【福島交通の高速バス】3列独立シート・激レア2階建て・4列シートを徹底比較! | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

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【福島交通の高速バス】3列独立シート・激レア2階建て・4列シートを徹底比較!

福島県と主要都市を結ぶ高速バスを運行する「福島交通」。定番の3列・4列シート車から、全国的にも超希少な「2階建てバス」まで多彩な車両が活躍中です。今回は2カ所の車庫を取材し、実際の車内を徹底比較! 記事の最後には、“奇跡の復活を遂げたあのバス”のエピソードもご紹介します。





福島交通とは?

「福島交通」は、福島・郡山・白河をはじめ、県内全域を広くカバーする福島県最大規模のバス会社です。東日本の交通ネットワークを支える「みちのりホールディングス」のグループ企業でもあり、その安定した経営基盤のもと、地元の人々の足としてはもちろん、観光客の移動も広く支えています。

福島交通の高速バス
福島交通の高速バス

広大な高速バスネットワークは、東京はもちろん、京都・大阪、名古屋、新潟、仙台といった主要都市と福島・郡山をダイレクトに結びます。新幹線より圧倒的にリーズナブルに移動できるため、コスパ旅の強い味方です。

そこで今回は、車庫でじっくり撮影させていただいた「3列独立シート」「2階建てバス(3列シート)」「4列シート」の全3タイプを、車内の様子とともに詳しくご紹介します!




3列独立シート


3列独立シート車両外観
3列独立シート車両外観
福島の観光スポットが鮮やかに彩られた華やかなラッピング車両
福島の観光スポットが鮮やかに彩られた華やかなラッピング車両

福島・郡山〜京都・大阪を結ぶ「ギャラクシー号」「名古屋線」などで活躍する、夜行高速バスの王道車両です。
外観は、福島交通のイメージカラーであるアイボリーのボディに青と赤のラインが目印。中には、福島の観光スポットが鮮やかに描かれた華やかなラッピングバスも走っています。

車内に入ると、横3列の独立シートが縦に10列並んでいます。

シート座席表
シート座席表

車内中央にトイレが設置されている関係で、運転席側の3列目と4列目にあたる座席がなく、最大で28人乗りというゆったりしたレイアウトです。

座席は乗車口側からA席、B席、C席と並んでいますが(写真では左からC席・B席・A席)、実はB席とC席の間の通路が、A席とB席の間よりも若干広くなっているのも隠れた特徴です。

車内には独立シートが横に3列並んでいます
車内には独立シートが横に3列並んでいます
ラッピングバスの車内
ラッピングバスの車内

通常車両とラッピング車両でシートのデザインや一部設備に違いはありますが、座席の快適性はほぼ一緒です。通常シートはグレーベースで重厚感のある落ち着いた色合い。

一方、ラッピングシートは青をベースにポップな幾何学模様が施されたデザインです。どちらも、フットレストとレッグレストまで揃っていて、リクライニングは最大140度まで深く倒すことができます。

リクライニングした状態のシート
リクライニングした状態のシート
フットレスト・レッグレストも出した状態
フットレスト・レッグレストも出した状態

通常の3列独立シートには、頭の位置に合わせて調整できる可動式ヘッドレストが装着されています。

可動式のヘッドレスト
可動式のヘッドレスト

シート間にはプライベートカーテンも用意されているため、サッと閉めれば周囲の視線が気にならない個室のような空間へと早変わり!

カーテンはスナップボタンでパチッと隙間なく閉じられる仕様
カーテンはスナップボタンでパチッと隙間なく閉じられる仕様

もちろん、移動中に欠かせない設備も充実しています。全シートにコンセントまたはUSBポートが完備されているほか、アームレストには収納式のミニテーブル、ドリンクホルダー、フック、そして上下2カ所に分かれた便利な網ポケットが付いています。

車内で靴を脱いでリラックスできる使い捨てスリッパが用意されているのも、夜間の長距離移動ではありがたいですね。フリーWi-Fiも利用できます。

充電用コンセント
充電用コンセント
アームレストに収納されているテーブル
アームレストに収納されているテーブル
前にはドリンクホルダー、フック、網ポケット
前にはドリンクホルダー、フック、網ポケット
網ポケットの中には使い捨てのスリッパや各種案内
網ポケットの中には使い捨てのスリッパや各種案内
足元はゆったりとしています
足元はゆったりとしています
シートまわりの説明
シートまわりの説明

シート上部には空調の吹き出し口と通常の読書灯があるのですが、それとは別に、シートの前上部にも手元を照らす灯りが設置されています。これなら、夜間にちょっと手元を明るくしたいときでも、まわりの席の人に眩しい思いをさせずに済むので本当に便利だと感じました。

もちろん天井の下には、手荷物をすっきりと置いておける棚も用意されています。

読書灯と空調の吹き出し口。下には洋服掛け用のフック
読書灯と空調の吹き出し口。下には洋服掛け用のフック
荷物棚
荷物棚

気になるトイレは水洗式。階段で少し下に降りていく仕様になっているので、利用するときの音がまわりの席に聞こえづらく、夜行バスの車内でも気兼ねなく利用できる配慮が嬉しいですね。

