九州のバス乗り放題乗車券「SUNQパス」の種類や使い方を徹底ガイド! WEB版の利用レポート&どのくらいお得か検証してみた
目次
「SUNQパス」の種類について
「SUNQパス」の買い方
「SUNQパス」の使い方
実際に南部九州版のSUNQパスを使ってみた!
1日目は宮崎〜熊本を大移動!
2日目は宿の近くを路線バスで観光
3日目は宮崎市内へ!
どのくらいおトクだった?
実際に利用してみての感想
利用前にはウェブサイトで詳細のチェックを
「SUNQパス」とは?
「SUNQパス(サンキューパス)」は、九州全域及び山口県の一部の路線バス・高速バス・船舶などが乗り放題になるきっぷです。全部で4つの種類があり、エリアごとに対象の路線が異なります。
旅程に合わせて、自分に合った「SUNQパス」を選ぶのがおトクに利用するコツですね!
「SUNQパス」の種類について
SUNQパスの種類は、以下の4つです!
対象エリアの高速バス・市内路線バス・一部船舶が乗り放題になります。
南部九州 | 北部九州+下関・長門 | 全九州+下関・長門 | ||
---|---|---|---|---|
日数 | 3日 | 3日 | 3日 | 4日 |
金額 | 8,000円 | 9,000円 | 11,000円 | 14,000円 |
対象エリア | 熊本・宮崎・鹿児島3県 | 福岡・佐賀・長崎・大分・熊本+下関・長門 | 九州7県+下関・長門 | |
カラー | 黄 | 赤 | 青 | 緑 |
※2023年7月調べ
福岡と長崎を旅行するなら北部九州版、宮崎と熊本を旅行するなら南部九州版…というように、旅程やエリアによって使い分けるのがおすすめです!
「SUNQパス」の買い方
「SUNQパス」の買い方は大きく分けて3つ! バスセンターの窓口で買う・スマホで買う・旅行会社やコンビニで買うの3パターンです。
バスセンターの窓口で買う場合
九州各地、山口県の主要なバスセンター・ターミナルで買えるほか、なんと九州外の大阪や東京でも購入できます!
ちょっと驚きました。すごいですね。九州方面への高速バスやフェリーが出ているところであれば、九州外でも購入できることがあるようです。
バスセンターで買う場合、ここで日程などを決めておく必要があります。
スマホで買う場合
専用のアプリを使って、スマートフォンでSUNQパスを買うこともできます!
スマホ購入の場合は、券として発行されるわけではなくアプリ内で処理されるので、乗り降りの際もスマホでアプリを開いて画面を提示する必要があります。
スマホ購入は2パターンあり、「WEBSUNQパス」というブラウザ上で決済や予約を行うパターンと「my route」というアプリを入れてアプリ上で決済などを行うパターンがあります。
旅行会社やコンビニで買う
各地の旅行会社やコンビニの端末でもSUNQパスを購入できます。
ただ、この場合は実際のSUNQパスではなく、「SUNQパスの引換券」が発行されるので、現地(九州)に行ってから窓口で引き換える必要があります。支払いだけ先にしておく…というようなイメージですね。
引き換えできる窓口も限られているので、少し注意しておいたほうがいいかもしれません。基本的には、窓口購入かスマホ購入のどちらかがおすすめです!
「SUNQパス」の使い方
SUNQパスを使えるバスは、基本的にフロント部分と乗車口横部分にシールが貼られています。シールの色によって、どの種類のパスが使えるか判断できます。
路線バスは整理券を取って
乗車場所を証明するためにも、整理券を取っておきましょう。
下車時には日付が分かるようにSUNQパスを運転手さんへ提示します。実際の券がある場合はそれを、スマホ購入の場合は画面を見せます。
予約制高速バスは事前に予約を
予約不要の高速バスには、SUNQパスを持っているだけで乗車できますが、予約制の高速バスの場合はSUNQパスを持っていたとしても事前の予約が必須になります!
インターネットや電話で高速バスの予約できますので、事前にチェックしておいてくださいね。現地の窓口で予約することも可能ですが、運行会社や混雑状況で取れない場合もあるので、行程が決まっているなら早め早めの予約がおすすめです。
実際に南部九州版のSUNQパスを使ってみた!
今回、宮崎取材の際に南部九州版のSUNQパスを実際に使ってみました!
いざ、購入
購入はスマホで。今回は「WEBSUNQパス」のほうを利用して問題なく購入できました!
余談ですが、一度購入してから日程を変更したくて払い戻しを行いました。所定の手数料はかかりますが、比較的手軽にWEBから変更できたのでありがたかったです。
高速バスを予約!
