イランで夜行バス1,300km、17時間乗ってみた! イランならではの◯◯休憩に驚き! | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

乗車体験記

イランで夜行バス1,300km、17時間乗ってみた! イランならではの◯◯休憩に驚き!

イランの中心部イスファハーンから北部のマシュハドまで、夜行バスの乗車レポートをお届けします。快適さは? 安全性は? 料金は? などなど、日本の高速バスと比較しながら紹介します。

乗ってみたいけどちょっと不安……海外の高速バス事情、気になりますよね。

今回は、イランで夜行バスに乗車。中心部イスファハーンから北部のマシュハドまで、約1,300kmという距離を移動しました。

その乗車レポートをお届け。
快適さは?安全性は?料金は? などなど、日本と比較しながら紹介したいと思います。

イランの夜行バス、1,300km・17時間の旅。チケットは約1,500円!

今回乗車した区間はイスファハーン~マシュハドで、距離は約1,300km、所要時間は約17時間という長旅。
日本でいうと、東京~長崎間と同じくらいの距離です。


イランには各都市に立派なバスターミナルがあり、ここでチケットを購入します。日本でいう「バスタ新宿」のようなものですね。

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複数の会社が同じ路線を運行していて、値段もそれぞれ違いますが、今回利用したのは「ASIA SAFAR」という会社。

バスのグレードには、どの会社にも大体VIPとノーマルの2種類があります。今回はノーマルを選び、値段は510,000リアル(取材時約1,500円)でした。


座席は4列シートでリクライニングも可能! うれしいお菓子のサービスも

さて、いよいよ乗車です。
15時半に出発予定のバスは、15時過ぎには既に乗り場で待機していました。

きれいなバスで、外観はほぼ日本の高速バスと変わりありません。ちょっと違うのは、ミラーが前方に少し飛び出した独特な形をしているところでしょうか。

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大きな荷物も日本と同じように預けることができ、しっかりとタグをつけて管理しています。

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バスは定刻通り、15時半に出発。

しばらくすると、箱に入ったお菓子セットが配られました。
さらに車内には給水器があり、好きなときにコップで水を飲めるようになっています。
ちょっとしたものですが、お菓子が配られるのって嬉しいですね。

一方で、wi-fiやコンセント、トイレなどの設備はありませんでした。

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座席は4列シートで、リクライニングも可能。座席上には荷物棚もあります。

また通路側の座席の肘掛けには、ゴミ袋が設置されています。

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バスの車内ではみんなフルーツやお菓子を食べるので、降りる頃にはこのゴミ袋はいっぱいになっていました。
私も、今回のバス旅用にひまわりの種を購入。イランではどこでも売っている、メジャーなおやつです。

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イランならでは! パーキングエリアでの「礼拝休憩」

途中で何度か休憩をとりながら、バスは順調に進んでいきます。

休憩で寄るパーキングエリアは日本とは少し違った雰囲気。
いくつかの商店やレストラン、トイレなどがあるのは同じですが、家族連れが地面にシートを広げて夕飯を食べていたり、テントを張っていたりと賑やかでした。

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そして20時頃、何度目かの休憩で乗客全員が一斉に降りたので、何事かと思って降りてみると、イスラーム(イランはシーア派)の礼拝(サラート)の時間のようです。
乗客は皆、パーキングエリア併設のモスク(礼拝所)へ礼拝に。ドライバーもバスのドアに鍵をかけてモスクへ向かいました。

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このパーキングエリアでは休憩が長めに取られていたので、夕飯を食べようかと考えましたが、イランにしては早いなと思いやめました。

イランでは一般的に、夕飯は21時~23時頃にとることが多く、19時~21時頃はアイスクリームやお菓子を食べたり、チャイを飲んだりするのです。

実際、礼拝を終えた人たちも、アイスクリームを食べたりチャイを飲んだりする程度。
私もひまわりの種を食べて時間を潰し、みんなが戻ってくるのを待ちました。


道路状態もよく快適な走行に、朝まで熟睡

しばらくすると再出発、そしてすぐに消灯されました。

しかし消灯後も、乗客はお菓子を食べたりおしゃべりをしたり携帯電話を使っていたりと、しばらくは寝る素振りはありません。この辺りのルールは、日本よりも緩めですね。

そして夕飯休憩はないまま、次の休憩は24時でした。

仕方なく24時の休憩時にハンバーガーを買っていると、ドライバーに急かされました。
みんなはどこで夕飯を食べたんでしょうか……。

それにしても、深夜でもちゃんと店が開いていて助かりました。

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バスに戻ってハンバーガーを食べたら眠くなり、気づいたら眠っていました。
道路や車体の状態は良く、ひどい揺れもなかったため、そのまま朝までぐっすり。

そして予定通り、翌朝8時過ぎにバスはマシュハドに到着しました。

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コスパ良し、乗り心地も良し。満足度は100点!

今回は、イスファハーン~マシュハド間で、ASIA SAFARという会社の「ノーマル」バスに乗車しました。

実際に乗ってみた感想ですが、日本の高速バスと比較して特別不便なことはありません。
むしろ、お菓子セットが配られたりと日本ではあまりないサービスもあり、日本と比べてコスパの良さを感じました。

これでも東南アジアのバスと比べると値段は高めですが、その分快適さやサービスのレベルも高いです。


イランでは他の区間でも何度かバスに乗りましたが、そちらもお菓子の他にジュースも付いていたり、「VIP」バスは3列シートで水平に近い角度までリクライニングができたり、総合的に満足度は高かったです。

イランのバスルートは全国を網羅していて本数も多いので様々な都市に行くことができますし、主要都市のバスターミナルはどこも大きくしっかりしています。
長距離バスに関して、かなり発展した国だと言えるでしょう。

イランを旅行する際は、ぜひ長距離バスでの移動にチャレンジしてみてください!


※本記事は、2017/10/29に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

  • この記事を書いたライター

    mikon

    ライター 20代 / 男性

    世界の歴史や食文化などを学びながら、夫婦で旅をしています。好きなものはお酒、コーヒー紅茶、食べ物、歴史。挨拶や数字などの言葉を覚え、現地の人とやり取りをするように心がけています。楽しく食べて飲んで学んで、自分の心を豊かにするような旅をしたい。

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