鵜匠が見せる伝統漁がすごい! 長良川の鵜飼見学の流れ・開催時期・料金・バスツアーなど紹介
目次
「鵜飼」の様子がわかるハイライト動画
鵜飼観覧船の予約方法・料金・開催時期
長良川うかいミュージアム
いざ行かん 鵜飼の世界へ
鵜飼観覧船事務所(のりば)へのアクセス方法
バスツアーで鵜飼見学に行くのもあり!
「鵜飼」の魅力とは
鵜飼とは、鵜匠によって飼いならされた鵜を用いて、魚を獲る伝統漁法です。歴史ある伝統漁を継承する長良川の鵜匠は、伝統文化の担い手として宮内庁によって保護されているそうですよ。
それに加えて、かつて美濃国(現在の岐阜県)を治めていた織田信長公が鵜飼文化を保護し、おもてなしの手法として取り入れたというエピソードが素敵です。私はいわゆる、歴史を好む「歴女」ではないのですが、織田信長公も見ていたであろう情景が、現代まで大事に受け継がれ、誰でも気軽に伝統文化として触れられるのは一番の魅力ではないでしょうか。
鵜飼の様子がわかるハイライト動画
鵜飼観覧船の予約方法・料金・開催時期
では、鵜飼観覧船の予約方法から説明していきますね。鵜飼観覧船を利用するには予約が必要なので、日程が決まったら早めに予約を入れておきましょう。
一般的に個人旅行者が利用するであろう、乗合の観覧船は「ぎふ長良川の鵜飼HP」か、電話で予約できます。HPからは当日予約ができないので、電話で予約してくださいね。どちらの予約方法でも18:15・18:45・19:15から出船時間を選べます。
開催時期:毎年5月11日~10月15日
※中秋の名月の日を除いて期間中は基本的に毎夜開催
料金:平日 3,200円、土日祝 3,500円(18:15発のみ全日 3,500円)
ぎふ長良川の鵜飼 HP
ちなみに早い時間を選んでも、その分早い時間から鵜飼を楽しめるわけではありません。特別イベント時を除いて、鵜飼は一律で19:45頃から始まるので、18:15・18:45の出船時間を予約した方は、鵜飼の時間まで船上で飲食を楽しむ時間があるだけの違いです。
2022年9月現在、乗合船・貸切り船ともに食事や飲み物は付いていないので事前に手配するか、乗船前に購入して船内に持ち込みましょう。
※鵜飼見学後の注意!
私が鵜飼見学をした当日は特別イベントのため、出船時間・鵜飼見学の時間ともに後倒しとなり、下船は21:30前後でした。鵜飼後に食事をしようとしたところ、鵜飼観覧船事務所(のりば)近くの飲食店はほぼ閉店…。長良橋近くの屋台ラーメン屋や中華系ファミリーレストラン、JR岐阜駅周辺の飲食店なら開いている状況でした。
通常では20:30頃の下船となりますが、長良橋近くの川原町のお店は早めに閉店してしまう所が多く、ラストオーダーには間に合わない可能性があります。乗船前にお弁当を手配するか、早めに食事を済ませてから乗船するのがおすすめです!
