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オリンピックを前に都内でも登場!? バスなのに鉄道みたいな謎のニューカマー「BRT」ってなに?

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最近、日本各地で導入が始まっている「BRT」。道路や運行方法、車体などを整備し、鉄道に匹敵するほど速く、時刻を守り、たくさんの人を運べる新たな交通システムです。従来の路線バスとは大きく違う、おどろきの特徴を紹介していきます。

速くて、多くの乗客を運べて、遅延の少ないバス

世界初のBRTはブラジルのクリチバ市で1960年代から始まった<br>(写真:Mariordo CC BY-SA 3.0)
世界初のBRTはブラジルのクリチバ市で1960年代から始まった
(写真:Mariordo CC BY-SA 3.0)

BRTとは、「Bus Rapid Transit」の略。路線バスは、バス停の間隔が短く、信号のある一般道を走るため、一般には鉄道よりも速さでは劣ります。また、渋滞などによって時刻表通りの運行が難しいこともあります。そんな問題を解決するのがこのBRT。主に、下のような特徴が挙げられます。

・バス専用レーンや専用道路を走ることで、渋滞の影響を受けない!
・大型の車両などを導入し、本数を増やして運べる人員を増大!
・バスが通る際に信号などを操作して、スムーズに走る!

しかし、これとこれを満たせばBRT、というはっきりした定義はないというのが実際のところ。日本でも上記のような特徴があり、BRTとされるバスはいくつかありますが、その特徴は会社によって異なります。



鉄道の線路跡がバス専用道路に! 「ひたちBRT」

日本のBRTは、廃止になってしまった鉄道の線路をバス専用の道路にするというケースが多いです。そのひとつが、日立電鉄線の跡地を利用して、2013(平成25)年に始まったこの路線。

バス専用道に平行して歩道も整備されている「ひたちBRT」
バス専用道に平行して歩道も整備されている「ひたちBRT」

計画は3段階になっていて、開通しているのはまずひとつめの区間(おさかなセンター~JR大甕駅東口)。将来的には鉄道跡地以外の土地にも、バス専用道路やバス専用レーンなどを整備し、旧久慈浜駅からJR常磐線日立駅までBRTを導入する計画です。バス専用道に平行する歩道も整備され、歩行者の新たな動線も作りだしています。



電車に代わってバスが復興を担う! 「気仙沼線・大船渡線BRT」

これは、東日本大震災で被災したJRの「気仙沼線」と「大船渡線」のレール跡などをバス専用道として整備した路線です。気仙沼線BRTは前谷地から気仙沼まで、大船渡線BRTは気仙沼から盛までを結びます。

盛駅のように、元の鉄道駅がそのままバス乗り場になっているところも
盛駅のように、元の鉄道駅がそのままバス乗り場になっているところも

専用道を走ることで速さと定時性を確保。また、市街地や仮設住宅の近くに駅を新しく設置するなど、街の実際の状態に合わせたルート設定ができ、さらに復興に合わせて臨機応変に変えていくこともできます。



鉄道→バス→BRT。地元の人たちが応援団を作った「かしてつバス」

2007(平成19)年に廃止になった鹿島鉄道の代替として、関鉄グリーンバスが運行を始めたバスです。鉄道時代に比べてお客さんが減ってしまったため、沿線の高校生たちを中心として「かしてつバス応援団」を結成し、バスの存続に向けたさまざまな活動をしました。

小美玉市の四箇村駅の跡地に作られたバス停。ここから専用道が始まる
小美玉市の四箇村駅の跡地に作られたバス停。ここから専用道が始まる

そんな住民たちの熱意も功を奏したのか、一部の区間で専用道を整備し、かしてつバスをBRT化することが決定。2012(平成24)年にBRTとしての本格運行を始めてから、以前より利用者も増え、現在も地域住民の重要な足となっています。



手放し運転のバスがある!? 名古屋の「ゆとりーとライン」

見た目は普通の路線バスですが、実は専用の高架道路を走る、全国唯一のバスです。正式名は「ガイドウェイバス志段味(しだみ)線」。名古屋市内の「大曽根」から「小幡緑地」が専用道区間です。

車輪の両側にあるガイドウェイに案内されて走る<br>(写真:Oka21000 CC SA-BY 4.0)
車輪の両側にあるガイドウェイに案内されて走る
(写真:Oka21000 CC SA-BY 4.0)

「ガイドウェイ」とは、普通のタイヤの横に取り付けられた小さな「案内輪」という車輪が専用のガイドに沿って走る、ということ。ハンドル操作がいらないため、専用道区間では運転手はアクセルとブレーキ操作しかせず、手放し運転でバスを動かすのです。



BRTは名古屋で35年前から始まっていた? 「基幹バス」

中央がバスレーン。時間帯によっては一般車も通行できる
中央がバスレーン。時間帯によっては一般車も通行できる

名古屋市や新潟市で導入されているシステムで、BRTに含まれることがあります。大きな特徴は、道路の中央にバスレーンとバス停があり、路面電車のようになっていること。さらに、バス停間の距離を長くとり、ピーク時には5分間隔という頻度で走らせることで、速さや輸送力を大きく上げています。



築地問題でどうなる? 臨海副都心のBRT計画

実は、東京にもBRTの計画があります。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、選手村や競技会場が整備される臨海地区と新橋駅とを結ぶ路線です。オリンピック開催前の2019年開通を予定しています。

BRT_route.png

しかし、築地市場移転の延期により築地を通る環状2号線の建設が棚上げになってしまい、ここを走る予定だったBRTの計画も暗礁に乗り上げてしまいました。今年3月には運行会社の設立延期が発表。6月には「築地は守る 豊洲は生かす」という方針が小池知事により発表されましたが、東京でもBRTが走る姿をぜひ見てみたいものです。

文/風来堂

※本記事は、2017/08/15に公開されています。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。

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