草津愛がすごい! 野菜がもらえるゲームも開催!? Dts creationが運行する「Dts line八ッ場・草津温泉号」に乗ってきた | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

by バス比較なび

乗車体験記

草津愛がすごい! 野菜がもらえるゲームも開催!? Dts creationが運行する「Dts line八ッ場・草津温泉号」に乗ってきた

高速バス会社「Dts creation」の運行する「Dts line八ッ場・草津温泉号」に乗って、大人気の温泉地「草津温泉」に行ってきました。「Dts line八ッ場・草津温泉号」ってどんな高速バス? 車内設備、休憩地、車内で遊べるスマホゲームなどもレポートします。


Dts line八ッ場・草津温泉号はどんなバス? 運行会社のDts creationとは?

DTS.jpg

草津温泉へ行ける「Dts line八ッ場・草津温泉号」を運行するのは、「農と観光で地域活性化を!!」が合言葉の異色の会社「Dts creation」です。元高速バス運転士だった方が、20代で草津へUターン。「全国から、地元である八ッ場・草津温泉地区に自分たちで高速バスを走らせたい」と、2009年に会社員のかたわら兼業農家として「トミーファーム」を立ち上げたところがスタート。

2021年12月にめでたく高速バス事業者となって、八潮駅(埼玉県)発着の「Dts line八ッ場・草津温泉号」の運行を開始。続く2022年9月に大崎・池袋線、東京・池袋線の「Dts line八ッ場・草津温泉号」の運行を開始した経緯があるんだそうです。

「Dts line八ッ場・草津温泉号」は、2023年3月現在、大崎・池袋線と東京・池袋線で各1往復が運行されており、料金は3,300円(当日車内販売は3,500円)です。


日帰りスキーに最適な冬季限定「Dts line草津温泉スノーライナー」も!

通常便に加え、冬季(3月末まで)は、池袋発着の「Dts line草津温泉スノーライナー」も運行されています。こちらは、「草津温泉スキー場」直行で、日帰りスキー・スノーボードに最適。往復利用するとスキー場に5時間以上滞在できます。

ちなみに「Dts line草津温泉スノーライナー」はもちろん、「Dts line八ッ場・草津温泉号」も全便、スキー板、スノーボードをひとり1点までトランクに預けられます。ほかにも空きがあれば自転車なども乗せてくれるそうなので、旅行の選択肢が広がりそうです。


車内設備はこんな感じです

車両は標準的な4列シートでトイレなしです。各席にコロナ対策で飛沫予防シートが付いていました。

座った座席 (2).jpg
4列標準シート
各席にコロナ対策で飛沫予防シートが付いていました
前座席に飛沫予防シート
ここまで倒すことはなさそうですが、こんなに倒れます!
ここまで倒すことはなさそうですが、こんなに倒れます!
シートピッチ.jpg
座席と座席の幅はこれくらいです

最前列の席は前方に充電(USBポート)と降車ボタンが付いていました。充電はコンセントではなく、USBポートなのでご注意ください。

最前列のUSBポートと降車ボタン
最前列のUSBポートと降車ボタン
他の座席は前座席にUSBポートがあります
他の座席は前座席にUSBポートがあります
網ポケットとドリンクホルダー.jpg
網ポケットとドリンクホルダー
空調とライト.jpg
空調とライト


いざ「Dts line八ッ場・草津温泉号」に乗車! 

わたしが乗ったのは「Dts line八ッ場・草津温泉号」301便(東京・池袋線)で、乗車地は「バスターミナル東京八重洲」です。

1バスターミナル東京八重洲.jpg
バスターミナル東京八重洲

バスターミナル東京八重洲は「東京ミッドタウン八重洲」の地下2階に2022年9月に新設されたバスターミナル。まだ馴染みが薄いのもあって、「東京駅八重洲南口JR高速バスターミナル」と間違える人も多いようで、予約時に注意のメールも送られてきました(ありがたいです!)。

バスターミナル東京八重洲を初めて利用するわたしは、八重洲南口から出て、わかりやすいよう地上から「東京ミッドタウン八重洲」を目指すことに。ほかには、八重洲口側の地下1階に広がるヤエチカ(八重洲地下街)からもアクセスできるようでした。

乗り場は13番。バスが来ました
乗り場は13番。バスが来ました
スキーやスノボを預けられるトランク
スキーやスノボを預けられるトランク

バスターミナル東京八重洲からは7、8人の乗車で、定刻通りの9:20に出発、もうひとつの乗車場所「池袋サンシャインシティ」へ。池袋サンシャインシティには9:47に到着し、10:00の出発時間だったので、トイレに行くこともできました。

池袋サンシャインシティからは十数人が乗車して、乗車率は7割ほどに。全員揃ったところで、モニターで車内案内がありました。


ついつい熱中! 車酔い注意のスマホゲーム

「バス比較なび」で予約するときに書いてあった「車内で野菜がもらえるゲーム開催」という文言。気になっていたのですが、車内のVTR説明によると、これは「Dts creation」が制作したゲーム「恋する農園トミーファーム」の中のミニゲーム「ポコポコ! もぐらたたき」で、目的地到着までの時間も楽しんでもらえるよう企画されたものでした(草津方面行き限定)。

車内のリーフレットからQRコードを読み込んで、ゲームに挑戦。最初の休憩場所「上里サービスエリア」までに、一番高得点だった人(同点の場合は早い時間に記録した人の勝ち)が、「トミ―ファーム」のシルクスイートで作った干し芋(推定700円くらい)をもらえるんだそうです。

