旅が10倍楽しくなる! 文具ライターおすすめ旅行で役立つ最新文房具 5選&オススメ実用例
ざっくり、こんな内容
- いま文房具が熱い理由とは?
- 文房具のトレンドが見つかる展示会「ISOT」
- 必見! 旅に役立つ文具を実例で徹底紹介
いま文房具が熱い!
最近テレビ番組で「文房具」の特集が多くなったと思いませんか?
NHKで6月に放送された、アイドルが文具マニアと行く東京文具店巡りがTwitterのトレンドになったり、バラエティー番組でも文房具特集が何度も放送されています。
どうして、文房具にこんなに注目が集まっているのでしょう?
ひとつには、バブル経済が崩れたあと、これまで会社で支給されてきた手帳や筆記具が減少したことで、ユーザーが自分で文房具を選ぶ時代になった事が大きな理由です。
企業から個人消費者にターゲットが移行して、そのおかげで機能的かつ個性的な文房具が各メーカーから発売されるようになった訳です。
そこで今回は、バスとりっぷらしく? 旅に使える文房具を集めてみました。
題して「旅が10倍楽しくなる最新文房具と旅行活用術」をお届けします。
この記事を読み終えたら、きっと文具屋さんに行きたくなる。そんな記事です。
ISOTで文房具の次のトレンドを探す
いきなりですが、ISOT(いそっと)をご存知でしょうか?
2017年で28回目を数える「国際文具・紙製品展」で、毎年400社以上が出展する日本最大の文具展示会です。
基本的にはBtoB(メーカーと小売店)の商談会になるわけですが、近年文房具の進化が著しく、またメディアで紹介される機会が増えたことから、文具に詳しいブロガーやインフルエンサーとして活躍する人たちも入場できるように(事前申し込みが必要)。
新しいカタチの宣伝スタイルを積極的に取り入れている展示会でもあります。
日本最大の展示会ということ、また各メーカーが最新製品や主力製品を積極的にPRする場所とあって、これからどんな文房具がヒットするのか? その動向をうかがえる機会でもあり、バイヤーや小売店の担当者の目が本当に真剣です。
そんなISOTでは毎年、その年にエントリーされた文房具の中から文具大賞を選出しています。
機能部門・デザイン部門それぞれ5つの製品が入賞、その中から大賞が選ばれてISOT当日に発表されます。
そして今年2017年、デザイン部門でグランプリを獲得した製品が「あなたの小道具箱」。
事務用品のレターケースをぎゅっとコンパクトにした収納箱ですが、止めバンドが付属され持ち歩いてもフタが開かない工夫がされています。
「あなたの小道具箱」は発売当初から気になっていた製品のひとつで、私はすでに旅行用アイテムとして愛用しています。
いまの旅行には欠かせないスマートフォンや、デジカメの充電に必要なACアダプター、ケーブルにモバイルバッテリーなどなど、ひとまとめにできて鞄の隅に入れておきやすいサイズです。
ちなみに、この「あなたの小道具箱」を作ったのは千葉県市川市の文具店「ぷんぷく堂」。
実はメーカーではなく、町のちいさな文具屋さんで、これまでにもたくさんのオリジナル商品を作ってきたことで文房具業界ではとても有名なお店です。
町の文具店がつくったオリジナル製品が大賞を受賞するのも、ISOTの面白いところですね。
大手企業が思いも付かないような製品をつくる個人メーカーが最近の業界の特徴でもあります。
より消費者に近い立場で商品開発ができるという強さを感じますね。
こう使おう! 旅行に便利な文房具5選
上の「あなたの小道具箱」以外にも、旅行をするときに便利なおすすめの文房具を紹介していきます。
旅行の準備に使えるものから旅先でのお役立ちグッズまで。
気になるものはぜひ試してみてください。
1)チケットの携帯にも便利な「トラベラーズノート」
旅に使えるノートの定番といえばトラベラーズノート。
旅と文具が大好きというユーザーから圧倒的支持を集めているノートです。
構造は至ってシンプルで、革製のカバーに専用リフィルをゴムで止めているだけの手帳。
ただ、「トラベラーズノート」はオプションを使って自分スタイルにカスタマイズすることができ、世界に1冊だけのオリジナルノートを作れることが最大の魅力。
実用面では、自宅でプリントアウトするバスチケットやEチケットなど、家庭用プリンターの標準サイズA4用紙を3分の1に折りたたむとジャストサイズで携帯できるのがとても便利です。
オプションとして付けられるカードホルダーやクリアポケットなどの種類も豊富で、私は旅行中の財布としても活用しています。
リフィルは罫線・方眼・無地など自分の使いやすいスタイルにあわせて選ぶ事ができて、書いても良し、貼っても良し。
1冊書き終えて専用フォルダーにまとめてしまえば、自分の旅の歴史がドンドン増えていきます。
トラベラーズノート レギュラーサイズ スターターキット 4,000円(株式会社デザインフィル)
2)旅に役立つ「付箋(ふせん)」4種
ふせんを制するものが文具を制する!?
