熊が出るだと…? 上高地で悪夢にうなされた一泊二日の野宿体験 | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

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熊が出るだと…? 上高地で悪夢にうなされた一泊二日の野宿体験

夏はやっぱり野宿でしょ! と思っている、野宿好きのわたくしめ。上高地でも野宿してきちゃいました~ってことを、こっそりお伝えしたいと思います(小声)。

ざっくり、こんな内容

  • あいにくの雨の上高地。しかし野宿決行!
  • 「熊が目撃されています」だと…?
  • 雨の中、何とか無事に野宿成功

野宿(上高地).png

天気が変わりやすい上高地。持ち物には雨具は必須

今回は、アルピコ交通の新宿から直行の夜行バス、「さわやか信州号」に乗って、早朝に到着。朝から夕方まで上高地を満喫。野宿をして、ゆったり翌日のバスで帰るという計画でした。

ちょうど台風が来ている時で、到着したらあいにくの雨、そしてすごい風! 大阪からの便で来た、「周辺の散策だけなら気軽にできるって聞いて来たんだけど・・・」と途方に暮れ気味の、小学生のお子さんを連れたお母さんがいました(上高地、標高が高くて天気も変わりやすいので、上下の雨具は必須でありますー)。


朝のうちは、雨に降られながら歩きまわり、水たまりにはまったりして、靴がびしょびしょに・・・。

濁流、濁流、水たまり・・・!
濁流、濁流、水たまり・・・!
1 (2).JPG
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せっかくなので北アルプス登山の玄関口・横尾までトレッキングしていると、晴れ間が見えてきて、あー、よかった。午後は川下へ向かってずんずん歩き、大正池や田代池のほうを散策しました。

遊歩道
遊歩道
大正池
大正池

夕方には、我が物顔で闊歩するサルたちを観察していました――。

川沿いはサルだらけ
川沿いはサルだらけ
 

川沿いには、ところどころ休憩できる東屋がありますが、熊が出ることもあるようです…。


強風&豪雨…。でも野宿決行!

夕方のバスで松本駅まで降りることも可能だったのですが、翌日直通バスで帰りたかったのもあって、一晩、なるべく安全そうなバスターミナル周辺の場所をお借りすることに。

熊! 熊が出る!
熊! 熊が出る!

朝からずっと歩き回っていたので、一杯飲みたい~。18時までやっているという土産物屋さんで、ぎりぎりに購入した、きんきんに冷えた缶ビールでまずはひとり乾杯。

一帯が火気厳禁だったので、自炊はあきらめて、夜ご飯は昼間に上高地観光センターの売店で奮発して買っておいたお弁当「河童のひるめし」。
河童橋をぼんやり眺めながら、さらに日本酒「河童の夢」も呑んじゃいます。

ひるめしだけど、夜ご飯。おいしい~。
ひるめしだけど、夜ご飯。おいしい~。
4 (2).JPG


そうこうしているうち・・・、また雨が降ってきた! 建物のわきに避難して眠りましたが、雨風が吹き込んでくるので、風向きによって、移動しなけりゃなりません。

強風で倒れないようにか、バスの標識はあらかじめ倒されていました
強風で倒れないようにか、バスの標識はあらかじめ倒されていました

暴風のぐをおおーって音が、まるで熊の叫びのようだ。ああ。熊、怖いなあ・・・。なんて思いながら、ぶわさぶわさと揺れる木々の音も聞き、雨風がちょいちょい顔にかかりながら眠ったためか、凶暴な熊・・・ではなくって、暴走族のバイクに囲まれ、その暴走族らが急に水鉄砲で紛争を始めるという悪夢を見て、はっと起きるはめに・・・。

まっくらなので、ヘッドランプと水を、枕元のすぐ出せるところ(靴)に入れて寝ました
まっくらなので、ヘッドランプと水を、枕元のすぐ出せるところ(靴)に入れて寝ました

あまりにも雨が吹き込んでくるので、しばらくトイレに避難。戻って、自然の脅威をしかと感じさせてもらいながら、眠りました。

 風向きに合わせて方向を変えて眠りましたが、それでもびしょびしょに
風向きに合わせて方向を変えて眠りましたが、それでもびしょびしょに

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ところで、上高地は国立公園の一部のため、通常の場所よりも野宿をすることに対して厳しめのはず。
ただ、気づけば大雨で、もはやビバーク(緊急避難的に野外で一夜を過ごすこと)のようなもの、ということで、どうかどうかご勘弁ください・・・。


ちなみに、もしも安心できる環境で叱られる心配なく眠りたい方には、近くに「小梨平キャンプ場」がありました!
ここは、すでに張ってあるテントでの簡単キャンプもできますゆえ、初心者の方も安心して泊まれそう。
(※編集部 注.キャンプ場でも熊の出没する危険はあります)

その名も「森のリゾート」
その名も「森のリゾート」
  

悪夢を見たり、びしょびしょになっても、やっぱり一晩夜を過ごすと楽しいし、ゆっくりできます。上高地を満喫したい方は、(びしょびしょにならないキャンプで? )ぜひ~。

イラスト/オオノマサフミ


※本記事は、2017/08/12に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

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    この記事を書いたライター

    かとうちあき

    「野宿野郎」編集長(仮) 30代 / 女性

    1980年神奈川県生まれ。野宿旅行に憧れた中学時代を経て、高校一年生でめでたく野宿デビュー。以後、順調に野宿を重ね、人生をより低迷させる旅コミ誌「野宿野郎」の編集長(仮)&社長(自称)。著書は『野宿入門』(草思社文庫)と『野宿もん』(徳間書店)『バスに乗ってどこまでも』(双葉社)。

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