長良川うかいミュージアム
鵜飼見学まで時間があれば、鵜飼観覧船事務所(のりば)から徒歩約10分の場所にある長良川うかいミュージアムに立ち寄ってみましょう。こちらでは鵜飼の歴史や鵜の生態、鵜匠が着用する衣装などについて学べます。
入場料は500円で、チケットと共にパンフレットや鵜飼観覧船の割引券をいただけます。この割引券があると、鵜飼観覧船の料金が300円引きになりますよ。鵜飼がどんな文化か知っておくと、より深く鵜飼見学を楽しめるので、一押しの施設です。
長良川うかいミュージアム
058-210-1555
5月1日~10月15日 9:00~19:00(休館日なし)
10月16日~4月30日 9:00~17:00(毎週火曜日、年末年始)
※入館締切は閉館30分前
Webサイト
いざ行かん 鵜飼の世界へ
ここからは鵜飼観覧船に乗り、下船するまでの流れを紹介していきますね。遅くとも出船時間の15分前には鵜飼観覧船事務所(のりば)に行き、チケットを入手しましょう。
鵜飼観覧船事務所(のりば)前には待合所があり、出船時間まで待機できます。観覧船にもトイレは付いていますが非常用と考え、こちらで済ませておくとよいでしょう。
チケットには船名が書かれています。船着き場に降りたら係の方にチケットを見せ、指定の船の場所を教えて貰いましょう。
私は少し早めに、19:20に乗船しました。どの席がおすすめか船頭さんに聞いてみたところ、鵜飼観覧船は鵜匠が乗った鵜舟を右手に見ながら並走するので、船首に向かって右側前方の席がベストポイントだそう。是非とも早めに乗船して、良い席を確保してくださいね。
出船時間になると、船着き場にずらりと並んだ鵜飼観覧船が1艘ずつ上流の鵜飼場に向かいます。私が乗船した日は、年に8回行われる御料鵜飼の日。通常より遅い時間から鵜飼が始まるので、船上での待機時間は少々長くなります。鵜飼場で待機している間、船に乗った踊り子さん達が盆踊りを披露し、観客を楽しませてくれました。
上流で4発花火が上がると、いよいよ鵜飼見学がスタート! この花火の音を合図に長良川沿いのホテルは照明を落とし、辺りは暗闇と静寂に包まれます…
まずは、鵜舟に鵜飼観覧船が並走し、川を下りながら漁をする「狩り下り」から見学します。照明は鵜舟の先頭につけられたかがり火のみ。このかがり火に鮎のお腹が反射して光るので、鵜はその光を狙って鮎を捕らえるのだとか。
10羽以上の鵜に付けた手綱が絡まないよう操り、鵜が魚を捕らえるとすかさず引き上げ、籠に魚を吐き出させます。鵜匠が見せてくれるのは、まさに匠の技!
「狩り下り」を終えると、鵜舟は再び上流に向かいます。その後、6艘の鵜舟が川幅いっぱいに広がり、鵜飼観覧船に向かって鮎を追い込む「総がらみ」を行います。
その後、鵜舟は鵜飼観覧船の間を縫って河原に停船します。鵜飼観覧船は1艘ずつ船着き場に戻って行き、船着き場に着いたら鵜飼見学は終了します。
長良川の鵜飼
鵜飼観覧船事務所(のりば)へのアクセス方法
JR岐阜駅から鵜飼観覧船事務所(のりば)までの距離は、約4kmです。徒歩で向かうには遠いので、タクシーやバスなどの公共交通機関を利用しましょう。
タクシー
JR岐阜駅北口から、鵜飼観覧船事務所(のりば)までタクシーで約10分、料金は片道約1,680円です。
バス+徒歩
JR岐阜駅北口バスターミナルの12番・13番から発着するバスは、いずれも長良橋を経由し鵜飼観覧船事務所(のりば)近くを通過します。最寄りのバス停は「長良橋」でJR岐阜駅から約20分、料金は片道220円です。「長良橋」バス停下車後、バス停の後方にある階段を下りて長良川方面に向かい、徒歩1分の場所に鵜飼観覧船事務所(のりば)がありますよ。
岐阜へ行く高速バス
バスツアーで鵜飼見学に行くのもあり!
時期によっては、関西発のバスツアーで長良川の鵜飼見学ができます。日中は岐阜の観光地巡りをして、夜は鵜飼を見学するので、宿泊バスツアーが多いです。
その他、京都や愛知でも鵜飼は行われていますよ。
以上、1300年の歴史を誇る伝統漁、長良川の鵜飼見学について紹介しました。1年のうち5カ月のみ見学できる伝統漁の鵜飼、是非とも体験してみてくださいね!
※本記事は、2022/09/13に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
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