電車より高速バスが「安い・便利」な意外な行き先
※この記事は2016年12月29日に「ダイヤモンド・オンライン」に掲載されました。
2016年4月のバスタ新宿オープンで高速バスを取り巻く環境は大きく変わり、若者からシニア層まで利用者が増加している。その理由の一つとして「新幹線より安い」「直行できる」「夜行バスなら寝てる間に移動できる」などの高速バスのメリットに気づいたからだろう。では、実際にこのメリットを最大限に感じられる行き先はどこなのか?定番から意外なところまで、いくつか紹介しよう。
バスタ新宿から利用者が多い意外なエリア
1位の箱根は一時期観光客が減ったにもかかわらず、圧倒的な人気だ。新宿から箱根駒ヶ岳ロープウェー出発駅の箱根園までのアクセスを電車と高速バスで比較すると、電車では箱根湯本まで行き、そこからバス移動で、所要時間は約2時間45分、運賃は3260円。一方、高速バスは、小田急箱根高速バスで約2時間30分で、運賃は2160円。往復ならさらに割引もあり、仙郷楼や箱根桃源台など旅程にあわせた場所で降りれる自由度もある。所要時間、運賃ともに高速バスの利点が活かせるとあれば、バスタ新宿からの利用者数が1位なのも納得だ。
一方、意外なところでは、長野県の松本と飯田の2エリアが挙げられる。長野は新幹線が通っており電車利用が多い印象だが、バスタ新宿の利用者数6位と8位を誇る。これには地域特性が色濃く現れており、電車と高速バスで所要時間に大差がなく、しかも高速バスの運賃の安さが、要因となっている。
松本へ電車利用の場合、特急を利用して指定席代も含めると7000円以上かかるが、高速バスなら最安値は2500円ほど。所要時間は電車が約3時間で、高速バスは3時間20分ほど。飯田へは電車の運賃が8000円以上に対して高速バスは3300円ほど。所要時間は電車で5時間以上かかるのに対して、高速バスは約4時間15分とこちらの方が早い。いずれも運賃に4000円近く差があれば高速バスを選択するのもうなずける。
さらに、このエリアの特性としてバス停の近くに大きな駐車場があり、パーク&ライドが容易なことや飯田の伊那谷地区にはセイコーエプソンやオリンパスなどの精密機器、養命酒の工場などがあり、東京から出張で利用する頻度が高いことも後押しとなっている。
※本記事は、2017/01/29に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
バスとりっぷ編集部
なかのひと
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