17種の「ヒトデ」に16種の「ウニ」…京都大学白浜水族館がマニアックすぎる!
ざっくり、こんなスポット
- あの京都大学の研究機関を一般公開した水族館が白浜にある
- 白浜周辺にすんでいるヒトデとかウニとかグニャグニャした海の生物がいっぱい
- 海のギャング「ウツボ」の存在感が際立っていて、その迫力がスゴイ
和歌山の南紀白浜に行くと知人に話したら、「スゴい水族館がある!」と力説されました。
なんでも、あの京都大学の研究機関を一般公開した水族館で、珍しい生物がたくさん展示されているのだそう。
見てみたい。行こう! スゴい水族館!
白浜町内を循環している路線バスに乗り、「臨海」という停留所で下車。さらに海を見ながら歩くこと約3分、「京都大学白浜水族館」に到着しました。
入口の紙を見ると、「白浜周辺にすんでいる無脊椎動物と魚の展示にこだわった水族館です」と書かれていました。無脊椎動物とは、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類に属さない生物のことですが、何はともあれ京都大学がこだわっているというだけでワクワクしてきます。
入館料600円を支払って館内へ。
館内にいるのは基本的に白浜近郊に生息する海の生物たち。その生物分類ごとに水槽を分けて展示していました。
普通の水族館でよく見るようなスズキやらサメも飼育されているんですが、特に無脊椎動物の種類に関しては日本有数の水族館なのだそう。
そんな中、最初に目を奪われたのが、こちら。
水槽の中は多種多様なヒトデだらけ。カラフルだし、星型はキレイだし、リビングにこういうクッションソファがあったら座ってみたい。
トゲやイボのようなものがたくさんついたヒトデ。細長いものや、大きいものなど、様々なヒトデがたくさん展示されていました。海の中でもこれだけヒトデだけが密集している状態というのは、なかなか無いでしょう。
説明書きを見ると、この中には「トゲモミジガイ」「フトトゲヒトデ」「コブヒトデモドキ」「イトマキヒトデ」「モミジガイ」「ヤツデスナヒトデ」「オニヒトデ」「ヤマトナンカイヒトデ」「マンジュウヒトデ」「アカイボヒトデ」「ムラサキヒトデ」「ゴマフクモヒトデ」「ジュズベリヒトデ」「アオヒトデ」「アカヒトデ」「オオアカヒトデ」「アカクモヒトデ」という、全17種のヒトデが飼育されている様子。(まるで呪文のようでまったく頭に入ってこないですね…)
さらに。
しかも、それぞれ種類が違うようですが……。
ウニだけで16種類。
ちなみに、食用として扱われる「バフンウニ」、「ムラサキウニ」、「アカウニ」などもいたのですが、いまいち見分けられない自分が悔しいです。
そして、まだまだ続く珍生物たち。
などなど、一つ一つの水槽にこの水族館のこだわりがビシビシ伝わってきます。
ただ、よくよく考えると、全ての動物の中で95%以上を占めるのが無脊椎動物。海中界は、こうした無脊椎動物たちが席巻しているわけです。むしろ、こういう生物を知って初めて、地球を感じることができるのかもしれません。スバラシイ。
ちなみに、特に印象に残ったのは、まるで恐竜のような出で立ちの「ウツボ」。
8種類のウツボが、口を開けてカラダをくねらせていました。その姿は、我々人間に何かを訴えかけているかのよう。ギョロリとした目には眼力があり、水槽越しでも迫力を感じました。
とは言え、ちょっと気持ち悪い。
それほど敷地は広くないものの、マニアックな生物ばかりなので見ていて飽きません。
子どもが見たらトラウマになるのでは…と思いましたが、たまたま遠足で来ていた低学年と思わしき小学生たちは、はしゃぎまくっていました…。
微笑ましい限り。
やっぱり子どもは最強キャラですね!
予想以上に、スゴい水族館でした。
それほど大きな水族館ではないけれど、この密度の濃さで600円はかなりお得!
わざわざコレだけを見るために、南紀白浜まで行く価値がありそうです。
京都大学白浜水族館
※本記事は、2015/05/08に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
ワカバヤシヒロアキ
「長野ウラドオリ」の中の人 30代 / 男性
1980年大阪府生まれ。信州大学卒業後、建設コンサルタントや不動産業を経て、心機一転「放送作家」の道へ。2010年から『信州のへんてこ情報ブログ/長野ウラドオリ』を運営。東京に住んでいながら長野へ頻繁に訪れてブログを書く変わった人物として、長野朝日放送『ザ・駅前テレビ』に出演したり、FM長野、中日新聞などで取りあげられる。ライター&プランナーとしても活動中。
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