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「超豪華夜行バス」東京~大阪間に続々、新幹線を脅かす!?

2017年を迎え、高速バス路線として最多本数を誇る、東京~大阪間の競争が激しさを増している。業界初の完全個室型夜行バス「ドリームスリーパー」が1月18日から運行を開始し、その直後にはシェル型シートで快適に眠れる「ウィラー リボーン」が発表された。夜行バスというと、安さが注目されがちだが、この2つのバスはいずれも快適な移動、睡眠に焦点を当てている。それぞれの特徴と、新幹線との比較を紹介しよう。

※この記事は2017年1月27日に「ダイヤモンド・オンライン」に掲載されました。

2017年を迎え、高速バス路線として最多本数を誇る、東京~大阪間の競争が激しさを増している。業界初の完全個室型夜行バス「ドリームスリーパー」が1月18日から運行を開始し、その直後にはシェル型シートで快適に眠れる「ウィラー リボーン」が発表された。夜行バスというと、安さが注目されがちだが、この2つのバスはいずれも快適な移動、睡眠に焦点を当てている。それぞれの特徴と、新幹線との比較を紹介しよう。

バスの車内とは思えない、まるで上等な寝台列車のような「ドリームスリーパー」の車内
バスの車内とは思えない、まるで上等な寝台列車のような「ドリームスリーパー」の車内

豪華夜行バスで東京~大阪間を寝ながら移動

外観は普通のバスと何ら変わりがない「ドリームスリーパー」
外観は普通のバスと何ら変わりがない「ドリームスリーパー」
バスの車内に11の完全個室を設けた超豪華バス「ドリームスリーパー」が、東京~大阪間で1月18日から運行を開始した。座席料金1万1000円に運賃が9000円で合計2万円だが、自分だけのリラックス空間を確保できるのが特徴だ。

個室にはプラズマクラスターイオン発生器を装備、リラクゼーションの音楽がヘッドホンから流れ、標準でアイマスク、耳栓、ミネラルウォーター、歯ブラシやウェットタオルまでを備えている。コンセントやUSB、フリーWi-Fiはもちろん、車内にはウォシュレット付きのトイレ、パウダールームも完備している。

さらに「ゼログラビティシート」と呼ばれる電動リクライニング機能付きの座席が快眠をサポートする。NASAが研究した、浮遊感を感じながら深い眠りにつける角度(ゼログラビティ角度)をスイッチひとつで実現し、点で体を支えるムアツフトンとの相乗効果が眠りに誘うという。まさに「走るホテル」と呼ぶに相応しい充実ぶりだ。
眠ることに特化したシートを備え、各種アメニティも充実。さながら「走るホテル」だ
眠ることに特化したシートを備え、各種アメニティも充実。さながら「走るホテル」だ
ゼログラビティシートで快適に眠りを提供するドリームスリーパー
ゼログラビティシートで快適に眠りを提供するドリームスリーパー


「ウィラーのリボーン」のシートは、周囲を気にせず眠れるシェル型が特徴
「ウィラーのリボーン」のシートは、周囲を気にせず眠れるシェル型が特徴
一方、2月17日から運行を開始する「ウィラーのリボーン」は、卵を斜めにしたようなフォルムのFRP製のシェルの中にシートをすっぽり収納した新型シート。バス車内にこのシェル型シートを横3列、縦6列を配置した全18席で運行する。このシートは、電動リクライニングでシートをスライドしレッグレストを上げ、前席背面に設置されているフットレストに足先を伸ばすと、体がすっぽりとシートに包まれる。個室ではないが、シェルの高さが十分にあり、前席との間隔も広いため、プライベート空間はしっかり確保されている。片道の運賃は1万800円(繁忙期は1万5000円)となっている。

運賃や装備は違うものの、ドリームスリーパー、ウィラーのリボーンいずれも、快適な空間での睡眠がポイントであり、さらに東京~大阪路線での運行は、ビジネスユースを意識していることは間違いない。

「業界初の完全個室」と「3年の歳月をかけたシート」のこだわり

個室内にPCワークスペースを設置
個室内にPCワークスペースを設置
ドリームスリーパーとウィラーのリボーン、いずれのバスにもこだわりがある。

「業界初の完全個室」をうたうドリームスリーパーは、実現のために試行錯誤を繰り返していたという。新型バスの運行には、国が定めた保安基準への適合が必要となり、ワンマンバスの場合は運転席から乗客の状況を確認するためにルームミラーなどの設置が義務付けられている。ところが完全個室では、乗客の状況を把握できない。

