益子で陶芸体験♪おしゃれなカフェ&かわいいお土産♥大満足の日帰りバスの旅【後編】
ざっくり、こんな移動
- 益子焼窯元「よこやま」さんのお得なレディースプランで陶芸体験!
- 再びレンタサイクルでメインストリート「城内坂」へ
- 益子らしいお土産を見つけて東京に帰宅
高速バス「関東やきものライナー」を使って、焼き物の街・益子へ。
益子の人気パン屋さんに立ち寄り、森の中のレストランでランチを楽しみました!
関東やきものライナーで益子へ直行!「日帰り1万円+おやつ代」で陶芸体験の女子旅【前編】
引き続き後編では、お目当ての陶芸体験はもちろん、かわいい益子土産も見つけました。
【13:00】益子焼窯元「よこやま」で陶芸体験
しっかりお腹を満たした後、軽快に自転車をこいで向かったのは益子焼窯元「よこやま」。
今回の日帰り旅の最大の目標、陶芸体験ができる場所です。
やきものの街だけあって、益子町内にはたくさん陶芸体験ができる窯がありますが、よこやまを選んだ理由はお得な女性限定レディースプラン3,996円があったから。
陶芸に挑戦するのは初めてなので期待が高まります。
「よこやま」の敷地内には、陶芸工房だけでなく、益子焼の器が買えるギャラリーやカフェ、レストランなどが併設されています。
付いている値段からすべて半額の「掘り出し物市」も!
栃木の名産・イチゴも売られていました。
A4サイズほどの箱にたっぷり入ったイチゴが、なんと500円!? 大きさが不揃いなところが「農家さんから直接届いたのかな?」と想像をかきたてられます。時間がなくて泣く泣くあきらめましたが本当はほしかった!
あらかじめWebサイト経由で予約をしていたので、中に入って名前を告げ、受付を済ませます。今日体験するレディースプランは「ろくろ体験・粘土使い放題の40分コース」。
体験前後の説明が約20分、ろくろ体験が約40分という内容です。
プランのなかには、自分で作った作品を3点(大きなものが入った場合は1~2点)焼き上げてもらえる料金も含まれています。
陶芸体験ができるスペースはこんな感じです。
四角く切り取られたいろりのように見えるのが、プロ用の電動ろくろ。あぐらをかくか、椅子のように座って作るかを選べるようになっています。
本日、ろくろ体験を指南してくれる先生がやってきました。美男美女!テンションが上がります。
電動ろくろを動かして、どうやって器を作るかという仕組みを簡単にお話ししてもらった後は、すぐに実技指導が始まります。
土が飛んで洋服が汚れないよう、膝の上にタオルを敷きます。私はお借りしたタオルだけでも服は汚れませんでしたが、気になる人は前掛け的なものを持ってきてもよいのかもしれません。
先生が水を汲んだバケツを傍らに置き、やきもの用の粘土をドンとろくろに置きました。
手を水でよく濡らしてから、粘土にどのように力を入れると形が変わっていくのか、目の前で実演しながら説明してくれます。
魔法!?と思うほど、あっという間にお茶碗が完成。
理屈は呑み込めたのですが、これを実際に自分ができるかどうかは不安がいっぱい…。最初なので、先生がなんとなく土台となる部分までを作ってくれました。
さっそく自分でやってみます!
ありゃ!お茶碗の形にしようとしたら、粘土を薄く広げすぎたせいか、ろくろの遠心力に負けて器の形がひっくり返ってしまいました!
いったんこうなったものを元に戻そうとすると、中に空気が入って、焼いたときに爆発する可能性があって危ないのだとか!ひえ~!
残念ですが私の失敗作は土団子となってよけられてしまいました…とほほ。
すかさず、先生が見本の器と作ったかと思うと、糸を使って器用に半分にカットし、どのような厚みをイメージすればよいか図解してくれました。
分かりやすい!
ここからは真剣に作り続けたので、写真が撮れませんでしたが…
洗面器の中には失敗作の土団子がもりもり。
いかに苦戦したかお伝えできるでしょうか…?
手もこんなになっちゃいました!
なのですが先生いわく「手についた土はつけたままにしておいたほうが、滑りがいいので終わるまで洗い流さないでください」とのこと。40分の奮闘のあとは、もうベットベトです。
でもがんばった甲斐あって、ジャーン!
ダメダメだった私でも、たった40分でこんなにきれいに器を作ることができました!(もちろん、先生の助けがあったことは言うまでもありませんが…)
この中から3点を選んで、焼き上げていただきます。私は手前の3つ、お茶碗2つと平皿を焼いてもらうことに。
このまま無地で焼いてもらうこともできますが、椿やススキなど、あらかじめ用意された10種の柄から、どれかを選んで入れてもらうことも可能です。
焼き上がるまでの期間は約45~60日が目安。別途、送料を払って自宅に送っていただきます。ちなみに今回、東京までの送料は648円でした。
陶芸体験をしに来る方の中には、このような洗面所に設置するボウルなどの大作を作る人もいるのだとか!
