コトバスエクスプレス福岡で博多から高松へ、讃岐うどん堪能の高速バスの旅!
ざっくり、こんな移動
- 3列独立シートにカーテン付きで快適な移動
- 地元人気店「手打十段 うどんバカ一代」「手打うどん 麦蔵」をハシゴ
- 待ち時間に香川名物「骨付鶏(ほねつきどり)」も堪能!
高速バスを使って福岡から高松まで讃岐うどんを食べに行ってきました。
お目当ての讃岐うどんはもちろん、もう一軒ハシゴして、さらに香川のご当地グルメも堪能してきました。
キャナルシティ博多前を23時に出発し高松へ!
今回は、2015年12月18日から運行が始まった新路線「コトバスエクスプレス福岡」を利用しました。
福岡のキャナルシティ博多前を夜に出発して、翌朝には目的地の高松駅前に到着。2月末までオープニングキャンペーンで半額で利用できました。
「プレミアム3」というコトバスオリジナルシートのおかげで移動は快適。プライベートカーテン付きの3列独立シート、フット&レッグレスト、最大約140度まで傾くリクライニングなど、長距離移動にうれしいポイントが満載です。
翌朝6:00、JR高松駅に隣接する高速バスターミナルに到着。
周囲をぐるりと見渡すと、すぐに「めりけんや」といううどん店を発見。さぬきうどんの聖地にやって来たのだと実感します。
JR高松駅はとってもキュート。駅内にはファーストフード店やドーナツショップがありますので、ここで旅の計画を整理します。
ひと言に“さぬきうどん”と言っても、提供するお店は星の数ほど存在します。
現地に着き、フィーリングに従ってその場で行くお店を決めるという旅も大好きではありますが、せっかく高速バスを利用し、遥々博多からやって来たわけですから、もちろん、事前リサーチはしっかりと済ませてあります。
お目当ての「手打十段 うどんバカ一代」まで路線バスで移動
お目当ては「手打十段 うどんバカ一代」です。
「早朝6時から営業している」「JR高松駅からバス移動と徒歩を合わせて30分以内という距離感」「どうしても食べたい“名物うどん”がある」そんな3つの理由から、この店に決めました!
さっそく、JR高松駅のすぐ近くにあるバスターミナルで向かうべきバスを調べます。とはいえ、なかなか旅先で自由自在にバスを乗りこなすのは難しいもの。
ご安心ください。高松駅のバス発着所には案内所があるんです。ここで尋ねれば、どのバスに乗るべきか教えてくれます。これは嬉しいポイント。
最寄りは瓦町バス停。下車してから10分ほど歩くと「うどん」と書かれた目立つのぼりを発見しました。
「手打十段 うどんバカ一代」に無事に到着。
「おお、ここか!」と感動に浸っていると、ぼくの横をすり抜けて、3人の男女が吸い込まれるように店内に消えて行きました。一人目はスーツ姿のサラリーマン風の男性。その後の2人は大学生くらいの女性で、友人のようです。
その後に続いて店に入ってびっくり。想像以上に賑わっているではありませんか。
セルフ形式の提供スタイルのため、レジ前にずらりと列ができています。
そして座席はすでに7割ほど埋まっていました。こんな朝早くなのに!
観光客らしき風貌は私くらいのもので、周りは地元の方々。注文の仕方も、トッピングの取り方も慣れています。
トッピングは「ちく天」(ちくわ天ぷらの略です。香川ではこう呼ばれています)「玉子天」をチョイスしました。
「バター釜玉うどん」がどうしても食べたかった!
今回のお目当てのうどん、それが「バター釜玉うどん」です。これをどうしても食べたかったんです。
釜揚げうどんとは、茹でたうどんを冷水で締めることなく、そのまま味わう食べ方。
冷水で締めると麺がキュッと引き締まり、コシがよりいっそう強調されます。
一方で、釜揚げの場合、冷水によって麺のぬめりをとらない、つまり、麺そのものの味を一切損なうことなく、ダイレクトに味わえるというメリットがあります。
「早朝訪問の醍醐味をひとつだけ述べよ」と言われたなら、ぼくは迷うことなく「“一番風呂”に近い状態の茹で釜でたっぷり泳がせた麺が味わえること」と断言します!
そんな釜揚げうどんに濃厚なバターを合わせる。絶対美味しいはずだと期待は膨らむばかりです。
待つこと数分。「バター釜玉うどん」(小490円)がやってきました。
第一印象は、「なんてグラマラスなうどんなんだ!」。
ふくよかで、いかにも口当たりの良さそうな麺が弾力感を損なうことなく丼に盛り付けてあります。
その上には、バター、黒胡椒。すでにバターはうどんの熱によって、ほのかに溶け出しています。
さっそく別添えの卵を落とし、醤油を垂らし、豪快にかき混ぜます。熱々のうちに混ぜてしまわないと、バターや卵がよく絡まないので、スピードを心がけましょう。
完成したうどんを一口食べると、濃密な卵とバターのコクが際立っていて、食べているそばから食欲がどんどん増幅していきます。
そして、やはり麺の旨さが際立つ一品でした。聞けば、麺は茹で上げから10分以内のものしか使わないという徹底ぶり。
噛みしめると小麦の風味が鼻を抜けます。麺は締めていないこともあり、やわらかめ。そのやわらか麺が卵にとてもよく合います。
手打十段 うどんバカ一代
高松の倉庫街「北浜アリー」を散策
食後はいったん高松駅まで戻り、徒歩で次の目的地、北浜町のウォーターフロントに広がる倉庫街「北浜alley(アリー)」を目指します。
この一帯に元々残っていた、港町ならではの雰囲気ある空き家や倉庫を改装して生まれたこの場所は、ここは雑貨店やブティック、カフェ、レストラン、本屋などが集まる、高松のカルチャー発信スポットなのです。
海に近い絶好のロケーションです。カフェでのんびり読書をするも良し、ショッピングを楽しむも良し。
姉妹店として、1月からゲストハウスもオープン!
