ウィラー新型バス「ラクシア」で大阪から東京へ! 話題のシートは噂以上の快適な乗り心地
ざっくり、こんな移動
- ラクシアのゆりかごシートを体験!噂以上の乗り心地
- まるでリビング!木目を活かした温もりのあるバス車内
- 隣が気にならないマイカーテンでプライベートもばっちり
ウィラーの新型バス「ラクシア」に乗って、大阪から東京へ夜行便で移動してみました。
噂のゆりかごシートや女性ユーザーに優しい内装やカーテンなどを紹介します。
大阪梅田スカイビルより出発
ウィラーのバスターミナルは、大阪・梅田にあるスカイビルの1階にあります。
スカイビルは空中庭園ビルとして有名でJR大阪駅の北側に位置して、その高いビルはとても目立つ存在なので、初めて大阪駅に来たひとでもすぐに見つけられる場所にあります。
JR大阪駅から徒歩で10分程度ですが、初めての人はすこし早めに移動しましょう。
ウィラーバスターミナル待合室
まるでホテルのラウンジのような空間、これがウィラーの待合室です。
空港のターミナルのような雰囲気で、「これから旅に出る!」というワクワク感が高まります。
今回乗るラクシアがやってきました。
ラクシアの新しい車両は、ウィラー従来のピンクを基調とした外観を一新しました。まるでピンクのリボンで包まれているような華やかさです。
快適なラクシアのゆりかごシート
ラクシアの車内に入ってシートに座ってみると…まるでファーストクラスのような高級感あふれるシートです。体格のいい男性が座っても窮屈さは感じないほど、座面が広くて、さらに肘掛けフィット感が絶妙で、少しだけ偉くなったようにも感じてしまいます。
ラクシアには電動ゆりかごシートが採用されています。
高速バスのシートは、ほとんどがボタンやレバーを使って手動で倒しますが、このラクシアのゆりかごシートは電動と手動をうまく組み合わせています。
中央のボタン2つは、手前(写真では右側)がリクライニング、左側が戻すボタンです。
ボタンを押すと、ゆっくりとシートが傾きながら、座面も連動して前に動きます。この時に、お尻、腰、背中を同時に包み込んでくれます。
さらに左右の黒いボタンで手動によるリクライニングが可能で、最大146度までシートを倒せます。最後まで倒すと、視線はほぼ天井を向いています。
堅さの違うクッションが快適性の秘密
ラクシアのシートはとても乗り心地がよいのですが、その秘密は部分的なクッションの違いにあります。
従来の車両に多く使われている柔らかい素材ではなくて、やや堅いクッションを身体に接する部分3箇所(背もたれ・座面・腰)に使っています。それぞれに異なるクッションを使うことで、この快適性を生み出しています。
確かに、ゆりかごシートはシートを最大に倒したとき、お尻が沈みこんでくれるので、フィット感がありました。堅めのクッションとの絶妙なコンビネーションも、一役買っているようです。
可動式のヘッドレスト
ヘッドレストは可動式で、自由に好きな位置に動かせます。リクライニングの角度によって首の位置は変わるので、自分のヒットする位置に動かせるのはありがたい機能です。
ラクシアの車内は木目を活かして温もりある雰囲気
ラクシアに乗車した時、「これは本当にバスの車内?」と思うほど落ち着いた雰囲気でした。これは、内装に木目をふんだんに使っているからでしょう。
フロアも木目調
フロアも木目調で、バスの車内であることを忘れてしまいます。落ち着いた雰囲気です。
シートに座ると前の座席の物掛けフック、網ポケットの部分も木目調です。徹底したイメージ作りで、乗る人をリラックスさせて、安心感を与えます。
高級感漂うテーブルとひじかけ
木製の肘掛けの下には収納式のテーブルが全てのシートに標準装備されています。
カップホルダーもあるので、消灯までの時間、コーヒーを飲みながら読書もできますね。ちょっと贅沢な時間を満喫できます。
隣が気にならないマイカーテンでプライベートもばっちり
ラクシアの3列独立シートは、シートが広くて、さらに隣との間隔に余裕があります。
そしてカーテンが各シートにあるんです!
