夜行バス「MEX八戸」の3列独立シートで関東~盛岡・八戸間を移動! 充実の設備と快適シートで朝までぐっすり
ざっくり、こんな記事
- 3列独立シートか4列ゆったりシートかを選べる
- 4列ゆったりシートはプライバシーシェード付き
- Wi-Fi・充電設備・トイレ付きで快適
MEX八戸はこんな高速バス
首都圏と岩手、青森を結ぶ岩手県北バスの高速バス「MEX」。中でもMEX青森とMEX八戸は、車内が3列独立シートと4列ゆったりシートに分かれている、他ではあまり見かけない座席配置のバスです。家族やカップル、友達同士で利用するときは4列ゆったりシート、ひとりで利用するときは3列シートと、利用シーンによって座席を選ぶことも可能!
またMEXの外装デザインは、鉄道や駅舎のデザインでグッドデザイン賞を受賞している川西康之氏が手掛けたもの。寒い季節、誰もいないバス停で時間どおりに来るかどうかも不明なバスを待つお客様が、一番ホッとする瞬間を演出するデザインと色彩に整えたそうです。
それぞれのシートの特徴と、共通のサービスを紹介します。
全部で32席の車内はトイレ付き
車内の様子を動画で知りたい方はこちらをチェック!
乗車して車両前方には4列ゆったりシート。運転席側に5列、反対側に6列、合計22席です。
後方には3列独立シートが運転席側に4列、真ん中と反対側にそれぞれ3列の、合計10席あります。
4列ゆったりシートと3列独立シート、全部で32席。
一番後ろにはトイレがあります。
4列ゆったりシート
4列ゆったりシートで最初に目に飛び込んでくるのが、顔をすっぽり覆う「プライバシーシェード」。抗菌・抗ウイルス加工済みで、しかも遮光性99%! 光をさえぎって安眠できます。
シートの間にはカーテンもあるので、隣が気になりません。
フットレスト、レッグレスト付きで足元も楽ちん。
3列独立シート
今回、私が利用したのは3列独立シートです。
シートはカーテンで四方を覆えます。真ん中のシートにもカーテンがあるのは嬉しいですね。
3列独立シートもレッグレストとフットレストあり! 靴を脱いで、ほんの少し足を上げることで、驚くほど足が楽になって、浮腫み防止になるんですよね。座席の下には、レッグレストのレバー。フットレストは自分で倒します。
矢印のレバーはリクライニング用。全シートにコンセントも設置されています。
手前の網ポケットには、リクライニングシートの使用法と、走行中の注意、Wi-Fiの設定方法、観光情報誌、使い捨てスリッパが入っていました。スリッパは持ち帰ってもOK。
Wi-Fiは120分ごとに再接続が必要となりますが、すぐに眠ってしまい、あまりスマホを利用する時間もなかったです(消灯後は光漏れ防止のためスマホの使用禁止)。
背もたれの枕は位置を調整できるので、自分にあった位置で固定できます。リクライニングの角度の深さにはビックリ! 後ろの人にひと声かけて、迷惑にならない角度までゆったりとシートを倒しました。
ドリンクホルダーとフックもあって便利。今回使用しませんでしたが、簡易テーブルもあります。
シートの上には読書灯と空調の風向きを変える吹き出し口。遅い時間だったので読書灯は使いませんでしたが、ポケットティッシュや薬など、ちょっとした物を探すときに助かりますよね。
足元も広くて、身長163センチの私は膝をまっすぐ延ばしても余裕! 全体的にシートが広く、体がとっても楽でした。
ざっと見た感じ、シート設備は4列ゆったりシートも3列独立シートも、特に変わりはないようでしたが、シート自体の幅やリクライニング角度、料金も違うので、予算に合わせて自分の好きな方を選べばよいと思います。
共通のサービスとして、シートの上には、クリーニング済みのブランケットと腰当てクッションが置いてありました。ブランケットはふわふわの手触り。腰当てクッションは低反発素材のようで、押すとその形にへこみ、しばらくすると戻ります。これは腰への負担が少なくなります!
安眠・快眠できる設備とサービスが揃っていました。
21:45 川崎駅東口を出発
MEX八戸の盛岡・八戸行きは神奈川県の川崎駅東口が始発です。川崎駅東口の階段を降りたらまっすぐ進み、川崎駅前南交差点を渡ってから右折。120メートルほど先にバス停があります。川崎駅からは徒歩3分ほどです。途中、セブン‐イレブンがあり、バス停の近くにもセブン‐イレブンがあるので、飲み物や軽食を購入するのに便利です。
公衆トイレは東口階段を下りて右手にある交番の後ろにあります。
シャンパンゴールドにオレンジが映えるMEX八戸がバス停に到着。受付を終え、スーツケースをトランクに預けて乗車します。
入口には消毒用のアルコールとマスクが用意されていました。
手荷物はシートの上の棚に。
バスは21:45、時間ちょうどに川崎を出発。すぐに首都高に乗りバスタ新宿を目指します。途中のPAで時間調整のために暫く停車していたのですが、カーテンがきっちりと閉まっていたため、どこのPAかわからず…。時間通りに運行するために、こういう工夫もされているんですね。
バスタ新宿に到着すると、多くの人が乗車してきました。川崎駅からの乗車は数人でしたが、ここで車内はほぼ満席となりました。
22:35、新宿も定刻に出発して、一路北へ向かいます。
約2時間ごとにSAで休憩があります。路線図に休憩場所も書かれていますが、道路状況で変わることもあるそうです。
この日最初の休憩は、予定通り栃木県の佐野SAにて。0:00から15分間です。
次は2:00に福島県本宮市の安達太良SA。最後は宮城県大崎市の長者原SAで、正確な時間をメモし忘れたのですが4:00過ぎだったと思います。
そして、5:50には最初の降車場所、岩手県の矢幅駅西口へと到着し、数人が降りていきました。
盛岡駅西口に到着したのは6:10。ここでも数人が下車しましたが、ほとんどの人は、さらに先の青森まで乗車していきました。
きれいな車内と快適な3列独立シートで朝までぐっすり!
MEX八戸は、車内もとても清潔。トイレ付きという安心感と寝心地の良い3列独立シートで、めずらしく3回目のSA休憩では降りずに車内で眠っていました。これは寝つきは良いけど、眠りが浅く、すぐに覚醒してしまう私からすると、とっても珍しいこと!
ゆっくり体を休められたせいか、盛岡駅についても元気に歩き回れました。
プライバシーシェードも気になるので、次回は4列シートも試してみたいです。
MEX八戸のバス便
※本記事は、2022/11/18に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
さとちん
フリーライター・ブロガー 女性
出産後、子育て情報誌の編集部に9年勤め、退職後はフリーライターとして旅とグルメのジャンルを中心に取材とライティングに励む。子育てが落ち着いてから一人旅に目覚め、時間を見つけては国内各地を旅行。2020年47都道府県制覇しました。高速バスや電車代がお得になるチケット情報に目がなく、それらを活用しながら効率よく旅することを得意としています。 温泉ソムリエ、サウナ・スパ健康アドバイザー、銭湯検定4級
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区間 | 9月 | 10月 | |
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3,500円 | 3,500円 | ||
5,100円 | 3,700円 | ||
3,300円 | 3,300円 | ||
2,200円 | 2,200円 | ||
1,430円 | 1,500円 | ||
2,500円 | 2,500円 | ||
3,500円 | 3,500円 | ||
3,800円 | 3,800円 | ||
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