意外に思われるかもしれませんが、文房具業界で最近とても元気があるのがふせんです。
オーソドックスなふせんから、これは何に使うの? 的なモノまでとにかく種類も豊富です。
そこで、ふせんを使った旅に役立つ文具術をいくつか紹介しましょう。
「ポストイット」で旅のスケジュールを作る
ポストイットはスリーエムジャパンの誰もが知っている事務用品の定番アイテムです。
ポストイットを使って行きたい場所をとにかく書き出して、ノートに貼っていきます。色がついているので、観光・グルメ・移動などカテゴリー別に分けて書いておくと見やすくなります。
あとは実際のスケジュールに合わせて、張り直していくとカンタンに旅程表ができあがります。
しかも途中で追加したり、予定が前後することになったりしても、ふせんは貼り直しができるので、カンタンに変更を加えることができます。
ポストイット見出し(写真は700RP-R)5色各100枚 サイズ50mm×15mm 390円(スリーエムジャパン)
「白地図ふせん」で旅行先をマーキング
はじめて行く旅行ではその場所がどこなのか、はたまた自分が住んでいる街からどれくらい遠いのか? よく分からない人がほとんどでしょう。
「カルトグラフィー」は、白地図のふせんで、日本全図・北海道・東北・関東&関西・中四国&九州の5種類があります。
たとえば長崎に行くなら、中四国&九州版のカルトグラフィーにマーキングしておけば、「あっ! 長崎ってこんな所にあるんだ! 」と地理を覚える事になるうえに、手帳など普段目に付く場所に貼っておけば旅に出るまでワクワクを毎日共にできます。
私はデスクのパソコンに貼っておくことで、常に意識できる状態にしてあります。
そうすると、何気ない日常の中で「長崎」というキーワードでいろんな情報を検索したり、ネットの隅で情報を見つけたりできます。取材の前には必ずこの方法でネタを探しています。
私の記事がとてもマイナーなのはコレが原因・・・かもですね。
カルトグラフィーTAG 30枚 360円(株式会社マルアイ)
「無地のふせん」でスタンプコレクション
旅先でよく見かける記念スタンプも、押そうと思ったときに手頃な紙が無かったりすることもあります。
MDふせんを胸ポケットや鞄など取り出しやすい場所に入れておけば、いつでも記念スタンプを押すことができます。
駅スタンプだけではなく、郵便局の風景印も旅の想い出になりますね。
写真のスーパマリオ記念押印は、スーパーマリオグリーティング切手の発売を記念して、全国の中央郵便局だけで行われた1日限りのサービス。
この時は旅行中ではなかったのですが、MDふせんを持ち歩いていたので、帰ってから旅ノートに貼り直すことができました。
*記念押印・風景印は最低郵便料金の切手を貼ればハガキだけでなく、手帳やメモにも押してもらえる、郵便局のサービスです。
風景印は、各郵便局でデザインが異なり日付も入る事から、古くから郵趣ファンにはコレクターも多く、私たち旅行者にとっても素敵な旅の想い出の1ページを飾ってくれます。
MD付ふせんA7サイズ
無罫80枚 700円(株式会社デザインフィル)
お土産に言葉を添える「こころふせん」
旅から帰ってきたときにも活躍するふせんがあります。
それがこの、「こころふせん」。
のしをデザインしたオシャレなふせんで、旅のお土産に「おつかれさま」とひと言添えて机に置いておけば、次の有給休暇が取りやすくなる・・・かも?
