創業90周年を迎えた老舗事業者「芸陽バス」と名古屋市の貸切事業者「鯱バス」を訪問
「バスラマ・インターナショナル」No.183では、バス事業者訪問に2社を取り上げた。広島県東広島市に本社を置く乗合・貸切事業者の「芸陽バス」と、愛知県名古屋市に本社を置く貸切事業者「鯱バス」を紹介している。
- 2021.02.08
- バスラマインターナショナル
芸陽バス
芸陽バスは広島県東広島市に本社を置く、乗合・貸切事業者で、2021年1月に創業90周年を迎えた老舗である。2019年は約120台の車両で年間約240万人を輸送した。路線エリアは東広島市を中心に、西は広島市中心部、南は竹原市などに及ぶ。また2008年までに事業撤退した三原市交通局から多くの路線移譲を受け、三原市民に欠かせない存在にもなっている。
事業の主体は市街地路線だが、広島市中心部と竹原を結ぶ都市間路線「かぐや姫号」は1991年の運行開始以来、県内の需要な移動手段に定着した。また広島空港リムジンバス(広島―空港間)を広島市内の4社と共同運行している。
取材ではエリアごとの路線の性格や需要動向、乗務員確保、2018年の西日本豪雨での対応などを、現在のコロナ禍における対策を含めてご担当者からご紹介いただいた。
以下の写真は、山陽新幹線専用駅の東広島駅を発車する芸陽バス。
創立90周年記念復刻塗装車は、最新の日野ブルーリボンを1960年代の先々代塗装に復刻、Hゴム支持の側面スタンディウインドーも再現している。
鯱(しゃち)バス
鯱バスは名古屋市に本社を置く貸切事業者で、1965~2009年の間は東急グループ傘下で「東急鯱バス」を名乗っていた。現在はロータスキャピタルパートナーズの再生投資企業の一員として新たな歩みを進める。
車両は計83台で、名古屋の本社営業所、岐阜東濃営業所、東海営業所に配置する。このうち東海営業所は企業送迎のための拠点で、特定車および送迎用貸切車のみが配置される。なお観光貸切車には1台ごとに、太閤ゆかりの戦国武将や関連する人物の名が愛称として付けられている。
取材では、経営母体の推移、観光貸切および送迎貸切の各々の現況、バスガイドの重要性、安全への取り組みなど、コロナ禍への対応を含めて様々な視点からご紹介いただいた。
以下の写真は、本社営業所に並んだ鯱バスの観光貸切車。三菱ふそうの比率が高い。
ぽると出版「バスラマNo.183」
【定価】本体1,362円+税
【サイズ】A4判 96ページ
【書籍コード】978-4-89980-183-2
【概要】
・バス事業者訪問219「芸陽バス」
・バス事業者訪問220「鯱バス」
・電気バス&FCバス最新情報
・横浜市EVバス実証実験 発進!
・BYD電気バスの話題 協同バス&ハウステンボス
・トヨタSORA燃料電池バスの話題 JRバス関東&西武バス&東武バス
・第6回 バステク in 首都圏に見る最新技術と感染症対策機器・用品
・【レポート】三重交通初の連節バス「神都」ライナー運行開始
・【レポート】東京都営バスの無線システムが一新
・【レポート】箱根登山バスの安全運転訓練車
・【トピックス】空前絶後!?JR4社のエアロキングが集結した
・短期連載 私はドイツの韓国人バスドライバー 第四話・最終回
・粒よりの最新レポート、連載ほか
ぽると出版HP
※本記事は、2021/02/08に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
バスラマインターナショナル
バス専門誌
バスラマインターナショナル(通称バスラマ)は、1990年に創刊した、隔月刊のバス専門情報誌です。毎号、日本国内にとどまらず、世界の様々なバス関連情報を、バスに関わるすべての方々にお届けしています。
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