あこがれだったアンコウ鍋をバスツアーで存分に味わってきた! 栄養たっぷりの茨城のご当地グルメを実食レポート
茨城のあんこう鍋を食べにバスツアーに参加
観光地を効率良く巡れて、食事もご当地ものが用意されているバスツアー。以前より食べてみたかったアンコウ鍋をランチで食べられるバスツアーを見つけたので、参加しました。気になる方は、以下から要チェック!
アンコウってどんな魚?
そもそもアンコウってどんな魚?? と思われた方向けに、アンコウについて紹介しますね。
アンコウは、水深100m~300mの海底を住み処とする深海魚です。底引き網で水揚げされ、「東のアンコウ 西のフグ」と称される、茨城県を代表する冬の食材です。その見た目は縦に潰れた体に、横に拡がった口には鋭い歯がずらりと生えており、お世辞にも可愛らしいとは言いにくいもの。
その外見と相まって、捌き方もまた独特で豪快。アンコウは体が大きい上にぬめりがあり、まな板の上では捌きにくいのだとか。その為、鉤(かぎ)に顎を引っかけて吊るしながら捌きます。
アンコウの栄養
見た目も捌き方も独特なアンコウですが、実はとても美味で栄養のある魚です。身は脂肪が少なく淡白な味わいで、胃や卵巣、ひれ、皮にはコラーゲンがたっぷり含まれています。
アンキモの脂肪には、多価不飽和脂肪酸が含まれ、血中の中性脂肪やコレステロールを下げる効果が期待できます。骨、目、歯以外の部分は全て食用にでき、捨てるところがほとんどない有益な魚なのです。
アンコウの美味しさを存分に味わえる食べ方は、なんといっても鍋料理。それぞれ食感や味わいが異なる「あんこうの七つ道具」と称される部位と野菜を、特製の出汁で煮込んでいただきます。「あんこうの7つ道具」とは、以下の7つの部位を差します。
2:コラーゲンをたっぷり含み、歯応えのある「カワ(皮)」
3:一般的に他の魚では食用とはしない「エラ」。アンコウの場合、鍋に入れて食します
4:「アンキモ」は、アンコウ鍋と並んで有名な「どぶ汁」の材料としても有名です
5:アンコウの胃袋を指す「水袋(みずぶくろ)」
6:平たい板のような形をした「ヒモ(卵巣)」
7:細く切った「ヤナギ」と呼ばれる身
これらを具とするアンコウ鍋の味付けは、一般的に味噌仕立てか醤油仕立ての2種類。店舗によって異なる味わいが楽しめるので、色々と味わってみたいところですね。
アンコウ鍋の実食レポート
前置きが長くなりましたが、ここからアンコウ鍋を食していきます。
バスツアーの昼食として用意されたアンコウ鍋は、出汁が味噌仕立てでした。バスツアーでは、好みが分かれるアンキモ以外の内臓類は省いてありました。
中身は野菜類の他にアンキモ、白身である正身、尻尾近くの骨つきの部分、皮つきの身などです。
店員さんから「良く混ぜてから召し上がってください」とアドバイスがあったので、かき混ぜながら頂きました。白身である正味は、柔らかいながらも適度な弾力があってあっさりとした味わいです
形から、おそらく尻尾であろうと推察される部位もありました。アンコウは深海魚なのであまり動かない印象ですが、さすがに尻尾周りの身は引きしまっていて食べ応えがあります。
個人的な好みは、皮が多めについている部分です。前述したように、コラーゲンがたっぷり含まれているからかプリプリしており、いかにもお肌に良さそうな食感を楽しめます。
最後に楽しみにしていたアンキモを……と取っておいたつもりが、何という事でしょう! 鍋を何度もかき混ぜている間に完全に崩れて、スープに混じってしまったようです。
ところが、これしきでひるむ私ではありません。セットについていたご飯を残してあったので、アンキモが溶けだした出汁の中にご飯を投入し、おじやにしてスープ一滴残すことなく味わい尽くしたのでした。
あこがれだったアンコウ鍋は、癖もなくあっさりとした味わいでした。アンコウ自体の見た目は独特であるものの、驚くほど魚臭さを感じないので老若男女を問わず楽しめそうでしたよ。
アンコウ鍋は茨城県内の各地で楽しめますが、海岸沿いを中心とする地域で水揚げが多く、よく食べられています。11月~3月上旬頃に茨城県に行く機会があれば、バスツアーを利用して是非味わいに行ってみてくださいね。
※本記事は、2023/03/09に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
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11,000円 | 11,000円 | ||
4,000円 | 4,000円 | ||
5,000円 | 5,000円 | ||
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