トイレは階段を降りた下に
トイレは階段を降りた下に
水洗トイレ
水洗トイレ
福島交通 3列独立シート

※特にリンク先ページの記載のない場合、リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください
※共同運行会社のバス便も含みます


福島・郡山⇒京都・大阪
郡山・宇都宮⇒名古屋




2階建てバス(3列シート)


2階建てバス(3列シート)正面
2階建てバス(3列シート)正面
2階建てバス(3列シート)側面
2階建てバス(3列シート)側面

ギャラクシー号など、多客期の続行便などで利用されることがある2階建てバス(3列シート)。ちょっとマニアックな話となりますが、車両は三菱ふそう・エアロキング。福島交通には2台あるそうです。

現在、国産の2階建て新車は製造されていないので、走る遺産ともいえる、バスマニアにはとっても貴重なバスです。

乗車口はバス1階中央
乗車口はバス1階中央
1階に6席、2階に27人、合計33人乗りのバスです
1階に6席、2階に27人、合計33人乗りのバスです

1階が2+1列の3列シート。といっても2席繋がっているシートはひとつだけで、ほかは1人掛けシートがひとつずつ。全部で6人分のシートしかないので、かなりゆったりと座れます。

シート設備などは1階2階ともに大きな違いはありませんので、あとで詳しく紹介しますね。

1階のシート
1階のシート
フルリクライニングした状態
フルリクライニングした状態

2階は3列独立シートが縦に11列。乗車口側からA・B・Cとなっています。11列といいましたが、A列は途中に階段があるので、7A・8Aの席はなし。

中央はC列の人が歩きやすいよう、5B・8B・9Bの席はなし。最後C列は8Cの席がサービスボックスになっています。なので、乗車人数は最大で27人。こちらも余裕のあるシートの仕様です。

2階の3列独立シート
2階の3列独立シート

1階と2階で若干位置は違いますが、全シートコンセント完備。フリーWi-Fiも利用できます。ドリンクホルダー、フック、網ポケット、折り畳み式のテーブル、フットレスト、レッグレストもあります。リクライニング角度も最大で140度ほど。

壁面、アームレストの前方、またはシート前面のいずれかにコンセントが設置
壁面、アームレストの前方、またはシート前面のいずれかにコンセントが設置
シート前面にはドリンクホルダー、フック、網ポケット
シート前面にはドリンクホルダー、フック、網ポケット

フットレスト・レッグレストを使用し、シートをリクライニングした状態
フットレスト・レッグレストを使用し、シートをリクライニングした状態
シート設備の説明
シート設備の説明

シート間はカーテンで仕切ることができます。

各座席の横にはカーテンが設置されており、プライバシーがしっかりと確保
各座席の横にはカーテンが設置されており、プライバシーがしっかりと確保

シート頭上には読書灯と空調。2階には荷物を置く棚もあります。

読書灯と空調
読書灯と空調
2階は頭上に荷物棚があります
2階は頭上に荷物棚があります

トイレは1階に水洗式のトイレがあります。

乗車口正面にトイレ
乗車口正面にトイレ
トイレは水洗です
トイレは水洗です

2階の方が景色が良さそうですが、夜行バスなので、外を見ることはほとんどなく、それなら1階のゆったりしたスペースの方が良いと思う人もいるかもしれません。トイレも1階の方が行きやすいですしね。

福島交通 2階建てバス(3列シート)

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福島・郡山⇒京都・大阪




4列シート


4列シート車両外観(MEXカラー)
4列シート車両外観(MEXカラー)
福島交通定番カラーのバス
福島交通定番カラーのバス

あぶくま号(福島・郡山〜新宿)仙台線などを走る、主に昼便の高速バス。
外観はみちのりホールディングスの特徴的なシャンパンゴールドのボディに鮮やかなオレンジ色の「MEXカラー」です。同じカラーリングのバスにすることで、台数が足りないときなど、貸し出しが可能になるのだとか。福島交通のお馴染みのカラーリングのバスも1台走っています。

車内は通路を挟んで2人掛けの座席が左右に並ぶ、一般的な4列シート仕様です。座席は縦に11列配置されていますが、乗降口側の後方にはトイレが完備されているため、そちら側のみ9列分の配置となっています。

全体の定員は最大40名。ちなみに、座席番号は乗降口側から順に「A・B席|通路|C・D席」という並びになっています。

4列シートの車内
4列シートの車内
乗降口側から順に A・B席|通路|C・D席
乗降口側から順に A・B席|通路|C・D席

シート周辺の装備は無駄がなく、すっきりとした設計。ドリンクホルダーのほか、小物を引っ掛けられるフック、そして多目的に使える網ポケットが用意されています。

シート前面にドリンクホルダー、フック、網ポケット
シート前面にドリンクホルダー、フック、網ポケット

シート横にはリクライニングレバーと、長時間の移動には欠かせない充電用のコンセントが1口ずつ完備。このコンセントは差込口を約90度回転させてロックするタイプなので、移動中にプラグが誤って抜けてしまうトラブルも防げます。