初めての体験でしたが、1時間はあっという間。集中して過ごすので、終わった後は気分もすっきり。
焼き上がりが届くのがとっても楽しみです!
陶芸体験教室 よこやま
【14:15】街を散策するため、ショップが集まる城内坂へ
東京に戻る最終バスが出るのが16:00。その前にレンタサイクルを返却&精算しなければいけないので、15:45には確実に益子駅についていたいところ。
残された時間は、移動も含めて1.5時間しかありません。大急ぎで自転車をこいで、ショップが集まる城内坂エリアに向かいます。
「ゆっくり走ろう」と言われてものんびりはしていられません。車に気をつけながら、ひたすら城内坂を目指します。
目印である「共販センター」の看板が見えてきました!
【14:25】城内坂に到着、お土産探しをスタート
「益子窯元共販センター」は大きな狸が目印。
売店やギャラリーが集まった益子焼のショッピングモールです。ここから駅方面に向かって続く一本道が「城内坂」エリア。個性豊かな益子焼のお店やギャラリーが集まっています。
益子窯元共販センター
城内坂エリアは、きれいに道も整備されているので自転車移動もらくらく!
最初に自転車を降りたのは「やまに」です。ギャラリーやカフェを併設した大きなお店で、伝統的な益子焼から若手作家のものまで、約150名の作品を取り揃えているのだそう。
すてきな益子焼がたくさんありましたが、ここではあえて「やまにさんちの益子ラスク」540円を購入。実はここの中には、益子初のラスク専門店があるのです。抹茶やレモンなどフレーバーも豊富、甘い系だけでなくバジル&チーズのような塩気系もあるので、いろんな方に喜んでもらえそう!
やまに大塚
次に立ち寄ったのは、益子でも最大規模の登り窯がある老舗「大誠窯」。
裸の大将として有名な画家の山下清さんとゆかりがあることでも知られています。
古民家風の建物が雰囲気たっぷりです! 店の奥には大きな登り窯があり、益子焼が並べられている様子まで見ることができました。
以前、益子を訪れた時もここにお邪魔し、マグカップを買いました。釉薬の色彩がきれいでよく手になじみ、かなり愛用しています。今回は残念ながら見るだけになってしまいましたが、益子に来るたびに覗きたくなるお店です。
お店の前にある水場には、看板アヒルちゃんたちがのびのび遊んでいました。
大誠窯
さて、次は店構えからしてモダンでかわいい「G+00(ジープラスツーノウツ)」へ。
ここは陶磁器だけでなく、子ども服や雑貨なども集めたセンスのいいセレクトショップです。ここのお店は、スリップウェア(化粧土で独特の柄を表した、英国伝統の陶器の一種)を手掛ける作家、伊藤丈浩さんの作品が充実しています。
な、なんとその伊藤さんのスリップウェアを作ったヘアゴムを発見しました!しかもそのお値段500円!自分土産に即買いです!
ツイードのような温もりのある柄がとっても魅力的。素敵な出会いに大満足です。
G+00(ジープラスツーノウツ)
ゆっくり見たい気持ちを抑え、一軒につき10~15分でお店をハシゴ。次に立ち寄ったのは「うめの」。
お店前のスペースに、箸置きや豆皿などお土産向きのリーズナブルなアイテムが集まっていました。
ここでは陶器のデザートスプーン240円を2本購入。
お会計をしてもらう際、店主さんが「このスプーンで食べるとアイスクリームもヨーグルトもおいしくなる、とまとめ買いしに来る人もいるんだよ」と教えてくれました。こういう会話も、使う喜びを増やしてくれます。
うめの民芸店
0285-72-3120
さあ、ショップ巡りの最後となったのは「もえぎ城内坂店」。ここも益子に来たら、必ず立ち寄ることにしているお店です。
入口からは分かりづらいですが、店内は奥行きがあって若手から有名作家まで、さまざまな個性を持つ作家の作品がたくさん見られます。店内ギャラリーでは定期的に作家の個展も開かれているので、見ごたえは十分。
こちらは、以前「もえぎ」に来た時に購入したお皿。我が家の食卓になくてはならない存在になっています。
お茶碗などほしいものがいろいろありましたが、残念ながら迷っているうちにタイムアップ!後ろ髪を引かれながらも、駅に向かうことに。
【15:25】城内坂から、益子駅に向けてひた走る!