シート毎に「MYカーテン」が設置されています。
高速バス、夜行バスでは、シートの間にカーテンが1枚あるのが普通でしたが、ラクシアのMYカーテンは、それぞれシート毎に独立しています。まるで個室にいるような感覚です。
まだまだあるラクシアの魅力ある設備
ブランケット
ブランケットはやや薄手ですが、膝に掛けても圧迫感がなく、また手触りの良いのが特徴です。
コンセント
コンセントは、肘掛けの下の方、レッグレストの横にあります。
コンセントにACアダプターをつないだときに、斜め下に向くように設計されています。コードが引っかかりにくい工夫がされています。
消灯までの時間、スマートフォンをテーブルの上に置きながら充電ができます。メールやWEBサイトのチェックをしたいとき、手の届くところに置けるのでとても便利です。
レッグレスト
ふくらはぎ部分を支えてくれる安定感のあるレッグレストは、バスの振動でもずれにくい仕様になっています。
さらに、レッグレストをおこすと下に広い空間が。ちょっとした荷物ならここにも置けます。シート周りをさらに広く使えますね!
SA、PAの休憩時に工夫あり
今回乗車したラクシアは、大阪梅田バスターミナルを出発して京都駅で乗客をピックアップした後は、翌朝の川崎駅、池袋駅まで停車しません。
途中、草津パーキングエリア(23:30頃)、長篠設楽原パーキングエリア(2:00頃)、鮎沢パーキングエリア(4:10頃)の3回の休憩がありました。
ラクシアは個室のような客席なので、休憩に降りた人が戻ってきているかを確認をするために、工夫がされています。
整理券
整理券にはバスの写真とバスのナンバープレートが記載されていて、乗客の乗り間違いと、乗務員が人数確認ができる、両方の機能が備わっています。
発車時刻
さらに、バスの出発時間は、運転席横に表示されています。数字が大きくはっきり表示されているので、とてもわかりやすく感じます。
ステップ
ステップが特徴的です。深夜の休憩で外にでて戻った時も、この「ピンクのステップ」を覚えていれば他社のバスと間違える心配もありません。
池袋駅西口に到着
今回乗車したラクシアは、池袋駅西口に定刻より少し早く到着しました。
あまりの快適さに、もう少し乗っていたいと思うほどの乗り心地。快適なゆりかごシートにMYカーテンによるプライベート空間で、ぐっすり寝られて、スッキリした目覚めです。
ウィラーの新型バス「ラクシア」は、噂通り、いや噂以上の乗り心地で、快適な移動ができました。それでいて、運賃は7,600円からでコスパはかなり高いです。
これなら次回もラクシア!と思わせてくれる魅力があります。
女性に優しい機能がふんだんに盛り込まれていますが、これなら出張での利用も問題なく可能ですね。
関東~関西の3列シート車両
※取材協力/WILLER EXPRESS
※本記事は、2016/12/11に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
出雲義和
ライター 50代 / 男性
出版関連の仕事を25年間勤務、現在は独立。若い頃から大の旅行好き、徒歩・自転車・バイク・電車・バスなどあらゆる交通機関を使って全47都道府県を制覇。最近は海外トレッキングに出かけたりもする、「アウトドアなおじさん」。数年前より雑誌の文具手帳特集で紹介されるようになり、「文具のおじさん」でもある。
このライターの記事一覧-
特急列車の半額で移動できる高速バス! VIPライナー「河口湖~秋葉原・東京便」乗車記
2024.07.29
-
混雑回避のルートも紹介! 横浜スタジアム周辺の6つの駅からのアクセスor帰路ルートを解説
2024.08.26
-
大阪 観光30選! 観光名所からお買い物・グルメスポットまでをエリア別に紹介
2025.02.28
-
広島 観光30選! 外せない王道スポットから離島・歴史的スポットまでを網羅
2025.03.28
-
北海道 観光30選! 温泉・テーマパーク・絶景スポットなど観光おすすめ紹介
2025.03.14
-
名古屋から新潟へのアクセス方法は? 新幹線・高速バス・飛行機で徹底比較!
2024.07.02
-
全店舗駅チカ、シャワー付きで遠征に便利! 札幌・すすきの駅周辺のネットカフェ5選
2025.01.14
バスとりっぷは、バス比較なびが運営する、あなたのバス旅行を応援するサイトです。