大量輸送できる長大路線バス! 定員110人の旭川電気軌道・3軸バスが復活【バスラマNo.195】 | 高速バス・夜行バス・バスツアーの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]

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大量輸送できる長大路線バス! 定員110人の旭川電気軌道・3軸バスが復活【バスラマNo.195】

バスラマ編集部では、復元された旭川電気軌道の3軸バス、1963年式三菱ふそう「MR430」の復元計画の初期から経過を継続して見ており、今号では復元作業の裏側をつぶさに紹介している。3軸バスは2022年秋に営業ナンバーによる再登録が実現し、復元後は貸切籍で登録されている。


復活した旭川電気軌道の3軸バス

かつて国内では前2軸・後1軸という、トラックのようなレイアウトを持つ3軸の長大路線バスが、三菱ふそうから短期間販売されていた。これは大量輸送に向けて、優れた機動性や適切な重量配分を目的に開発されたものだが、販売実績は国鉄バス・名鉄バス・旭川バスの3事業者計12台という限られたものだった。このうち旭川バスは1963年に3台採用したが、1968年に合併先の旭川電気軌道の所有となり、1978年まで通学輸送を主体に活躍した。

最後の1台は解体されることなく農家の納屋として引き取られたが、その後、バスファンが保存に乗り出し、市内の整備工場の敷地に置かれていた。そうした折、創業100周年を数年後に控えた旭川電気軌道が復元事業を計画、20数年ぶりに元の所有者に戻った。しかし当初の状態は腐食の進んだ廃車体そのもので、作業は想像を絶するものだったという。だが整備を請け負った子会社AASの熟練技術者の知識と経験、同時期の廃車体からの部品移植、3Dプリンター等最新技術の活用などにより1年3カ月で作業は終了、2022年秋に晴れて営業ナンバーによる再登録が実現した。

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写真は復元された旭川電気軌道の3軸バス・1963年式三菱ふそうMR430/呉羽自動車工業。
車内は横向きのロングシートで定員110人。この数値は現代の国産連節バスとほぼ同じである。傾斜した客室窓は旭川バスの仕様で、当時の路線バスとしてはモダンなスタイル。なお復元後は貸切籍で登録されている。

バスラマではこの計画の初期から復元の経過を継続して見てきたが、195号ではAASの担当者への取材を含めて、復元作業の裏側をつぶさに紹介する。

ぽると出版「バスラマNo.195」

【発行日】2022年12月25日(日)
【税込定価】1,498円(本体1,362円+税10%)
【サイズ】A4判 96ページ
【書籍コード】978-4-89980-195-5
【概要】
・バス事業者訪問243 新常磐交通
・【イベント】第8回バステク in 首都圏開催!
・【緊急提言】富士山のバス横転事故で見えること
・【海外レポート】DICVオラガダムで作られるふそうバス
・【レポート】旭川電気軌道の3軸バス、公道へ!
・【レポート】上陸した新型電気バスなど
【短期連載】低公害バスの系譜をたどる 第5回 CNG(1)
・【短期連載】あの頃のバス 渡邉嘉也さんの写真帖から 〈アンコール〉
・粒よりの最新レポート、連載ほか
ぽると出版HP

※本記事は、2023/03/17に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。

  • この記事を書いたライター

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