駅に向かう道の途中にも、面白そうなお店がたくさん。
「次は1泊バス旅行で来て、じっくり見るぞ!」と心の中で叫びながら、ひたすら自転車を漕ぎつづけます。
途中、勝負必勝の神様を祀る「益子 鹿島神社」の前を通過。
お参りする時間はないため、いったん自転車を降りてぺこりとご挨拶。
おしゃれなカフェ「ヒジノワ」の前も通過。
時間があれば、お茶をしたいと思っていたお店のひとつです。益子には魅力的なカフェがいくつかあるので、次はそれもご紹介できれば、と思います。
ヒジノワ CAFE&SPACE
今回行きたかったカフェ
栃木県芳賀郡益子町益子3278-1 Google Map
0285-72-9661 11:00-18:00 木曜定休
CAFE&GALLERY KENMOKU Webサイト
栃木県芳賀郡益子町益子3053-3 Google Map
0285-72-3600 12:00-18:00 月火水曜定休(祝日営業)
【15:45】途中、道を間違えつつも無事に益子駅に到着
あわてたせいか、途中で駅に向かう道を間違えて少し遠まわりに。冷や汗をかきましたが、無事に益子駅前に到着しました。
時計台の針が、ちょうど15:45を指しています。予定ぴったり!
ホッと一息ついて、レンタサイクルの返却へ。出発時に基本料金の2時間400円を払いましたが、返却のときに追加で3時間分、300円を支払いました。
時間に間に合って安心したら、小腹が減ってきました。今朝、森ぱんで買ったよもぎのあんぱんをパクリ。朝見た時よりも、ちょっとふんわり感が減っちゃいましたが、ご愛敬。やさしい甘さが体にしみわたります。
【16:00】関東やきものライナーで一路、秋葉原へ
そうこうしている間に、上りの関東やきものライナーがやってきました。
目まぐるしくも充実した一日で疲れていたのか、乗車して席に着くと同時に、すぐ寝入ってしまいました…。
【19:15】JR秋葉原駅前ロータリーに到着!
ハッと目を覚ますと、そこはネオン輝く夜の秋葉原。無事に戻ってまいりました!
さあ、無事についたところで今日一日の出費をまとめます。
関東やきものライナー 2枚チケット | 3,500円 |
森パン パン2個 | 340円 |
森のレストラン ランチ+ドリンクバー | 1922円 |
小計 | 5,762円 |
---|
陶芸教室+作品送料 | 4,644円 |
益子ラスク | 540円 |
陶器のヘアゴム | 500円 |
陶器のデザートスプーン | 240×2=480円 |
レンタサイクル(返却時に精算) | 700円 |
小計 | 6,864円 |
---|
1日合計 12,626円
(予算1万円+おやつ代なので…だいたい予定どおり!)
お茶ができたらケーキセットを食べよう! と思っていたのですが、時間が足りませんでした。
それなら、益子焼の食器をもっと買ってくればよかった! なんだか幸せな後悔です。
自宅に戻り、今回の旅の思い出であるお土産を並べてみました。ささやかですが大満足。
後日届く、自分で作ったろくろのお茶碗とお皿も楽しみです。以前、大誠窯で買ったマグカップにコーヒーを淹れ、もえぎで買ったお皿にラスクを乗せてひと息つきました。
益子では毎年春と秋に開催される「益子陶器市」が大変な人気です。
伝統的な益子焼から、新人作家の作品まで販売店約50店舗のほか、約500ものテントが立ち並ぶその様子は圧巻。やきもの以外にも、地元・栃木の農産物や特産品も販売され、春夏合わせると約60万人の人出になるのだとか。
この時期は、陶器市専用のバスツアーや、市内に点在する会場をつなぐ陶器市巡回バスなども登場します。
益子陶器市
渋滞など道路状況で到着時間が前後する可能性もありますが、いったん乗れば終点まで乗り換えなしで益子に行ける「関東やきものライナー」はやっぱり便利!
今回の旅は、決してのんびりペースではありませんでしたが、限られた時間を有効活用した実感はたっぷりの日帰り旅。ぜひやきものの街で、楽しい時間を過ごしてみてください!
忘れたころにお楽しみが…
「そういえばどうしたっけ」と思っていた約1カ月後、自分が作った陶器が届きました!
先生のおかげですが、こんな立派なものが出来ました(自画自賛)。想像以上のできばえに大満足。自分で作ったお茶碗でごはんを食べられるなんて、とても贅沢な気分です。
※本記事は、2016/07/25に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
木内アキ
旅好きライター 女性
北海道出身、東京在住。"オンナの自然で楽しい暮らし"をテーマに、雑紙やウェブで旅・人・雑貨の記事を手がける。旅の目覚めは小4のときの父娘欧州旅(ベルギー・オーストリア・スイス・フランス)がきっかけ。旅行の好みは国内外問わず、日本は47中40都道府県に訪問。もうひと息!目標は「きちんとした自由人」。執筆活動の傍ら、夫と共に少数民族の手仕事雑貨を扱うアトリエショップ『ノマディックラフト』を運営中。
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区間 | 3月 | 4月 | |
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1,600円 | 1,600円 | ||
11,500円 | 12,300円 | ||
11,500円 | 12,300円 | ||
8,500円 | 7,000円 | ||
3,200円 | 3,200円 | ||
4,500円 | 4,500円 | ||
3,200円 | 3,200円 | ||
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