通路側はアームレストの下にリクライニングスイッチとコンセント
通路側はアームレストの下にリクライニングスイッチとコンセント
窓側はシートの下にスティック状のリクライニングスイッチ。コンセントは壁面に設置
窓側はシートの下にスティック状のリクライニングスイッチ。コンセントは壁面に設置

また、無料のフリーWi-Fiも提供されています。メールアドレスやSNSのアカウントを登録するだけで、誰でも手軽にネット接続ができるのは、昼便利用者には嬉しいですね。

各座席の頭上には、個別に調節できる空調の吹き出し口と読書灯が設置されており、さらにその上が荷物棚になっています。エアコンの風量は、羽根の角度や横のスライダーを動かすことで、自分好みに細かくコントロール可能です。

頭上の読書灯と空調
頭上の読書灯と空調
荷物棚
荷物棚

足元は、前の座席の下に適度なスペースが確保されているので、思いのほか足を伸ばしてリラックスして過ごせますよ。また、座席間のアームレスト(ひじ掛け)は上に跳ね上げられる構造になっているため、通路への出入りや立ち座りも非常にスムーズです。

バス旅の安心材料となる水洗式の車内トイレは、室内に手すりが設置されているため、揺れる車内でも体をしっかり支えられて安心です。

水洗トイレ
水洗トイレ
福島交通 4列シート

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※共同運行会社のバス便も含みます


郡山⇒福島空港
郡山⇒いわき
郡山⇒会津若松
郡山⇒仙台
郡山⇒新潟
郡山⇒新越谷
福島・郡山⇒新宿
福島⇒会津若松
福島⇒いわき
福島⇒仙台




奇跡の復活劇を遂げた“伝説のバス”

今回の取材では福島交通の郡山支社にご協力いただきました。実はこちらの車庫は、2019年の東日本台風で逢瀬川が氾濫した際、約160台あるバスのうち94台が水没するという甚大な被害を受けています。

今回お話を伺った福島交通のご担当者様は、偶然その日は当直にあたっており、事務所の2階からバスが次々と水没していく様子を、ただ見つめていることしかできなかったそうです。

ほとんどのバスが廃車を余儀なくされたなか、「2054号車」も屋根近くまで水に浸かり、もう走ることはできないと思われていました。しかし、幸いにも電子制御の少ない古いタイプの車両だったことが運良く奏功し、見事に奇跡の復活を遂げたのです。

奇跡の復活を遂げた2054号車(画像提供:福島交通)
奇跡の復活を遂げた2054号車(画像提供:福島交通)

その後、2023年頃からパタリと姿を見かけなくなり、ファンの間でも心配の声が上がっていましたが、実は1年半の歳月をかけて全面リニューアルをおこなっていたとのこと。そして2025年、ファン待望の2度目の再出発を果たしました。

福島交通によると、この車両は福島の空の玄関口「福島空港」と郡山駅間を運行しているリムジンバスで使用されており、福島を訪れる皆さまやファンの皆さまに愛される車両として末永く維持していきたいとのこと。

全面リニューアルでは、シートカバーの張替えや床のワックスがけなど、細かい部分のリニューアルもすべて手作業で実施。なんと、キャッシュレス対応運賃箱も導入しており、Suicaなどの交通系電子マネーやタッチ決済などの様々な決済手段が使用でき、リムジンバスとしてふさわしい車両になっています。リニューアルの際にはテレビの取材も入ったそうです。福島交通特設記事よりテレビ放映の模様を確認できます。

地元の方々だけでなく、全国のバスマニアからも熱く愛されているこのバス。その目印は、黒いバンパー。もし郡山の街中で元気に走っている姿を見かけたら、何か良いことが起こるかもしれませんね。




まとめ

プライベート空間が心地良い「3列独立シート」、全国的にも希少な「2階建てバス」、リーズナブルで快適な「4列シート」。

ただの移動手段としてだけではなく、それぞれに違った旅のドラマが詰まっているのが福島交通のバスの大きな魅力です。次は新幹線とは一味違う、個性豊かなバスの魅力を肌で体感する「コスパ&ロマン旅」を選んでみてはいかがでしょうか?

※取材協力/福島交通


※本記事は、2026/06/16に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

この記事を書いたライター

さとちん

フリーライター・ブロガー 女性

出産後、子育て情報誌の編集部に9年勤め、退職後はフリーライターとして旅とグルメのジャンルを中心に取材とライティングに励む。子育てが落ち着いてから一人旅に目覚め、時間を見つけては国内各地を旅行。2020年47都道府県制覇しました。高速バスや電車代がお得になるチケット情報に目がなく、それらを活用しながら効率よく旅することを得意としています。 温泉ソムリエ、サウナ・スパ健康アドバイザー、銭湯検定4級

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