夜行バスのプライベートカーテン、個室風、ほぼ個室、完全個室… 違いを教えて~! | 高速バス・夜行バスの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by 夜行バス比較なび

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夜行バスのプライベートカーテン、個室風、ほぼ個室、完全個室… 違いを教えて~!

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4列シートの安さは魅力だけど、独立シートにカーテンのついたプライベート感覚の座席は、一度乗ってしまうとリピートしたくなるもの。そして最近は個室のバスも登場しています。このあたりの違いについて、専門家に聞いてみました。

登場人物の紹介

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ヤッコちゃん

20代 OL/女性 大阪在中。仕事で東京と大阪を行ったり来たり

週末はライブにテーマパークに、高速バスであちこちへ出かける。国内移動をアクティブに楽しむOL。

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成定(なりさだ)さん

高速バスマーケティング研究所・代表取締役

高速バスターミナルでアルバイトをしたことがきっかけで高速バス愛好家になり、それが仕事になった人。


よく耳にする「個室」というワード

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近ごろいろんな豪華バスがありますが、このあいだ「完全個室」といっているバスがあって、気になりました。なんだったかな…。

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「ドリームスリーパーⅡ」じゃないですか? 全11席扉付の。


個室が全11室.JPG
個室が全11室
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うわ、すごい。そうそう、これです。カプセルホテルみたい! と思って。わたしはここまで個室だと緊張しちゃいそう…。

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なにか、乗ってみたいバスとか、あるんですか?

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マイフローラに乗ってみたいです!

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マイフローラは個室っぽくパーティションで区切られていますが、各座席の出入口は扉ではなくカーテンで仕切られます。

マイフローラのシート
マイフローラのシート
カーテンで仕切られる車内
カーテンで仕切られる車内
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そっかぁ。有名な「はかた号」も、そうですか?

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はい。「はかた号」や初代の「ドリームスリーパー」も、パーティションで1席ずつ区切られていて、扉ではなくカーテンが付いています。

はかた号
はかた号
初代ドリームスリーパー
初代ドリームスリーパー
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個室じゃない夜行バスでも、けっこうプライベート感のあるものは多いですよね。

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はい。法令などで「個室」という言葉が出てくるわけではないので、そこはバス会社がどう名づけるかというだけです。


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写真で判断するしかないのかな…。


定義はないんですか?

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3列独立シートに仕切りカーテンがあれば、かなり個室風ですよね。

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そうなんです。けっこうそれで満足って人も多いと思います。ざっくりわけるとこんな感じですね。

「個室風」「ほぼ個室」=単独シート。カーテンやパーティションで仕切ることができる
「個室」「完全個室」=扉が閉まる
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わたし、扉だと逆にこわいかも…。

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どうしてですか?

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カーテンでもたまに乗り過ごしてないかとか、ハッとします。どうやって休憩から全員戻っているか確認するのだろうと思ったり…。

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それは、バス会社としても悩ましいところなんです!

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ですよね。

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以前は休憩終了時に、運転手がバス後部まで通路を歩きながら人数を確認することができましたが…。

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無理ですよね。

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仕切りカーテンの上部がアミ状になっていて、通路から中を確認しようと思えばできるのですが、やっぱりのぞき込まないと見えないこともあり…。

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寝ている人もいるから点呼ってわけにもいかないですしね。

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そうなんです。


番号札で確認するバスもある

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ホテルの朝のお掃除みたいに、「居ます。寝てます。」みたいなのがあると便利ですよね。

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そこは最近、バス会社ごとに違いが出てきています。例えば、弘南バスでは、「休憩のために降車するお客様一人ひとりに番号札をお渡しし、お戻りの際に運転手が回収することで人数を確認する」ということをはじめています。

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それは、安心ですね。

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逆の方針の会社もあります。西日本JRバスでは「休憩終了後に人数確認は一切行わず、定刻になれば発車する。もちろん、その旨を表示や案内でお客様に徹底する」というスタンスです。

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寝る前提で乗っているのだという人や自己管理ができる人には、こっちがいいのかなぁ。

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本来であれば、高速バスも路線バスの一種なので、定刻になれば発車するのは当然なんですけどね。
新幹線に乗車中、途中の駅でプラットフォームの売店で買い物してても発車時刻になれば発車してしまうのと同じです。

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でもバスは電車みたいに次が来るわけじゃないので、わたしは不安だな…。

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はい。最近のサービスエリアは広いので、迷子になってしまったりということも、ありますもんね…。


そもそもこの問題って、昔からあるのでは?

