちなみに、二等寝台で6,000円の加算になります。


乗船券を手に入れたら、3階の待合室へ。パノラマの桜島が待っていました。

ここに売店がいくつかあるので飲み物やお土産を購入することができます。私はデッキで出航を祝うための缶ビールを一本購入しました。

ターミナルに入ったら2階の乗船受付へ
ターミナルに入ったら2階の乗船受付へ
3階の待合室から見る桜島は圧巻
3階の待合室から見る桜島は圧巻


出港1時間前から乗船開始! 「クイーンコーラル8」の大きさを実感

出発1時間前に乗船開始。フェリーに目を向けると、リフトで積み込み作業の真っただ中。

その光景を見ながら、長い乗降通路を歩いて乗船口に向かいます。乗降通路の長さから、いかに船が大きいかが実感できます。

乗船開始時は積込み真っ最中
乗船開始時は積込み真っ最中
乗降通路の長さから船の大きさを実感
乗降通路の長さから船の大きさを実感

貴重品は案内所で預かってもらえるので、荷物がなければ部屋は二等室でもいいかもしれません。
私は一眼レフのカメラなど機材も多かったので、寝台(6,000円~)を選びました。

係員に乗船券を見せると、部屋とベッドの番号を案内してくれます。

二等室。
二等室。
今回、利用した二等寝室。
今回、利用した二等寝室。
二段ベッドはカーテンでプライベート空間が作れます。
二段ベッドはカーテンでプライベート空間が作れます。

二等寝台のコンセントは、ベッドの電気のスイッチの脇にあります。
二等寝台のコンセントは、ベッドの電気のスイッチの脇にあります。

「船って揺れるんだよなぁ」と心配していましたが、技術は日進月歩なんですね。クイーンコーラル8は横揺れ防止装置(フィンスタビライザー)を搭載しているので、船酔いしがちな私も今回はよく眠れました。

それでも心配な方は、念のため乗船前に酔い止めを。

レストラン、売店、自販機……食のバリエーションは豊富! シャワーは石鹸持込みで

船の設備を、ざっと確認してみます。

レストランや売店の他にカップラーメンや飲み物が購入できる自販機もあり、また給湯器や給水機もあるので、食べ物の選択肢は豊富。

テレビは窓のある休憩所かレストランで見ることができ、スロットやUFOキャッチャーを備えたゲームコーナーもあります。

また、2階の階段近くではWiFiが利用可能です。

飲み物だけではなく、スナック菓子などの自販機も豊富。
飲み物だけではなく、スナック菓子などの自販機も豊富。
UFOキャッチャーやスロットなどを備えたゲームコーナー
UFOキャッチャーやスロットなどを備えたゲームコーナー

有料ですが急速携帯充電器も。
有料ですが急速携帯充電器も。

船内には、男女別のシャワールームもあります。

ただ、石鹸やシャンプーはないため、使いたい場合は持ち込みが必要。私は大好きなボディシャンプーのミニボトルを持って乗り込みました。

ドライヤーもあるのですが、船旅らしくデッキで自然乾燥にしました。

男女別のシャワールーム。
男女別のシャワールーム。
脱衣所にはドライヤーも
脱衣所にはドライヤーも

シャワー室。
シャワー室。


船メシは、レストランもよし、売店でつまみとお酒を買ってデッキで一杯もよし!

船メシ(船内の食事)は大きな楽しみの一つ。

ただ、レストランの営業時間は夕食、朝食、昼食それぞれ30分程度と短いので気をつけてください。アナウンスが何度も流れますけどね。


レストランは、入口の食券機で食券を購入し、厨房につながったカウンターに出すシステム。学食や社食に近い感じでしょうか。
ソーキそばもあるので(夕食時のみ)、一足先に沖縄料理を味わうのもいいかもしれません。

レストランの営業時間外でも、席は自由に使うことができます。

窓際の席で海を眺めながら、乗船時に持ち込んだ弁当や自販機で購入したカップラーメンを食べるのもいいものです。

レストラン
レストラン
レストラン内の様子
レストラン内の様子
夕食メニューから、チキン南蛮定食800円
夕食メニューから、チキン南蛮定食800円
朝食メニューから和風朝食600円。鹿児島らしくさつま揚げも。
朝食メニューから和風朝食600円。鹿児島らしくさつま揚げも。