実は、この一角にあるブックカフェ「BOOK MARUTE(ブックマルテ)」さんに、著書「うどんのはなし 福岡」を置いてもらっているんです。
建築やアート関連の書籍、写真集、旅をテーマにした小説・エッセイなど、丁寧にセレクトされた本が、新刊、古書問わず品よく並べられていて、どの本も喜んでいるようでした。
スタッフさんにオススメを聞いたところ、徒歩圏内に美味しいうどん店があるとのこと。北浜アリーを堪能した後に向かうことにします。
BOOK MARUTE
「手打うどん 麦蔵」で讃岐うどんのハシゴ
13時くらいに到着した「手打うどん 麦蔵」。店内は満席で、さらに外に3組並んでいました。
お目当ては「かしわ天ざる」「とり天ぶっかけ」です。ただ、あまりの人気に13時くらいには無くなってしまうそう。
確かにどのお客さんも「かしわ天ざる」「とり天ぶっかけ」を注文していました。
カウンターに座り、いざ注文という時にスタッフのお母さんが一言。
「ごめんなさいねえ。さっきのお客さんでかしわ、終わったんですよ」。
すがりつくように「では、とり天はありますか」と言い終わらないくらいに
「とり天のほうは先に売り切れたの」とトドメの一言。
この日は特に早く売り切れてしまったそうで、お母さんは、本当に申し訳なさそうでした。
仕方ない、ここはシンプルにざるうどん(360円)を注文しました。
これが大正解。
つまんだ箸(はし)からスルスルと逃げていきそうなほど、うっとりする艶やかな麺。
麺線が美しく伸びていて、麺が重なり合う様はどこか滝のような清らかさを感じさせます。
そして360円という低価格ながら、麺は端正に整えて盛り付けてあり、その佇まいが感動を呼びました。
麺を持ち上げて観察すれば、しっかりとエッジも立っています。そのまま何もつけずに食べるとほんのりと塩気があり、グインと歯を押し戻すような力強いコシ。つゆにくぐらせ、さらに食べ進める。醤油の旨味がきっちりと立っていて、出汁の風味もしっかりとその存在を主張します。
手打うどん 麦蔵(むぎぞう)
高松駅の高速バスターミナルから福岡へ
福岡へ向かう帰りのバスは23時に高松駅の高速バスターミナルを出発。
待ち時間に、高速バスターミナル近くの居酒屋で香川名物「骨付鶏(ほねつきどり)」を堪能してきました。
提供しているお店も多いそうです。
骨付鶏は味付けもお店によってさまざまです。
帰りのバスも3列独立シートでゆったり。
朝8時前には「キャナルシティ博多」前に到着。
行き帰りともに快適なシートのおかげで、とてもリラックスできました。
讃岐うどん堪能の高速バスの旅、いかがでしたでしょうか?
もちろん高松にはいっぱい美味しいうどん屋さんがありますから、自分好みのお店を探してみてくださいね!
※本記事は、2016/02/22に公開されています。最新の情報とは異なる可能性があります。
※バス車両撮影時には、通行・運行の妨げにならないよう十分に配慮して撮影を行っています。
山田祐一郎
ヌードルライター 30代 / 男性
福岡を拠点に活動する日本で唯一(※本人調べ)のヌードルライター。麺の専門書、雑誌、webマガジンなどで麺に関する記事を執筆する。地元福岡のテレビ、ラジオにも時折出演。著書に福岡初のうどんカルチャーブック「うどんのはなし 福岡」。 自身のwebサイトhttp://ii-kiji.com で麺に特化した日々の食べ歩きを連載中。
このライターの記事一覧区間 | 4月 | 5月 | |
---|---|---|---|
9,900円 | 6,640円 | ||
9,900円 | 7,120円 | ||
3,530円 | 2,310円 | ||
5,050円 | 4,190円 | ||
2,260円 | 2,260円 | ||
3,900円 | 4,370円 | ||
千葉 → 高松市
|
--- | 7,120円 | |
5,200円 | 5,100円 | ||
3,600円 | 3,000円 | ||
1,000円 | --- | ||
1,470円 | 1,470円 | ||
4,400円 | 4,400円 | ||
3,900円 | 3,900円 | ||
5,230円 | 5,610円 | ||
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