そこで、この基準をクリアするために、各個室の頭上後方にカメラを設置し、運転席のモニターへと映し出すことに。もちろんプライバシーを守るために、乗客が座った状態ではモニターに映らない仕様となっており、録画もされていない。さらに各個室の扉が開いている場合には、運転席のランプが点灯し乗客の様子を把握する徹底ぶり。
AC100Vに加えUSB充電端子も装備
AC100Vに加えUSB充電端子も装備
プラズマクラスター発生器も装備し作業環境も充実
プラズマクラスター発生器も装備し作業環境も充実


ウィラーのリボーンの車内全景.JPG
1台にシェル型シートを横3列、縦6列に配置した全18席
一方で、高速バス業界に革新をもたらしてきたウィラーは、快適性を追求している。特に今回のリボーンは、開発に3年の歳月をかけ、「眠り」のための最適な環境を備えたシートと位置づけている。

シェルの厚みをギリギリまで薄くし、柔らかな合皮のクッションとの相性を追求。個室で仕切らなくても、シェル内に必要なものを巧みに収めることで、前後左右を気にすることなく眠れる空間を創り出している。背もたれをリクライングする際に後席に気を遣う必要もなく、シェルにすっぽり包まれて隣を気にせずにシートの中で眠れる環境をつくりだす。この創造性はさすがだ。
リボーンもテーブルを装備
リボーンもテーブルを装備
前席の下には靴入れ、その上には足を置くスペースがある
前席の下には靴入れ、その上には足を置くスペースがある

東京~大阪間の新幹線と高速バス、選択の決め手は?

完全個室のドリームスリーパー、眠れるシートのリボーンの高速バスと、新幹線を料金や所要時間、快適性、利便性で比較してみよう。

新幹線とドリームスリーパー、ウィラーのリボーン比較.jpg


ドリームスリーパーは、東京の発着地は池袋で、大阪はなんばOCATか門真車庫で、座席料金+運賃の合計は大人片道2万円(キャンペーン期間は1万8000円)と、かなり高い。ウィラーのリボーンは、大崎からバスタ新宿を経由してウィラーバスターミナル大阪梅田、なんばOCATで、1万800円から(繁忙期は1万5000円)となっている。

新幹線の東京駅~新大阪は、のぞみで1万4250円、グリーン車で1万9230円。ドリームスリーパーはグリーン車よりも高い。所要時間はドリームスリーパーが約7時間、ウィラーのリボーンは約10時間。新幹線は約3時間なので、その差はドリームスリーパーで4時間、ウィラーのリボーンで約7時間となる。

所要時間の数字だけを見れば間違いなく新幹線に分があるが、必ずしもベストな選択とも言い切れない側面がある。それは、この2台の夜行バスには移動しながら快適に眠れるという付加価値があるからだ。プラス一泊を快適なバスの中で過ごせて、しかもぐっすり寝れるのであれば、選択肢のひとつに入ってくる可能性もあるだろう。

さらに現在の東京や大阪の中心部のホテル事情を考えれば、その傾向はなおさら強くなる。東京、大阪ともに、中心部のホテルは外国人観光客で混雑し、予約が取りづらい状況。なかなか手頃な価格帯の宿を確保できず、仕方なく高い部屋に泊まらざるをえないケースもある。予約できればまだ良いが、神奈川、埼玉エリアのホテルまで移動を余儀なくされるケースもあるだろう。

また、出発時間もドリームスリーパー、ウィラーのリボーンを後押しする要因になってくる。新幹線の東京発・新大阪行きの最終は21:23と意外に早い。一方でドリームスリーパーの池袋発は22:50、リボーンは大崎発23:30、バスタ新宿発なら24:10と、新幹線に比べて1時間以上も遅い。完全個室や眠りを考慮したシートでゆったり帰路につけるのなら、ギリギリで東京を発って大阪に深夜着よりも疲労度は低い可能性もある。新幹線の終電に間に合わず、ホテルで延泊ということにでもなれば、コスト面でも大きな出費だろう。

もちろん、条件が同じではないので一概に新幹線がいい、夜行バスがいいとは言えないが、ケースバイケースで使い分けができる選択肢は確実に増えている。往路は新幹線、復路はギリギリまで時間を使える夜行バスという具合に、うまく使い分けることで夜行バス活用の幅は格段に広がるだろう。

ドリームスリーパー、ウィラーリボーンが高速バスの主戦場である東京~大阪間でしのぎを削ることがさらなる進化を促し、「眠れない」の夜行バスの時代に終止符を打つ可能性さえも秘めている。

※金額はバスとりっぷおよび「夜行バス比較なび」調べ、2017年1月20日現在

※本記事は、2017/02/10に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

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    バスとりっぷ編集部

    なかのひと 

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