売店の営業時間は、出発からしばらくの時間と、4つの島に停泊後のわずかな時間のみ。
ちょくちょく覗いていれば、開いている時間に遭遇します。船旅はそれくらいゆるい気持ちで過ごしましょう。

売店では弁当やおにぎりを購入することもでき、特におにぎりは温かくておいしいのでおすすめ。
また、奄美大島の黒糖焼酎や徳之島のみそ豆など、寄港する島の特産品も販売しているので要チェックです。


夕暮れ時、または夜空の星を見ながら、デッキでつまみながらお酒を一杯、朝日を見ながらコーヒーをすするなど、夢のような時間を楽しむことができますよ。

開いている時間が限られていますが売店もおススメ。
開いている時間が限られていますが売店もおススメ。
寄港する島の土産品も売っています。
寄港する島の土産品も売っています。
寄港する島の酒とつまみで、夕暮れの桜島を見ながら食前の一杯。
寄港する島の酒とつまみで、夕暮れの桜島を見ながら食前の一杯。
売店と自販機で揃えた簡単な食事も海を見ながらだとご馳走に。
売店と自販機で揃えた簡単な食事も海を見ながらだとご馳走に。


星空に朝日……デッキで過ごす時間は格別

食事とシャワー、睡眠の時間以外は、ほとんどの時間をデッキで過ごしたと思います。それくらい魅力的な時間が流れていました。

今までの人生の中で様々な場所で海も星空も朝日も見てきましたが、これほど時間をかけてゆっくり眺めていたことはなかったように思います。デッキの上で過ごした時間は一生忘れないでしょう。

出発は桜島が見送ってくれます。
出発は桜島が見送ってくれます。
デッキにあるベンチ。夜は寝転がって星を眺めていました。
デッキにあるベンチ。夜は寝転がって星を眺めていました。
明け方に海から見る奄美大島
明け方に海から見る奄美大島
朝日は一瞬なのでお見逃しなく
朝日は一瞬なのでお見逃しなく


船は奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島の順で立ち寄り、それぞれの島で30分程度停泊します。

途中下船することはできませんが、積み下ろしなどの様子を眺めながら、その島の人々の暮らしを想像するのも楽しい時間です。

積み下ろし、積込みの手際のよさには驚かされます。
積み下ろし、積込みの手際のよさには驚かされます。
徳之島からは牛も乗船してきました。
徳之島からは牛も乗船してきました。

日中は日差しが強いので休憩所で窓から眺めてもいい。
日中は日差しが強いので休憩所で窓から眺めてもいい。


いよいよ沖縄へ。下船の際は乗船券を忘れずに!

鹿児島新港から約23時間。ついに沖縄は本部港へ到着。

乗船券は降りる際、下船券として回収されるので大切にしておきましょう。失くすと行方不明者扱いになり、関係省庁に迷惑をかけてしまうそうです。

沖縄の本部港ではワゴン車で旅客待合室まで送り届けてくれます。
沖縄の本部港ではワゴン車で旅客待合室まで送り届けてくれます。
本部港旅客待合所
本部港旅客待合所

今回の船旅で、ゆっくり物事を考える時間を取り戻すことができました。
さぁて、本部港旅客待合所を出て、道路の対面にあるバス停から名護方面に向かうとします。


まとめ

以上、いくつものトラブルを乗り越えながら、無事0泊5日で北海道から沖縄まで縦断することができました。

実際にやってみて、快適さやコスパはどうだったのか? 度重なる夜行バスでの移動を快適に乗り切るコツは?
など、次回以降の番外編で紹介していきます。

※本記事は、2017/12/01に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

  • この記事を書いたライター

    イシコ

    旅行作家 

    著書は「世界一周ひとりメシ」、「世界一周ひとりメシinJAPAN」(幻冬舎文庫)、「世界一周飲み歩き」(朝日文庫)、テレビは「さらさらサラダ」(NHK)にて「イシコ旅」(不定期)など旅を通して、一人でも多くの方に優しい笑顔が生まれる表現を心掛けています。旅をしていない時は岐阜でヤギと暮らしています。

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