高速バス&カーシェアで日帰りパワースポット巡り! 千葉・市原周辺をぐるっと周遊!【後編】
ざっくり、こんな内容
- アツアツの窯焼きピッツァに大満足
- 「大國寺」で出世観音に参拝
- 房総一と呼ばれる「粟又の滝」へ
バスタ新宿から出発し、千葉県市原市で車を借り観光地を巡る「高速バス&カーシェア」の旅。
パワースポット神社の参拝&アート鑑賞を楽しんだ前回に続き、後半は房総の食材を使った石窯ピッツァのランチからスタート!
▼前編はこちら
高速バス&カーシェアで日帰りパワースポット巡り!千葉・市原周辺をぐるっと周遊!【前編】
12:20 「PIZZERIA BOSSO」で焼きたてピッツァを堪能
「市原湖畔美術館」の現代アートで右脳を刺激したら、すっかりお腹が減りました。この美術館に来たらぜひ立ち寄りたいと思っていたのが、敷地内にあるイタリアンレストラン「PIZZERIA BOSSO」です。
美術館に向かって右手、湖のほとりにあるコンテナ風のモダンな建物です。ここで食べられるのは、地元である千葉・房総の食材を使ったイタリアン。
店内は、おしゃれな雰囲気です。取材日は小雨のため曇っていましたが、窓の外は気持ちの良い湖の風景。
お店の人気メニューは、厨房内にある石窯で焼く本格ピッツァ。迷いましたが、季節のオススメから「房総農家のピッツァ」1,900円(税別)をオーダー。
その時々で、地元の旬野菜が使われているのだそう。10分ほど待っていたら…き、来ました!
カブがごろんごろんとチーズの海に踊っています! 本日使われていたのは、市原産のカブとタラの芽、カンゾウ。モッツァレラチーズはいすみ市産なのだとか。食べる前に黒コショウをたっぷりかけて…いただきます!
薄めの生地はもっちりと柔らかく、小麦の風味がたっぷり。まろやかなチーズとカブの優しい甘みがたまりません。耳の部分のお焦げも香ばしくて、ちょうどいいアクセント。けっこう大きいので「一人では多いかな」なんて思っていたのに、1枚ペロリと完食しました。
PIZZERIA BOSSO
車に乗り込む前に、美術館の周辺を少しだけ散策します。
湖の中心を走る「加茂橋」がキレイに見えるベンチや、ボート乗り場がありました。ボートに乗って、湖の上から周辺を眺めるのも気持ち良いかもしれません。
12:50 次のドライブ「養老渓谷」へ
お腹もいっぱいになったところで、次のドライブに向かいます。目的地は美しい滝があることで有名な「養老渓谷」。ここからは約20分の道のりです。まずは電車ファンの熱い視線を集めるローカル線、小湊鐵道「養老渓谷駅」を目指します。
小湊鐵道は、一両編成の小さな列車で、おもちゃのようにかわいらしいその姿はとても絵になります。
ちょうど菜の花の季節だったせいか、車を走らせている途中も、列車×菜の花の写真を撮ろうと大きな望遠レンズをかかげた撮り鉄の皆さんをあちこちで見かけました。
移動中、これまで比較的まっすぐだった道路が、アップダウンのあるカーブの多い道に変わってくるのを感じます。渓谷に向かうのを地形から感じられるのも、ドライブ旅の面白さかもしれません。
さて、レトロな駅舎が見えてきました!
せっかくなので駅舎の中にも入ってみます。映画に出てきそうな懐かしい雰囲気は、まるで時が止まったよう。
駅の敷地内にはキレイなお手洗いだけでなく、なんと足湯がありました!
足湯は、鉄道や駐車場を利用すれば無料。または駅で入場券140円を買えば利用できるのだとか。
小湊鐵道 養老渓谷駅
13:30 「立國寺」で出世観音に参拝
養老渓谷エリアは広く、滝なども点在しているので、ここからは場所をしぼって移動します。
最初に向かうのは、温泉街の一角にある「立國寺」。駅から10分ほど車を走らせると、目印である赤い「観音橋」が見えてきました。
近くの駐車場に車を停めて、橋を渡ります。
渡りきると、道はどんどん森の中へ。急勾配の階段のせいか、運動不足のカラダが悲鳴をあげています!
道の所々には、お寺からでしょうか、ありがたいお言葉が…。神妙な気持ちで登っていくと、なんとトンネルまで!
ちょっと怖いけど抜けていきます!
トンネルを抜けるとパッと視界が開けて、目の前に「立國寺」が見えました!
ここは、天下統一のために旗揚げした源頼朝公が、石橋山合戦に敗れた後、再起をかけて祈願。その後、勝利を手にして鎌倉幕府を開いた…という歴史のあるお寺です。
そんな由緒から、立身出世にご利益のある「出世観音」がいらっしゃいます。金色の神々しいお姿…どうか出世できますように!
立國寺
14:00 出来心で「養老渓谷やまびこセンター」に寄り道
6時間パックで車を返却しなくてはいけないため、そんなにゆっくりはしていられません。…と分かっていたのですが、道すがら「農産物直売所」の看板を発見。吸い込まれるように立ち寄ってしまうハメに。
「養老渓谷やまびこセンター」は、養老渓谷付近で採れた山菜や新鮮野菜の直売所。春であるこの時期は、こごみなどの山菜や筍などが並んでいました。
他にも地元の醸造所が作るお酢や、手作りの炭、鹿の骨のオブジェ(!)などもあり盛りだくさん。その土地の生活が垣間見えるような、楽しい買い物ができました。
養老渓谷やまびこセンター
14:20 最終目的地「粟又の滝(高滝)」に到着!