利用する高速バスが決まっていたので、先に予約をしておきます。
まずは宮崎~熊本を結ぶ「なんぷう号」。「WEBSUNQパス」から予約ができるので、利用日・便・乗車バス停・下車バス停を選択して予約! 席の指定はできませんが、問題なく予約できました。
そしてもう1つ、新八代~宮崎を結ぶ「B&Sみやざき」。こちらは特殊で、WEBからの予約ができません。
そのため、JR九州バス高速予約センター(092-643-8541)または、指定されたバス会社窓口で予約をする必要があります。ちょっとややこしそうですが実際そんなことはなく、電話予約→当日そのまま乗車という流れでクリア。
特に窓口に寄って発券してもらうとか、そういう作業は必要ナシでした。ただ、利用する便や座席などがテキストで残らないため、電話の際にしっかりメモしておいてくださいね。
1日目は宮崎〜熊本を大移動!
1日目は宮崎駅からスタート!
宮崎駅発の「なんぷう号」に乗って熊本を目指します。乗車もスムーズで、予約しているのでSUNQパスを提示する必要もありませんでした。快適なバス旅を楽しみます。
3時間半ほどで熊本に到着、熊本の市街地をブラブラ…。熊本城に行こうかと思ったんですが、ちょっと高台にあるので今回はパス。カフェでのんびりします。
お目当ての店があったのでそこまでは路線バスで移動。こういったちょっとした移動でもSUNQパスを使えるのが便利です。路線バスの場合は、スマホの画面を運転手さんに見せて下車します。
その後はJRで新八代駅へ。
SUNQパスはバスの乗車券なので鉄道には使えません。
逆にいうとほとんどのバスには乗れるので、極限までおトクにしよう! と思ったらなるべく移動手段をバスにしたほうがよいです。たとえば熊本なら、路面電車じゃなくて路線バスを使うことでおトクになります。
新八代からは宮崎行きの「B&Sみやざき」に乗車! こちらも電話予約をしていたためスムーズに乗車できました。
熊本観光を楽しんで宮崎着は夜の8時半ごろ。ここからはJRで宿へ帰ります。
2日目は宿の近くを路線バスで観光
宿泊していたのは宮崎県の油津という街、広島カープのキャンプ地として有名です。
前日の疲れがあるので、この日は昼から飫肥へ散策に行くことに。もちろんこの移動もバスで! 市内線ではなく、長距離を走る路線バスの末端の方ですが問題なく利用できます。
20分ほどで飫肥に到着してのんびり散策。名物の「おび天」や「厚焼き玉子」が気になります…。
3日目は宮崎市内へ!
宮崎市内に行きたいお店があったので、県南部からはるばる宮崎市内へ。通常、路線バスだと1,880円かかるこの移動ですが、もちろんSUNQパスで無料! ありがたすぎる…。
途中、洞窟内に本殿がある珍しい神社「鵜戸神宮」や、南国の雰囲気でリゾート施設の多い「青島」を通っていきます。
また、宮崎空港も途中にあって結構観光客の乗り降りが多かったです。このあたりの観光に使うのもいいかもしれませんね。
宮崎市内の移動ももちろんSUNQパスで。バスの本数が少ないので帰りはJRを使って帰りましたが、それでもものすごいおトク感です。
青島&鵜戸神宮についてはコチラもチェック
どのくらいおトクだった?
SUNQパスは実際どれぐらいおトクだったのでしょうか? SUNQパスは使った場合・使わなかった場合の移動費を比較してみました。
SUNQパス 南部九州版 8,000円
合計 8,000円
【SUNQパスを使わなかった場合】
宮崎駅~熊本市街「なんぷう号」 4,630円(WEB割運賃)
熊本市街地での移動 500円ほど
新八代駅~宮崎市街「B&Sみやざき」 4,350円
油津~飫肥(往復) 880円
油津~宮崎市街 1,880円
合計 12,240円
※2023年7月調べ
なんと、4,000円以上もおトクになりました!
2日目はほとんど移動してなかったり、3日目も帰りはJRを使っていたりと結構ゆとりのある行程だったのですが、それでもここまで安くなるというのは驚きです。
実際に利用してみての感想
窓口で買う「実際の券」か「スマホチケット」か、どちらがいいかは人によって分かれるかもしれません。
スマホチケットは便利ですが、降りる際にスマホでページ(アプリ)を開かないといけないので、回線や充電に不安がある場合には結構プレッシャーになりそうです。
その点、実際の券であれば持っているだけで大丈夫なので負担にはなりにくいです。紛失してしまう可能性はありますが…。
利用前にはウェブサイトで詳細のチェックを
とっても便利なSUNQパス、種類だけでなく購入方法などもいろいろな種類があるので、事前のホームページなどで詳細のチェックをお忘れなく!
こちらの電子カタログは、分かりやすく詳細が載っているのでおすすめです。
※本記事は、2023/07/28に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
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