こころふせん おつかれさま KF-7 280円(株式会社マルアイ)
3)気軽に貼れて、貼り直しもできる「マスキングテープ」
マスキングテープは本来塗装用の工業製品で、模型好きの人なら個人でも使っているケースもありました。
でも元は「ハイトリガミ」という家庭衛生商品がそのルーツといわれ、その老舗であるカモ井加工紙株式会社がデザインしたマスキングテープを発売したとたん、大ヒットした製品です。
マステの相性で呼ばれるようになって、今では観光地のお土産のひとつにもなりました。
旅文具としてお土産として、特に女性には喜ばれるアイテムです。
▼長崎土産におすすめ
「さるく長崎! 食べる長崎! 買う長崎! 今オススメしたい観光・グルメ・お土産をピックアップ」
オシャレな旅にはちょっと距離がある私のような人間にとっても、マスキングテープはとても便利な旅文具です。
例えば、旅行中についほおばってしまうスナック菓子の袋を締めたいとき、男性ですから輪ゴムなんか普段持ち歩いたりしません。
そこでマスキングテープ! 紙製で手でちぎる事ができて再剥離(剥がして張り直せる)ができるので、菓子の袋を締めるのも簡単。
また、それ以外にも、メモを手帳に貼るときなどにも活躍してくれます。
4)旅先のショップカードをきれいに保存する「カードリッジ」
「カードリッジ」はもともと、ビジネスマンが名刺入れを持ち歩かないシチュエーション用に予備の名刺入れとして開発された製品です。
薄い紙製で名刺を3~5枚程度入れることができます。
旅に名刺を持っていくケースは少ないかもしれませんが、旅先で素敵なカフェやレストランと出会う機会はあるはずです。
素敵なお店にはショップカードが置かれています。
そんなカードをもらって旅の想い出にしたいとき、綺麗に持ち帰るにはこんなカードケースがあるととても便利。
また、旅先から絵はがきを送るときに切手は必要ですが、ふだんから切手を持ち歩く人は多くありません。
このカードリッジに切手を挟んでおけば、いつでも旅先からの便りを出すことができ便利です。
メールやSNSが全盛のいまだからこそ、手書きの手紙やハガキはきっと喜んでもらえるはずです。
5)デジタル耳せん
これって文具? と言われるかもしれませんが、大手事務用品メーカーキングジムから発売されているので、ここでは文具のカテゴリーとして紹介します。
デジタル耳せんは環境騒音といわれる周囲のノイズを低減してくれるツールです。詳しい仕組みは割愛しますが、以前この実機をお借りして夜行バスで試してみたら・・・
車内のアナウンスは聞こえるのに、バスのエンジン音などのノイズがかなりカットされて、スイッチをオフすると「えっ! こんなノイズの中に自分はいるの? 」と驚かされました。
高速バスでは音が気になってなかなか眠れない…という人はいちど試してみてください。
デジタル耳せんMM-1000 4,980円(株式会社キングジム)
文房具の良いところは、価格が手頃なことと実用性が高く、またコンビニエンスストアなどでも容易に購入できる点です。
より個性的なグッズをそろえたいときには、大きな文具店やネット通販を利用することになりますが、日本全国どこでも入手がしやすい環境が整っているのが現状。
文房具は特別なモノではないため、あまり関心がない人には当たり前の日常品になっていますが、ちょっと大きな文具屋さんを覗いてみると「えっ! こんな文房具があるの? 」って驚きの声を上げること間違いなしです。
次の旅行準備はぜひ文房具屋さんからはじめてみてはいかがでしょうか? オススメです!
※本記事は、2017/08/14に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
出雲義和
ライター 50代 / 男性
出版関連の仕事を25年間勤務、現在は独立。若い頃から大の旅行好き、徒歩・自転車・バイク・電車・バスなどあらゆる交通機関を使って全47都道府県を制覇。最近は海外トレッキングに出かけたりもする、「アウトドアなおじさん」。数年前より雑誌の文具手帳特集で紹介されるようになり、「文具のおじさん」でもある。
このライターの記事一覧-
2つの会場で開催される「浜名湖花博2024」! 会場までのアクセスやバスツアー情報を紹介
2024.04.13
-
新宿三丁目駅からバスタ新宿へのアクセス方法を解説! 迷わない行き方ルートは?
2024.01.18
-
フルリクライニングにしたとき後ろの席の人に迷惑がかかってしまう?【ご質問に回答します!】
2023.09.11
-
高速バスの支払いはクレジット決済でなく、コンビニ支払いもできる?【ご質問に回答します!】
2023.06.02
バスとりっぷは、バス比較なびが運営する、あなたのバス旅行を応援するサイトです。