旅の最後に訪れたのは、養老渓谷にある滝のひとつで、房総一の名瀑布とも呼ばれている「粟又の滝」です。正式名称は「高滝」なのですが、地名にちなんだ「粟又」の名称の方が有名なのだとか。直売所から5分ほどで看板が見えたので、駐車場に車を停めて渓谷へ降りていきます。
道端には、なぜか酒瓶と一緒に箱に入るネコ…癒されます。
徐々に近づいてくるせせらぎの音を聴きながら、渓谷に向かって坂を下りてゆくと…。
「粟又の滝遊歩道」に出ました! 渓谷に沿って石畳の道が続いています。滝はもうすぐです。
見えました! 滝と言えば荒々しいイメージもありますが、ここ「粟又の滝」は100mに渡るゆるやかな岩肌を、水がすべるように流れ落ちていく柔らかな雰囲気の滝です。流れる水の音もどこか優しく、しばらく近くの岩に腰掛けて、ボーッと滝を眺めていました。
たまたま今日は穏やかな表情を見せてくれましたが、水量が多いときはこのように。
新緑もキレイでしたが、紅葉の時期も美しいと言います。いつかまた、秋に再訪してみたいものです。
粟又の滝(高滝)
14:55 今日の旅程を終えて、一路東京へ!
滝に見とれてゆっくりしていたら、間もなく15:00。ここから出発地点の「市原駐車場」までは、約55分。16:00に車を返却するには少々ギリギリです。あわてずに安全運転で帰らなければ。車に戻り、カーナビをセットして帰路に付きます。
帰り道は心配していた交通渋滞もなく、FMを聞きながら来た道を戻るドライブ。万が一、渋滞に巻込まれたときはスマホから返却時間の変更ができるのも、気持ちを楽にしてくれました。さて、市原駐車場に到着したら、カーシェア専用の駐車スペースに車を返却します。
返却の手順は、借りたときとほとんど同じです。まずは車内に忘れ物がないか点検してから、車のキーをグローブボックスの中にあるキーボックスに挿し、「返却」方向に回します。
その後、外に荷物を出してから、「TOUCH」と書かれたステッカーに会員カードを10秒ほどかざすと「カチャリ」という音と共に車がロックされます。これで返却手続きは完了! 時間はちょうど16:00でした。次はもう少し時間に余裕を持たなければ…と反省。寂しいですが、愛車ともお別れです。
帰りのバスが来るのは、16:55(平日)。それまでは、ロータリーに併設されている待合所で時間をつぶします。
徒歩5分のところにコンビニエンスストアがあるので、時間を持てあましそうならそちらに寄ろうかな、とも考えていたのですが、運転で集中力を使ったせいか、自動販売機で飲み物を買ってボーッとしたり、お手洗いに寄ったりしているうち、わりとすぐにバスの時間になりました。
外のバス停で待っていると、来たときと同じレトロカラーのバスがやってきました。
車内の掲示板には「Thank you」の文字が。こちらこそありがとう! という気持ちで席に着き、あっという間に寝入ってしまいました。この運転した帰りに寝ながら戻れる、というのも高速バス&カーシェアならではのメリット。
時間どおり、18:20にバスタ新宿に到着し、19:00には自宅でゆっくりできました。
帰宅後の恒例は、本日の戦利品チェック!
まずは「市原湖畔美術館」のミュージアムショップで見つけたリトルプレスを2冊。房総にあるパン屋さんやステキなカフェが、魅力的な写真で紹介されています。これを読みながら、またカーシェアで房総ドライブのプランを練る予定!
次に、慌てて立ち寄った「養老渓谷やまびこセンター」で見つけたクレソンとブロッコリー各100円。クレソンに至っては、夕方近かったせいか50円オフに。それぞれ、サラダにしていただきました。
地元のメーカーによるお酢「赤のすきで酢」をゲット。商品の顔であるラベルの上にバーンと値札を貼ってしまうあたり、商売っ気がなくて愛しく感じます…。また、炭焼きのときに出る木酢液も購入。こちらは植物の虫除けや入浴剤として使う予定です。
電車やバスの路線が充実している大きな都市ではない場合、旅先でどう効率よく移動するかは大切なテーマとなります。高速バス&カーシェアリングサービスを一緒に使ったのは今回が初めてでしたが、併用することで電車やバスの時間にしばられないフットワークのよい旅ができることを実感!
好きな音楽を聴きながら、見知らぬ街をのんびりドライブするのも気持ちのよい経験でした。機会があればぜひ、試してみてくださいね!
※取材協力/タイムズ24
※本記事は、2017/04/16に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
木内アキ
旅好きライター 女性
北海道出身、東京在住。"オンナの自然で楽しい暮らし"をテーマに、雑紙やウェブで旅・人・雑貨の記事を手がける。旅の目覚めは小4のときの父娘欧州旅(ベルギー・オーストリア・スイス・フランス)がきっかけ。旅行の好みは国内外問わず、日本は47中40都道府県に訪問。もうひと息!目標は「きちんとした自由人」。執筆活動の傍ら、夫と共に少数民族の手仕事雑貨を扱うアトリエショップ『ノマディックラフト』を運営中。
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