シンプルにもぐらを叩くゲームで、老若男女遊べます。

モグラたたき

乗車している便と席を登録するとランキングが表示されます。

ランキング.png

これは、やるしかない! 全員が参加しないだろうし、がんばったらもらえるかもしれない! ってことで、50回以上挑戦してみたものの、このバスの優勝者は51点で、わたしはどんなにがんばっても最高50点しか叩けず……。干し芋への夢は儚く消え、悲しみいっぱいです。

でも、モグラを叩きまくっているうちにあっという間に時が経って、めでたく埼玉県児玉郡の「上里サービスエリア」に到着しました。

上里サービスエリア
上里サービスエリア

11:20に着いて11:40までトイレ休憩。アナウンス後、出発時間が確認できるようボードが置いてあります。

休憩表示.jpg
出発時間はフロントガラスに掲出

上里サービスエリアには、手袋などの防寒&スキー・スノボ用品も売っていました。

上里パーキングエリア

「Dts line」の車体は鮮やかな緑色でどこからでも見つけやすいです。

上里パーキングエリア・車体.jpg

休憩後、バスは関越自動車道を降りると吾妻川とJR吾妻線に並走する形で進み、なかなかの景色でした。

車窓.jpg

2回目の休憩地であり降車地でもある「道の駅 八ッ場」には13:00到着、上里と同じく20分間の休憩で13:20の出発となりました。「八ッ場ふるさと館」には、農作物直売所やヤマザキショップ、レストランがあって、近くの「八ッ場あがつま湖」の風景を眺めることもできます。

「道の駅 八ッ場」はこんな雰囲気です
「道の駅 八ッ場」はこんな雰囲気です
道の駅ヤマザキ.jpg
ヤマザキショップ
お漬物など
お漬物など
あがつま湖が見えます
あがつま湖が見えます

休憩が終わって少し進むと、そろそろ草津に近いということで、草津温泉の紹介、提携のお土産屋さんのお土産紹介、スキー場への行き方解説など、草津愛あふれる、テンポよいVTRが流されました。

テレビ画面はういーんと出てきます。人気のお土産は「ドロップ飴」とのこと!
テレビ画面はういーんと出てきます。人気のお土産は「ドロップ飴」とのこと!
消毒液とクーポン.jpg
出入口にお土産屋さんの割引クーポン

それからバスが国道292号線の坂道を上っていくと、走行音がメロディーを奏でるようになっている道路を通過します。運転士さんから「『メロディライン』を通ります」とアナウンスが。耳を澄ませていると「草津~よいとこ~、一度はおいで~♪」と「草津節」のメロディーが聴こえてきました。

草津愛あふれるVTRを見て盛り上がってきたところで、さらにメロディラインから「おいで」と誘われてしまい、着く前から草津熱が急上昇です。そんな中、温泉街の街並みが見えてきて、「草津温泉バスターミナル」へと到着しました。

草津温泉バスターミナルに到着
草津温泉バスターミナルに到着
草津温泉バスターミナルを去るバス.jpg
草津温泉バスターミナルを去るバス

草津温泉バスターミナルは立派な建物でした
草津温泉バスターミナルは立派な建物でした


電車と「Dts line八ッ場・草津温泉号」を比較してみました

大人気の温泉地「草津温泉」! 東京駅からの行き方を調べて比較をしてみました。

特急列車を利用する場合、東京駅から上野駅へ、上野駅から特急草津に乗って長野原草津口駅へ。そこからJRバス関東の草津温泉行きバスに乗って草津温泉バスターミナルで下車(約25分/710円)。その場合、草津温泉バスターミナル到着まで、所要時間は(バスの乗り継ぎがうまくいった場合)3時間ほどで、料金は5,550円です。

ちなみに普通列車でのんびりと長野原草津口駅まで向かう場合は、草津温泉バスターミナルまでの所要時間が(バスの乗り継ぎがうまくいって)4時間ほど、3,790円で行けます。

一方、「Dts line八ッ場・草津温泉号」の所要時間は4時間ほどで3,300円でした。時間は普通列車を使用するのと同じくらいですが、バスは乗り継ぎの心配をすることもなく、乗ってしまえば楽に行けるのが魅力(スキー・スノーボード板を持って行きたい方にはもっと楽なはずです)!

草津温泉の場合、電車で行くにも最後には路線バスに乗らなくてはならないため、時間が同じならばバスのほうがいいような気がいたします。

高速バス 特急草津+バス 普通列車+バス
所要時間 約4時間 約3時間 約4時間
運賃(片道・通常) 3,300円 5,550円 3,790円
乗り換え なし 2回 2回

※特急は自由席料金
※2023年3月調べ

ほかにも、スマホゲームに挑戦してみたい方、「Dts creation」を応援したい方は、「Dts line八ッ場・草津温泉号」に乗って、草津へ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

Dts line

※取材協力/Dts creation

※本記事は、2023/03/23に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

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    この記事を書いたライター

    かとうちあき

    「野宿野郎」編集長(仮) 30代 / 女性

    1980年神奈川県生まれ。野宿旅行に憧れた中学時代を経て、高校一年生でめでたく野宿デビュー。以後、順調に野宿を重ね、人生をより低迷させる旅コミ誌「野宿野郎」の編集長(仮)&社長(自称)。著書は『野宿入門』(草思社文庫)と『野宿もん』(徳間書店)『バスに乗ってどこまでも』(双葉社)。

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