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いま話していて思ったのですが、休憩から戻った人を確認することのむずかしさは、昔からありますよね。昔は点呼ですか?

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1960年代まではすべてのバスに「車掌さん」が乗務していて、運転手と二人体制でした。

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へぇ~。

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当時は道路の整備状況も悪かったので、狭い道ですれ違う時の誘導とか、駐車場でのバック誘導なども重要な仕事だったんです。

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なるほど。

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その後、運賃箱・自動放送装置・バックアイ・カメラ(運転手が後方を確認できるテレビモニター)などが開発され、路線バスからワンマン運行が認められるようになっていきました。

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バスの歴史ですね。

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これがゆくゆく、個室っぽいのもOK… という流れにつながってゆくのですが、保安基準との両立が重要課題になります。


個室化の背景に、ハイテク化が!

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昔のバスの車掌さんは、乗客の乗降チェックもしていたんですか?

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運賃収受・乗車券の発券・案内をしていました。車内放送のような。
なので乗降も確認できていたと思います。

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放送って、バスガイドさんみたいなことですか?

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はい。ちなみに貸切バス(観光バス)では、バスガイドが車掌を兼ねていました。

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へえぇ。なんかそこは、法律みたいなのがあるんですよね?

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はい。車内設備については「道路運送車両の保安基準(通称:車両保安基準)」が最も重要です。

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車両保安基準では、当時どうだったんですか?

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「運転手が車内の状態を確認できなければならない」と決められているのは、いまも昔も変わりません。車内でお客様が転倒したり、急病が発生したりした際には、運転手が把握できないといけません。

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このへんは、座席のプライベート化の流れのハードルになりそうですね。

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はい。客席を1席ずつ完全に仕切ってしまうと、違反することになってしまいます。

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カーテンなら確認しやすい、と…。

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仕切りカーテンをつける際も、カーテンの上部をメッシュ(アミ状)にして、完全に仕切ってしまわないよう工夫したり…。

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乗客のニーズと保安の両立がむずかしいところですね。

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そうなんです。


車内用モニターカメラの登場

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近年は車内用のモニターカメラが開発されて、運転席の画面で客席の状況を把握できるようになってきました。

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そこで、個室化しやすくなるんですね。

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一部のバス会社は、運輸局に相談・確認しながら、モニターカメラの設置位置や角度を細かく調整して「個室風」車両を実現してきました。

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なるほど。ということは…。扉のある個室って、監視されているのでしょうか…。

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はい。このようなモニターカメラはついています。

車内上部にあるモニターカメラ
車内上部にあるモニターカメラ

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えーーー

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でも、座った状態(姿勢)ではカメラに映らないよう角度が調整してあります。

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なるほど!

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お客様がプライバシーに不安を感じないよう、でも安全面もクリアすべきことがあって…。

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まあでも今はなんだって、そのくらい監視されているし、そうか…。エレベーターもそうだし。

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全席の状況を運転席で把握できるようになっている、という感じですね。

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わたしは派手な寝顔を見られない程度に仕切りがあればいいかな…。

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ぜひいろんなタイプのシートに乗ってみてください。カメラの存在は気にならないものです。

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はい。いつか贅沢してみたいと思います。


文・構成:バスとりっぷ編集部 協力:成定竜一 高速バスマーケティング研究所
イラスト:yoritomo


※本記事は、2017/04/14に公開されています。最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。

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    この記事を書いたライター

    バスとりっぷ編集部

    中のひと 

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