高速バス運転手は本当に過酷な職業? ドライバーが語る意外な“あるある”とは!? | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

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高速バス運転手は本当に過酷な職業? ドライバーが語る意外な“あるある”とは!?

バスの運転手は一般的に「きつい仕事」という印象があります。特に夜行便や長距離を運転する高速バスのドライバーは、長時間の運転や事故が許されないことも含めて、タフなイメージが強いです。では、実際どうなのか。今回は、さくら観光バスのバス運転手2人にインタビューを行い、楽しさや苦労など率直な意見を聞いてみました。

今年1月に起きた夜行バスの事故などもあり、バスの運転手は一般的に「きつい仕事」という印象を持つ人が多いはず。特に夜行便や長距離を運転する高速バスのドライバーは、長時間の運転や事故に対する細心の注意を払うことも含めて、タフなイメージが強いです。では、実際どうなのでしょうか…。

今回は、貸切バスや高速路線バス『ミルキーウェイエクスプレス』を運行する「さくら観光バス」のバスドライバー2人にインタビューを行い、楽しさや苦労など率直な意見を聞いてみました。取材でわかった運転へのこだわりや意外な“あるある”なども紹介します。

今回取材したドライバー

さくら観光バスのバスドライバー伊藤雄太さんと中村拓未さん。

バスドライバー歴4年以上の伊藤雄太さん(26)
バスドライバー歴4年以上の伊藤雄太さん(26)
バスドライバー歴半年の中村拓未さん(28)
バスドライバー歴半年の中村拓未さん(28)


高速バスのドライバーだけの特権は!?

――まずは、ドライバーになろうとしたきっかけはなんでしょうか。

中村拓未さん きっかけは純粋にバスに乗りたかったからですね。前職はトラックドライバーをしていたんですが、ずっとバスの運転をしたいと思っていました。やっぱり単純にかっこいいという感じですかね。まあ、まだバス運転手になって半年なんですが(笑)

伊藤雄太さん 自分は高速バスの前に路線バスのドライバーをやっていました。それより以前は全く違う職種でした。バスが好きというのはもちろんありますが、基本的に車が好きですね。運転が大好きで、自分の車も全部マニュアルです(笑)。一番古いのは、ジムニーSJ30という四輪駆動車で車は3台持っています。

――ドライバーでよかったと思うことはどんなところですか?

伊藤さんは高速バスのドライバーをしていても腰の痛みなどはないという
高速バスのドライバーだが腰の痛みなどもないという伊藤さん
伊藤さん やっぱり降りるときに「ありがとう」など声をかけられるのはうれしいです。高速バスは感謝されることが多く、すごくありがたいですね。

中村さん 僕もそれはありますね。感謝されるとやっぱりうれしい。あと、一部サービスエリアで飲物やお菓子が食べられるなど、ちょっとした楽しみがあります。特権じゃないですけど、それはうれしいですね(笑)。

それと、ちょっと技術がいる場所の運転が上達するのもうれしいです。例えば、首都高速道路の一ツ橋出入口は入り口が狭くて、右に左にハンドルを回すので揺れやすいんですけど、ベテランの人はうまくてスムーズに行くんです。僕は最初おっかなびっくり行ってたんですけど、最近は少し慣れたので、そういうところですかね。

伊藤さん あと、轍(わだち)を覚えていくのも楽しいですね。行先も固定でなく日によって変わるので、まず道を覚えて、それからバスが揺れないように轍を把握していくんです。見ていると段々わかるようになるので、そこらへんは運転してて面白いところですね。

バス運転手は本当に過酷? 時間の遅れは許されない

――運転手をしていて大変なところはどんなところですか?

伊藤さん 定時運行が当たり前のように思われているのが大変ですね。渋滞はあんまり引っかからないように会社と連携していますが、どうしてもあるときはあるので。会社からは遅れてもいいから安全優先と言われていますが、なるべく時間通りに運行したいと思っています。道路の状況によって左右されるので、多少時間に余裕を持った計画で乗っていただけると一番ありがたいですけどね。

中村さん 以前、お盆の帰省ラッシュ時期に大阪から東京の区間で1時間以上遅れたことがあって、バス停を降りたお客さんがすぐにダッシュで走って行ったのを見た時はつらかったですね。

――世間的には、過酷で休みが少ないイメージもありますが。

中村さん 休みは普通にあると思います。以前やっていたトラックドライバーに比べると全然いいですね。休憩もちゃんと取れるので。給与的にも低くはないと思います。

伊藤さん 確かに休みはちゃんとありますし、休息時間も長いと思います。例えば、夜行便で東京を出て大阪に行くとして、朝に大阪ついて夜にまた大阪から東京に戻るんですが、その間が長いときで14時間もあるので、ゆっくり休めますね。休憩用の宿舎もありますし、ものすごい休息になります。腰が痛くなることもないですし、本当にストレスがないんですよね。体は楽です。

――これまでドライバーをしていた感動した体験とかってありますか?

いろんなパーキングエリアの昼食が楽しみという中村さん
いろんなパーキングエリアの休憩が楽しみという中村さん
中村さん 感謝だけじゃなくて、「すごく快適でした」と言われてすごく感動しました。

伊藤さん 夜行便の新宿発の時にJR中央線の遅延があって、その情報を知っていたので心配していたのですが、お客さんが間に合って喜んで泣かれてました。最終便だったこともあり、ご本人もダメもとで来たようで、乗れたことを非常に喜ばれましたね。

あと、ちょっと感動とは違うかもしれませんが、同乗する運転手がSAやPAで停まったことに気づかずに寝ていたときはすごく快感です(笑) 東京-大阪間ではドライバーは2名体制なのですが、同乗者がバスが停車したことに気づかない時は、それぐらいスムーズな運転とも言えるので、密かな喜びですね。

中村さん 僕はこの間、伊藤さんの運転でSAに着いたことに全く気づきませんでした(笑)

※本記事は、2016/10/28に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

  • この記事を書いたライター

    バスとりっぷ編集部

    なかのひと 

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